2006年11月

10月 よもだ亭日乗 目次 12月

11月2日(木) ハナを垂らして横浜旅行

 頭の中が肉まんになっているので、お昼は肉まん! と思って『悟空茶荘』行って、席についてメニューをみたら「中華まん品切れ」。
 どうしてもまんじゅうが食べたいので、本当になかったら出るつもりで店の人に聞いてみると、肉まんは現在リニューアル準備中で、連休明けに新しくなってお目見えの予定だという。きのこまんとすりごままんならあるというので、お茶とのセットでいただく。
 ホテルのチェックインまでのんびり過ごす。今日は中華街の中にあるホテルにお泊まり。何もかもが近い。
 チェックインしてふたたびのんびりしたのち、スタバへ出かけてプレミアムホットチョコレートを試す。オットはヘーゼルナッツシロップ、亭主はアーモンドシロップを追加。チョコレートは甘すぎず、シロップもよく合っておいしい(アーモンドもピリッとしてなかなか)。なにせ近いのでまた部屋に戻る。
 夕食は、初めて入るお店。しかもホテルからあっけないくらい近い。近すぎて遠回りしたくなる。洋風のしつらえで新しい感じだが、経営は中華街きっての老舗の店がやっている。おめあては季節メニューの生牡蠣の鉄板炒めと鶏肉と生栗の炒め。そして追加で頼んだ 上海式焼き饅頭と五目炒飯が意外なヒット。焼き饅頭は、餃子と肉まんの中間のような感じ。そして炒飯は一見ごく普通の炒飯に見えるが、実にレベルが高い。ご飯粒にしっかりと油が絡んでいて、ご飯だけでもおいしく食べられるのであった。
 せっかくだから、ホテルの部屋で過ごす時間も満喫しようと、さきほどのスタバでコーヒーとケーキを買って帰り、ソファでくつろぐ。

11月3日(金) 

 スタバで朝食。中華街を散歩。今日こそは肉まん、と思っているのだが、餃子の店を通りかかってそこのジャージャー麺と水餃子にひかれる。
 チェックアウトまでのんびり部屋にいて、いよいよお昼というところで荷物をあずけてやはりさきほど見つけた『小翔記』へ。
ジャージャー麺と水餃子。縮れた細めの麺が、それだけでもおいしい。肉みそもしつこすぎずいい味。水餃子はおいしくて舌をやけどした。ほかの人の食べているものも、どれもおいしそうに見える。とくに海老の卵炒め。

 中華街をあとにして、桜木町へ。こんどはうって変わってビジネスホテル。
 荷物をおいて、みなとみらいから赤れんが倉庫へ行こうとバスを待っていたが、気が変わって馬車道へ行こうとみなとみらい線に乗る。
 今日は馬車道祭りの日であった。今年もテントを張って出店をしていたり、馬車や人力車、西洋のドレスを着た人もいた。『ポニー』に「カキフライ始めました」の貼り紙を見つけて、血が騒ぐ。
 『馬車道十番館本館』でお茶。オットの頼んだ今月のケーキ「ミュール」はチョコレートのケーキながら、不思議な酸味。どこか一六タルトを彷彿させ、柚子が入っているにちがいない! と思ったが、ブラックベリーが入っているのだそうだ。
 戻る道すがら、赤レンガ倉庫を覗いて、クイーンズスクエアまで歩き、『ブコ・ディ・ムーロ』で夕食。今日はだいたい前にも食べたことがある料理で安心ねらい。いろいろな魚介のグリル香草風味は初挑戦(手長エビの身を執拗にほじるふたり)。肌寒いと思っているのに、テラス席を希望するお客さんが多い。

 今日のホテル(桜木町)は、閑静な場所にあり、レストランもついていて、ビジネスホテルながらちょっとおすまししているが、中は堂々としたビジネスホテルである。団体のお客さんが賑やかしく、それぞれ自分の部屋に入って行く。わたしたちの隣室におさまったおばさんが、別の部屋の人と電話で話しているのが聞こえてくる。「うちが○○号室だから△△さんは○×号室じゃない?」……それってうちの部屋番号じゃん。もうこっちは寝てるだよ〜。しばらくしてかかってきました。「△△さん?」「違います」。

11月4日(土) 

 チェックアウトし、線路を越えて、ランドマークプラザへ。いつもの『マウカメドウズ』で朝食。
 午前中、亭主は横浜で仕事。オットが待ち受けていて、昼は『ポニー』へ行こう、という。ふたたび馬車道へ。馬車道はお祭りも終わり、昨日とはうって変わって静か。
 オットは牡蠣フライ、亭主はエビフライ。牡蠣フライがよく売れている。土曜限定のオムライスなんてのもある。エビフライは1尾だけ、身を開いたのがある。牡蠣は小粒ながら濃い味。足を伸ばした甲斐があった。
 またまた横浜へ引き返し、さいきんできた横浜ベイクオーターなるものを見学したのち、中国茶の店で休憩。
 『華正樓』の売店で、肉まんを2つ(やはりこれは1人でひとつ食したい)買い、地元のデパートでお総菜を買って帰る。
 苦労して肉まん2つをひとつの鍋で蒸し、お総菜を並べ、おみそ汁を作って、夕ご飯。

11月9日(木) 

 試験のあと、駅でオットと待ち合わせて『サンガム』へ。
 初めてみる男性の店員さん、顔立ちがどこか日本人的。あとから厨房のおにいさんが顔を出して「お久しぶりです」と挨拶を交わす。こういう日は、馴染みのお店で何も考えずおいしいものを食べるのが一番。

11月12日(日) 

 『とんかつ三太』にカキフライあり。カキフライに目がないオットも、ここではかならず黒豚ヒレを注文する。亭主はちょっと心が揺れて、海の幸のミックスフライ(カキもある)にしてみようかなと思いつつ、なぜか黒豚ロースに落ちつく。
 ユニクロで期間限定のお買い物。ちょうどユニクロのボアフリースを着ていた。そしてレジのお姉さんも同色のボアフリース(リバーシブル)を、裏表を逆に着ていた。ちょっと恥ずかしかったがこういうときは先手必勝。「同じ色ですね〜」と言ってしまった。

11月17日(金) 

 仕事の後、オットと立川で待ち合わせ。『菜香』で、月変わりの季節メニューを食べるのが楽しみ。
 本日は、カキと中国野菜「芥蘭」の中国腸詰風味炒め、カキと青ネギと生姜の炒飯。ほかに、水菜と五香豆腐の和え物と芝海老とカシューナッツの炒め。五香豆腐は何かにつけてあるらしく、チーズのような食感。カキの炒めは、牡蠣6個入り。大きな唐辛子が載っていて、持ってきたお兄さんが「これ唐辛子ですので」と注意していく。食べてみたら特別に辛くなかったのでオットは食べる。牡蠣は中まで熱く、おいしい。炒飯の牡蠣は揚げて、刻んである。途中でチャーシュー饅を追加。
 いつものように食後は『みゆき館』。
 そろそろ来年のカレンダーを買おうと思って探したら、毎年使っているカレンダーがいつもと微妙に違っている。また品番を確めてくることにする。

11月19日(日) 試験合格のお祝い……?

 午後から出かけて、『珈琲倶楽部・田』で珈琲をすする。
 カレンダーはやはり、少し変わったようだ。書き込み欄に罫線が入ったのだ。なにもないほうが良かったけれど、慣れれば平気かも。長年使い慣れたものなので、買う。
 さて、『ベリーニ』でお祝いディナーをしようと思ったら、なにやら貸し切りパーティーの準備をしている模様。あちら様もお祝いとはめでたい。
 雨も降っているし、とっさに他の店が思い浮かばず、インド料理の『シャンティ』へ行き先変更。
 ほぼ1年ぶりでメニューが新鮮。ほぼ1年まえも1年以上ぶりの久しぶりで、メニューが変わっていた。思った以上に量が多くて食べきれず。

11月23日(木・祝) 

 今日はお休み。『しげやベーカリー』もお休み。
 そこで、お昼はセブンイレブンに大入りジューシー肉まんを買いに行く。
 亭主「大入り肉まん2つください」
 若い店員Aがレジを打つ。年配店員Bが「肉まんね」と商品を取る係。
 店員A「大入り」と店員Bに念を押す。
 店員B「肉まんです」と言って袋を亭主に差し出す。
 亭主、店員Aに料金を支払い、店員Bから袋を受け取る。その際、「大入り肉まんですね?」と確認を取る。
 店員B「はい、肉まん2つです」
  どうもちぐはぐな年配店員Bの対応に疑問を持った亭主、店を出ながら、中身を確認しようとしたら、後ろから店員Bが駆けつけてきた。案の定、渡されたのはふつうの肉まんだったらしい。
 気がついて、よかった!!
 あのふつうの肉まん2個の運命はどうなったのだろう。それがちょっと気がかり。

11月25日(土) 

 上野で仏像をみたあと、長らくの懸案事項であった、『上海バール』のしみだれでか豚まんを食べる。1個400円。迫力。皮が厚いが、食べているうちに、底が抜けて具と汁が皿にしたたり落ちる。
 となりの席にいたご夫婦らしきお客さんの、おばさんの方が、自分たちのテーブルにあった黒酢の瓶をこちらに渡してくれて、「これつけるとおいしいかも」と言う。一瞬、どうやって使おうか考えていたら、小皿までくれて、小皿に黒酢を出して、つけながら食べることになった。よほどおいしいのだろうか。かぶりついていたものを、なんとか一口大に引きちぎってつけて食べてみる。原材料は餅米と水と塩だったが、バルサミコ酢のような味がした。
 「かえっておいしくないかも……」と小声でつぶやくおばさんの声がした。まあそれなりにおいしかったですよ。豚まんにつけるかどうかは別として。先に帰るおばさんに、豚まんをほおばりながら笑顔で挨拶。

11月26日(日) 

 毎年暮れにいただく飲み物サービスのハガキを持って『とんかつ三太』。
亭主は、牡蠣がちょっとだけ食べたくて海の幸のミックスフライを注文したら、今日はカキフライがイカになっていると言われたので、おとなしく、オットと同じく黒豚ヒレにする。
 さて、ハガキ。今年はワインか梅酒か日本酒を進呈とある。ビールがないならワインを、と思ったのだが、これはグラスではなくボトルだという。とても飲みきれないし、持ち帰ってもそれは同じ。グラスワインか、もしくはビール一杯にしてはもらえないかと交渉すると、何としても書いてあるものだけだというので、ハガキはしまってビールを注文。ワイン一本よりビール一杯の方がはるかに安いのにね。
 んん、おいしい。今日の食後のアイスは栗のアイスでした。
 お会計で通称“番頭さん”に「葉書はお持ちになりましたか」と聞かれる。「ボトルでいただいても飲みきれないので」とこたえると、「いやヨモダ様、これはもう、絶対お得ですから」といつの間に名前を覚えたのか、こちらが辞退するのも聞き入れず、内線電話をかけて奥からボジョレヌーボーのボトルを持ってこさせる。せっかくなのでありがたくいただくことにする(重いのでリュックに突っ込んだ)。

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