2006年7月

6月 よもだ亭日乗 目次 8月

7月1日(土) 

 本郷の『パーラス』で夕食。ずいぶんと久しぶりでここのカレーがどんなだったか思い出せない。最近、胃がお疲れぎみで大好きなインド料理がつらいこともあったので、やさしいカレーだといいのだが。
 ここのサモサ皮が厚くてサクサク、具を変えればお菓子にもなりそう。ごまナンも、ごまはふりかかっている程度なのだが、ごまがおいしい。ナンはふわふわタイプが好みだが、おいしいナンはパリッと薄くてもおいしい。
 土曜日の夕方、このあたりは人気が少ない。お客もわたしたちだけ。

7月2日(日) 

 ただいま『パスタカフェ スパッソ』では、期間限定(7日まで)でオマール海老のクリームソース(1日50食)が出ている。
夕方行くころにはたいてい完売しているので、思いきってふたりでランチに乗り込む。11時。ふたりともオマールで行くことにした。やはり人気なのか、オマール海老が載った皿が店内を行き交っていた。限定商品はMサイズだけなのだが、じゅうぶんに満足。かつてLLサイズを食べていた自分が信じられない……。
 夕食。候補にあがっていた原宿のネパール料理、時間が早すぎて空いていないので、立川まで戻り、『マユール』。インド連続2日。ここは胃がよく知っているので大丈夫。カレーは久しぶりのベイガンバルタとチキンマッカニー。チキンマッカニーはとてもフルーティ。あれ、こんな味だったっけ、と思うほど新鮮だ。自分の味覚が変わってきたのか。ここのナンはふわふわ。

7月3日(月) 

 仕事の帰り、夕食はひとり『パスタカフェ スパッソ』で。元気ですね。オマール海老は完売。7月新メニューのチキンときのこの胡麻クリーム。

7月6日(木) 男前豆腐、初めて買ったその日にまあなんと……

 オフ。近所を散歩して、帰りにスーパーでお買い物。第1希望は枝豆、よさそうなのがなければ何か夕食の一品になりそうなもの、という指令を受けている。値段もまあまあだったので枝豆を買う。そして、さいきんあるビジネス誌で読んで知った話題の豆腐、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」を見つけたので買ってみた。このまえは品切れだったの。
 入れ替わりでオットが『しげやベーカリー』へお昼の調達。今日のくるみBOXはいつものふんわりほのかに甘いタイプ。
 豆腐はこれから夕食に食べます。
 食べました。濃いぃ。もう豆腐というより別のものみたい……。

7月7日(金) 

 出がけに、いつも通るデパートのサイトを見ると、「仙台・宮城銘菓探訪」というイベントをやっている。そこにはおいしそうなずんだ饅頭(御菓子老舗ひろせ)が。9個入り。そして現場へ行ってみると、他にも實生の餅(みのりのもち。石村萬盛堂)というのものもあった。こちらは1個単位で買える。饅頭は残りを冷凍するつもりで一箱、お餅は2つお買い上げ。それにしても、定番の銀座あけぼのや成城石井では、さいきんなぜかずんだ大福に巡り逢えず。
 本日の夕食は、実に久しぶりにスパゲティ。かつては毎日のようにお昼にスパゲティを食べていたことがあった。具はアボカドとシラス、ソースはトマト。このおいしさは、家庭でしか味わえない……。  食後にコーヒーを入れて、ずんだ饅頭と實生の餅を食べる。ずんだ饅頭は白い薄皮につつまれたずんだ餡。皮も本当に薄くて、ところどころずんだの緑色が顔を出している。實生の餅は、黒米のお餅の中にずんだ餡。紫と緑というすごい色。ちなみにこちらは福岡のお菓子屋さんだそうです。

7月8日(土) 

 スターバックスのホットサンドイッチ、ツナメルト。メルトなのに溶けてない。オーブンでの温め方がもうひとつ。
温めるだけ、なのですが、そのひと工夫で、おいしさが変わります。実は、誰がやっても同じではないのです。既製品は一定の水準が保てるという点が優れているのであって、それ以上においしくなって悪いということはないと思います。
 記録魔なので、包んでいる袋(裏に原材料表示がある)、くださいと頼む。話しやすそうな人でよかった。「ご自宅でお作りになるんですか?」だって。単に内容物の記録をするためです。「半固体状ドレッシング」なんて入手できないもんね。

7月9日(日) 

 『とんかつ三太』。入るなり、腰の低い番頭さん「本日黒豚は売り切れですが……」とさらに腰が。雨が降っているので(雨の日サービス)もう朝から心は決まっていた。たとえ黒ちゃんがいなくとも。
 で、いつもなら黒豚ヒレというところを特ヒレに言い換え、あとはいつもと同じ。ところで、ヒレ肉が大腰筋のことだということをさいきん知った。せめて、自分のヒレが「特」くらいになってほしいものだ。

7月10日(月) 

 梅雨入りから一ヶ月。蝉の声を聞いた。
 スタバのホットサンドの温め方がもう一歩なのは、小さいオーブントースターだから、長く入れておくと焦げる可能性があるのかも……という推理に到った。

7月12日(水) 

 今日は横浜の成城石井で久しぶりにずんだ大福を見つけてお買い上げ。パッケージが変わって2個入り。大きさや見た目はいままでと変わりがなさそうに見えるけど、値段がずいぶん安くなったなぁ。パッケージと原材料がちょっと変わったみたい。

7月13日(木) 室温は36度

 オフなので、今日はわたしがしげやへのお昼のパンを買いに。新しいパンが出ていたら、迷って、食べきれないくらい買ってしまうかもしれない。
 買ったのは、オールドファッション(フランスパンの原形と言われているそうです)、それからレトロシリアル、黒胡麻クリームサンド、それからごひいきのくるみBOX、と胡椒を生地に練り込んだフランスあんぱん。
 暑いからなのか、たまたまなのか、他にお客さんはおらず、店にはパンがたくさん……。「暑いと焼く人は大変ですねー」「そうですね、パンも暑さと湿気で生地がのびてしまうんですよ」「あ、パンも大変なんですねー」などと、お店の人とおしゃべり。
 もちろん、これをすべてお昼に食べたわけではなく。オールドファッション、モチモチとしておいしかった。くるみBOXは、ローストの仕方を元に戻されたそうで。あ、くるみの粒が小さくなったかな。

 そろそろ梅雨明けしないかなと思っていたら、雷、そして雨。
 傘をさして『サンガム』へ。新しく移転してから2度目。厨房の中の、初めて見る若いお兄さんと、見たことのあるようなおじさん。おじさんの方が注文を取りに来る。モモと、カレーはココナッツチキンカレーとサグパニール、ナン、ライス、ビールとマンゴラッシー。おじさんもマンゴーラッシーと言っていたが、今日のはヨーグルトが入っていなかったような……。ま、何でもありなのだ。料理を待つあいだ、おじさんたちは厨房で楽しそう(内容さっぱりわからず)。
 帰る頃には雨もあがり、きれいな夕焼け。

7月14日(金) 今日はパンディナー。

 『DEAN&DELUCA』でパンを物色。やはりパンは暑いと売れないのか、数が少なく、あるのも定番ばかり。ふと、食パンのならんだ棚にあるパンの塊に目が行く。札がないので店員さんに聞くと、ビール酵母のパンとスモークパンだという。めずらしいのでスモークパンと、メゾンカイザーの黒胡麻のパンを買う。スモークの方はどこの何というパンだかわからない。
 今日の買い物は以上、のはずが、『銀座あけぼの』にふたたびずんだ大福とだだちゃ豆大福が。やはり食べ比べせねばと1個ずつ。そして『アンデルセン』でビーンズ&セサミを買う。これも枝豆。
 こんなに買ってどうするのか、昨日買ったしげやのレトロシリアルもあるだよー。

 食卓にはひととおり並べて、スモークパンを少し備蓄に回した。
 しげやのレトロシリアル、新商品だそうですが、おいしくいただきました。サンドイッチ用のパンにしたら贅沢だろうな……と、スライスしたアボカドと一緒にほおばる。
 さらに強烈な印象だったのがスモークパン。持ち帰るあいだもぷんぷんにおっていたが、口に運ぶとむせかえりそう。パサッというか、もっさりとした食感は、パンだと不味い方に分類されてしまいそうだけれど、これはなんというべきか。子供にはわかるまい。ビールにも合いそうだし、ハチミツをのせてもおいしそう。

 食後にコーヒーを入れて精神統一。そしてずんだ大福とだだちゃ豆大福をいただく。
 いつもよくあるずんだ大福は、餅が緑色。
 期間限定のだだちゃ豆大福は、餅は白、そして中の餡がだだちゃ豆。
 よく味わって食べれば一目瞭然(一口瞭然)。

7月16日(日)

 オットと新宿で待ち合わせて中村屋『ルパ』で久しぶりにインドカリー。いまどき、和洋中そろった昔ながらのレストランでこれだけ流行っているというのはさすが。頭が疲れたときは、何も考えずに食べられるのがいい。

7月18日(火)

 デパートで、ずんだチーズ餅なるものを見つけてお持ち帰り。中のずんだ餡が濃いぃ。和菓子であって、味は洋風。

7月20日(木)

 『しげやベーカリー』が今日からトマトのパンとカボチャのパンのフェアをやるという。連休中と昨日は備蓄のパンで過ごしたため、ふたりでいそいそと出かける。今日は小学校の終業式らしく、途中で大荷物をかかえた小学生の団体に会う。
 くるみBOXと、かぼちゃと金時豆のパン、かぼちゃと種実のパン。名前しっかりおぼえてくるんだったなぁ。他にもいろいろあったけれど、かぼちゃを生地に練り込んだパンは売りきれが多かった。かぼちゃ大好き。人気あるのね。
 シフォンケーキのようにふんわりとした生地でしたが、食べたあとにはお腹がいっぱい。それにしてもしげやのパンはご飯のようだ。どんなおかず(パンの具)にもマッチする。パンで作るおにぎり、そんなかんじ。

7月21日(金) 飽かぬなら飽くまで喰おうだだちゃ豆大福

 スタバでブルーベリーチーズクリームパンケーキを食べてみた。むむむ……。
 本日はパンディナー。オットがライ麦のハード系パンを食べたいというので、『アンデルセン』でロッゲンミッシュブロートとビーンズ&セサミを買う。そして『あけぼの』のだだちゃ豆大福も。今日はおとなしくこのくらいにしておいたら、オットが『しげや』でかぼちゃのバンズを今日のパンディナーに買ってきた。セール中のいろいろなかぼちゃのパンに使われている、プレーンなやつ。
 アボカドとトマトのサラダ、そしてえのきだけのふんわり卵炒めをパンにのせながら食べる。
 食後は大福とコーヒー。お餅の弾力と、たっぷりとした餡のバランスが、とてもいい。大福はこうでなくちゃ。

7月22日(土) 

 家からバス停までのあいだの霧雨。傘をささずに歩いていたけれど、けっこう濡れるもの。途中で傘を出す。
上野へついたころには日がさしている。今度は日傘として、乾かしながら傘をさす。東京藝術大学大学美術館の「ルーヴル美術館展」。昨年、横浜で見損ねたものとは、また別の展示。
 お昼はひさしぶりの『上野藪そば』。ふたりでは2年半ぶりくらい。オットはせいろう、亭主はとろろせいろう。このアルデンテなそばがいい。老舗のそば専門の店ながら、近所のそば屋より安い。
 岡本太郎の壁画「明日の神話」を見るため、新橋へから歩いて汐留へ。壁画は、無料公開しており、並べばステージに上がって間近から見られる。そして、カレッタ汐留に「亀の噴水」を発見。毎正時に甲羅から水を噴き出すらしい……を、あと数分で2時。待っていたら、まず、甲羅から霧が噴出。甲羅にのっていた子どもたちが撤収したあたりから、ポンポンと水蒸気爆発のように水が噴き出た。
 中国茶でのんびり休むことに決め、銀座まで歩く。『香韻』、今日は今までになく流行っている。今まで、たまたま人が少ないときに来ていたのかも。
 夕食は八王子の『ベリーニカフェ』。ここも2か月くらいの久しぶり。季節の冷製パスタ、かぶらぎ豚の冷しゃぶジンジャー風味カッペリーニを試す。生姜がきいていて、そうめんにも合いそうな、和風の味。そして小海老と大葉のアラビアータスパゲッティはどこか中華の海老チリ風。ほかにも冷製パスタが2品あった。8月までにひととおり食べてみたいがさてさて。デザートは、オットは迷わずズコットを選択。わたしはマンゴーのタルトとベイクドチーズケーキで迷う。おなじみ店員のしっかりちゃんに相談すると、チーズケーキを指して「こっちは重いです」というので、「じゃ、それ」と決める。濃厚なのを期待してはいたのだが、下の台までそうとう甘かった。デザートは研究の余地あり。
 ええと、かぶらぎ豚の冷しゃぶジンジャー風味カッペリーニは、このまえまで八王子店にいたシェフ考案のメニューなんだそうです。異動でね、別の店舗に行っちゃったそうです。

7月23日(日) 

 夕方、立川へ。本屋でガイドブックの立ち読み。『菜香』にて夕食。関帝誕特別メニューのスタミナ薬膳炸醤麺(鰻と山芋を薬膳風に仕立てた翡翠麺)、彩りも鮮やかで、とてもおいしい。季節メニューの冬瓜とヨクイニン・唐もろこしの泡飯は炸醤麺とは対照的にとても淡泊でこれまたおいしい。両者とても相性がいい。そして昨日のどこか中華風アラビアータに触発されてか、大海老のチリソース炒めも……。

7月26日(水) 

 オット、昼はしげやのパン。お気に入りのサツマーニュが変わり、トッピングのごまがすりごまになって、白ごまも混じっている模様。「夏なのでさっぱりと坊主にしてみました、という感じ」とのこと。
 夕食はオットが久しぶりに腕をふるって特製カレーを作る。じゃが芋、茄子、トマト、ずばり「ナスカのカレー」。
 そして、いつもはご飯の共となる、納豆、わかめ、ちりめん山椒は、梅昆布茶をスープにしての冷や汁風。

7月27日(木) 『サンガム』におすすめ“チーズナン”登場。受けて立つ。

 おやつは、いただきものの網走監獄祝出所せんべい。出所おめでとうございます、と書いてあるから、出てきた人がご挨拶に持ってくるものではないわなぁ(笑)。
 すっかり我が家の御用達コーヒーとなっている新宿東口改札すぐそこの『BERG(ベルク)』のブレンド、さいきん、変わったのだろうか。
 焙煎の具合や香り、味がまったくちがうことがあったので、てっきりオリジナルブレンドにもいくつか種類があって、別のを買ったかと思っていた。お気に入りの水準があまりにも高く、そうでないのも悪くはないのだけれど、一度味わってしまったらもう元には戻れない。お店の人に聞いてみると、オリジナルブレンドはひとつだけだという。お店のブレンドってできるだけ同じ味になるようにするものかと思っていたのだけれど、もしかしたらブレンドの味そのものを変えてしまったのかしら。もう味わえないかなぁ、あの深煎りの危険な香り。

7月28日(金) 本日は 『あけぼの』ずんだ大福 通りすぎ

 本日のパンディナーのパンはディーン&デルーカで買ったカレーブレッド(ディーン&デルーカ)、ハーブパン(メゾンカイザー)、天然酵母の生姜パン(ALCYON)それと先週の残りのロッゲンミッシュブロート(アンデルセン)。
 カレーブレッドは、生地ぜんたいにカレー粉とレーズン、ほうれん草などが練り込まれている。ほかのパンも、食事パンらしく上品な選択となった。
 しらすを卵に加えてふんわり卵炒めをつくるつもりが、卵に対してしらすが多すぎて、しらすのお好み焼きっぽくなった。そのままパンに載せて食べた。

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