よもだギャラリー『テントウムシの産婆』



6月24日
 買い物の帰りに見つけたテントウムシをミニトマトの苗に放す。ほんとうにアブラムシを食べてくれるのかまだまだ半信半疑。


6月25日
 姿をみつけてほっとする。頭部の模様がバッドばつ丸にそっくり。フタボシちゃんと命名。カメラ好きで、カメラを持ってベランダに出ると姿を見せる。


6月30日
 フタボシちゃんは一週間の滞在ののち、姿を消した。次のお客さんはフタボシちゃんより小さい。これも星はふたつ。夜逃げしたのか翌日にはいなかった。次に見つけた小さいのはすばしっこく、連れてくる途中で見失ってしまった。


7月4日
 ふたたび自分でアブラムシを取る生活に戻る。ミニトマトの様子を見にベランダに出てみると、写真のような得体の知れない虫を発見。見れば見るほど気持ちが悪い。テントウムシの幼虫とわかったとたん、天使に見えた。ちゃんとアブラムシを食べていました。
 写真の左の方、葉っぱの先にも小さいのがいます。


7月5日
 背中の中央がうっすらと色づいてきた。


7月6日
 あまり移動ができないのでは、という心配は無用だった。ベランダを行き来して離れたところにある鉢や、アブラムシのいない鉢にまでやってきた。こんどは餌が足りるのかという心配が持ちあがる。


7月7日
 成虫発見。他のはまだ幼虫なのに1匹だけ早く育ってしまったのか。このヨツボシ君、大きさはフタボシちゃんと同じくらい。きみは誰の子なの?


7月8日
 その他はまだこんな格好をしているが、日に日に太る。さなぎになるのが楽しみ。


7月8日
 ベランダを這う幼虫。活発なあまり、浮き草のフロッグビットの鉢に入って溺死したもの1匹。


7月9日
 数メートルのベランダを縦断し、たどり着いたのはボロボロの三つ葉。根つきの三つ葉の葉を食べたあと、根っこを植えて三つ葉を作る魂胆だった。新しい葉が出てきて少しは食卓にあがったものの、アブラムシの住処となり、それほど熱心に育てていなかったので放ったまま、処分もしかねていた。そんな三つ葉くんを選んでくれるとは、世の中捨てたものではないことよ。

彡7月10日(水) 台風接近、よもだ亭なす術もなし彡

7月11日 
 午前8時、テントウムシの幼虫数匹の無事を確認。オンボロ三つ葉屋の子もちゃんといる。


7月11日
 午前11時半、あれ? いつのまにか変身した。これはさなぎになりかけているのだろうか。


7月11日
 3時14分、肉眼ではオレンジ色の中に黒い点々が見える。


7月15日
 午前7時。テントウムシは朝変身する。しがみついていた葉が枯れて今にも落ちそうだった。でもどうして黄色いの?


7月17日
 もう一匹成虫になっているのを発見。これは正真正銘フタボシ二世である。テントウムシって背中の模様が特徴的だけれど、顔も案外ユニークなのね。


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