2006年12月

11月 よもだ亭日乗 目次 2007年1月

12月2日(土) 

 オットと吉祥寺で待ち合わせ。吉祥寺を歩きまわる。
 ロンロンの地下中華料理屋(ロン地下には中華が多いなぁ)で、春雨サラダ(ものすごく幅広のびっくり春雨)、水餃子、牡蠣入りネギそば、ジャージャー麺。牡蠣のそばはおいしかった。

12月3日(日) 

 今日も思いたって吉祥寺。『リンデ』でお昼。
 歩きまわる。吉祥寺らしいところとはどんなところか。
 紅茶の店『Prius』で、シナモンとオールスパイスという紅茶を飲んで作戦会議。
 立川に戻って『菜香』で夕食。
 季節のおすすめからは、蕪と海老団子・春雨の豆乳煮込みと雪菜入り牡蠣とニラの生姜風味チャーハン。定番メニューからは鶏肉と卵の甘辛トマトソース煮込み。海老団子の春雨がきれいが、淡水パールのネックレスのようでとても美しい(そういえばきのうも春雨だった)。豆乳のスープもおいしい。かきチャーハンは揚げた牡蠣丸ごと3匹と刻んだ牡蠣もたくさん入っている。鶏肉と卵は、オムレツを使った酢豚という感じ。
 『みゆき館』の店員さんにはすっかり注文パターンを覚えられてしまった。

12月7日(木) 

 西国分寺駅周辺を歩きまわってから、吉祥寺へ。今日は井の頭公園側へも行く。
 『リンデ』の2階でお昼を食べながら作戦会議。ちょっともりあがって熱くなる。やれやれ。
 今日は早めに帰宅して家ご飯。

12月9日(土) よのなかはボーナスだったの

 ムットーニ氏の作品展。無料のミニ上映会の常連なのだが、前回の原宿では、たまには有料のナイトツアーを拝見しようとチケットを買いに行ったらすでに完売。そんなにすぐになくなるとは思っていなかった。
 今回は銀座。しかもミキモト。ムットーニさんの展示会がなければ、銀座はよく歩くといえどなかなかご縁のないところ。
 夜の用事の前に寄ろうと午後から銀座へ。
 ミキモトのにぎわいはまるで別世界。どきどきしながら入り口の案内で場所を聞き、6Fの受付でチケットを求める。全6回のうち1日分のチケットが4枚残っているだけだという。かえって迷わなくて助かる。2枚買って、作品を見てまわる。オークション用の、ミキモト真珠を施した作品も拝見。オークション、参加するだけならなぁ。最低価格は100万円。参加するだけでもワクワクするが、万が一にも落札してしまうと困るので、見ただけ。そうしているうちにチケットは完売したもよう。
 予定まで時間があるので『風月堂』で休憩。いや、ここも待ち行列。いつもよほど不思議な時間帯に来ているのだろう。開いた禁煙席を後の人にゆずりながら待っているとほどなく席もあいて、やれやれ。
 そんなに久しぶりというわけでもないのに、銀座のメインストリートがどんどん変わってゆく。海外ブランドのブティックが撤退しちゃったらどうなるのかしら、とちょっぴりだけ思った。

12月19日(火) しめて4万5千円也。

 ふたりがためにため、集めに集めたた本を引き取りに、古本屋さんが来る。
まずは、よもだ亭本家にある本。メインは亭主であるわたしのものが多い。
 本なんて絶対手放せないと思っていたが、あっけない。これは、という本だけ箱に詰めておいて、「この本棚にあるもの全部お願いします」と言い放った。限定版のコレクションもすべて。
 店長と、もうひとりのスタッフが、見積もりをしながら黙々と本を束ねてゆく。さすがプロ。高くというか、長くというか、束ね方がおみごと。作業中はすべてをまかせて、別室で仕事。
 おおよそ数えて伝えておいた冊数よりはるかに多く(いちおう一冊一冊数えた)、先方の作業時間の見積もりをあやまらせてしまった。ここよりはるかに多い、別館の本についてはまた後日ということに。
 カタログハウスで購入した椅子2脚も、温故知品が引き取りに。

12月20日(水) 今日は3万円。

 今日は店長ひとり。きのうのスタッフは根をあげたのか。
 ここにはオットがためにためた本がある。きのう、とりあえず下見だけと言って見に来た店長もため息。ひとり作業なのでおよそ半分で切り上げる。

12月21日(木) 今日は5万円。

 今日は店長と、一昨日とは別のスタッフが来る。
 今日で終わるのかと心配になったが、無事に終了。きれいさっぱり持っていってくれた。
 2軒合わせて5千冊弱。

12月22日(金) 冬至。これから人生明るくなるばかり!

 ミキモトクリスマスファンタジー 天使が来る夜 クリスマスナイトツアー。
 仕事のあと、オットと待ち合わせて銀座へ。ひとまずホテルに荷物をおいて、ミキモトへ。シャンパン(亭主はブラッドオレンジジュース)とチョコレートをいただきながら開始を待つ。
 初めはミキモト真珠を載せた新作から。口上で、ひたすらミキモト真珠を持ち上げるムットーニ氏、そしてまさに真珠を手に持って天へ昇る天使。その他、お馴染みの古い作品など、天使ばかりが勢ぞろい。あっという間の45分のツアーの後は、ミキモトが7時閉店だというので、さっさと終わる。閉店2分前でも、お店は賑わっていた。
 『煉瓦亭』へ行って少し待って、カキフライ、エビフライ、元祖オムライス、そしてオットはグラスワイン白。
 夜の銀座を歩き、スタバでコーヒーを買ってホテルへ。オープンしたばかりのビジネスホテル、せまくても新しいのと、せまさを感じさせない作りがつくりがよい。

12月23日(土)

 先日、ナイトツアーのチケットを買いにきたときに見た映画の広告で、ダニエル・オートゥイユが出ているというだけで、銀座にいることだし今日見ることにしてしまった「あるいは裏切りという名の犬(36 QUAI DES ORFÈVRES)」。
 映画館に電話をすると混み具合によっては整理券の販売時間を早めるかもしれないとのこと。この映画、そんなに人気あるの? と思いつつ、スタバで朝食を取ったあと、朝の銀座を散歩しながら映画館へ行って一番で整理券をもらってホテルに引き返す。
 や、びっくりした。本当に今日は満員だった。
 お昼は銀座の『キルフェボン』と勝手に決めていたのだが、今の時期、お持ち帰りのみの営業だそうで。だったらいっそ銀座らしく、と、三越の中の喫茶でサンドイッチ。お休みの日は家族を連れて、洋食屋さんやデパートでお食事というのが、わたしの銀座のイメージ。
 銀泊、そしてこのシーズンの銀ブラをすっかり満喫して地元に帰り『コム・ベトナム』へ。
 ずいぶんとごぶさたをしてしまった。行くまえに電話をして営業していることを確認。店へ行くと幸い、今日はママさんがいた。
 なんと来年の1月14日で店を閉めるという。なかなか来ないので、どうやって知らせようかと心配してくれていたとのこと。申し訳ない。いつものおいしい料理と、ごぶさたの間に出た新メニューをいただく。
 店内にママさんが載った新聞記事があった。お祖母さんは料理の先生、お母さんも大きなレストランを切り盛りしていて、ママさんはみっちりとベトナム料理をしこまれたとか。
 小学校の小さいお子さんたちが、家にお母さんのいるふつうの家庭をほしがっているのだそう。ママの料理を食べれば、さもありなん、というところ。ママは夕ご飯を作りに帰ってまたお店に行く。そしてわたしたちはママのおいしいご飯をいただく。お子さんたちにママを返してあげなくては。

12月24日(日) 

 日にちの感覚がおかしくなって昨日がイブだと思い、今日サンタがくるくると思っていたわたし。
 しげやにパンを買いに行ったら、レジの脇に色黒なくるみパンが。ふつうは120円のところが60円に。「あれー、焦げちゃったんですかぁ」と笑いながら、買ってしまった。
 今日は手持ちのCDを引き取りに宅配のおじさんが来て、みかん箱サイズにして4箱、持って行った。
 一瞬、部屋は広くなるのだが、かたづけをしているとまたせまくなる。不思議だ。
 きのう東京駅で買った萬珍樓の肉まんが夕食に向けて冷蔵庫で待機している。冷蔵庫に肉まんがある、というだけで心が豊かな気分になる。幸せ。

12月26日(火) 仕事納め。

 最終日がこれだもの。よく降るなぁ。雪だったらきっと外にも出られない、家にも帰れないかもしれない。
 まっすぐ帰って家ごはん。
 夜中には雷。

12月27日(水) ひたすら片づけ。

東京の最高気温20度!! 片づけがはかどってありがたい。
 しげやでくるみBOXまとめ買い。といっても2個。ひとつはお昼に、ひとつは備蓄。年が明けてもしばらく休みだそうだから、年内に少しずつ備蓄しておこう。

12月28日(木) 片づけても、片づけても、出てくる出てくる。

 今日はくるみBOXが1個だけだったので、それは今日、食べてしまう。
 買取に出したCDの見積もりが出た。本と同じくらいの値段になった。
 夕食は、実家から送られてきた大和芋で山芋ピザ。おろした芋を薄く伸ばして、適当な具(今日はえのきだけ)とチーズを載せて、オーブンで焼くだけ。うまいんだなこれが。

12月29日(金) 

 恒例となっていた、正月のよもだ甥っ子亭訪問、今回はなんと年末年始をガイコクで過ごすというので、久しぶりによもだ実家へ。
 実家へ行くまえに、オットは散髪、そしてしげやでパンを買いだめをしておきたい。
 しげやは今日明日と早く店を開けているが、それでもぎりぎりかなぁと勝手にあわてる。9時半開店だと思っていて、オットを先にバス停へ送り出して店へ行ってみると、9時からでした。備蓄用にくるみBOXと、お土産用に、気まぐれ焼き菓子「焙煎カカオとオレンジ・カレンズのパウンドケーキ」を買ってバス停へ行くと、まだオットもいて、やれやれ。
 八王子でオットが散髪をするあいだ、亭主はスタバで一服。イノシシに化けたクマがかわいい。ツケ鼻がガスマスクみたいだが、どう見ても豚だ。服にわざわざ「猪」と書いてあるところに苦労が見られる。
 八王子の新生銀行前に、カウパレードで見た牛が置かれている。パレードの後、ここに引き取られたらしい。

 駅で両親に迎えられ、まずは地元市内のスペイン料理屋で食事。いろいろあって迷うので、4人でまとめてパエジャランチ。
 内容は、週替わりの料理(ポークソテーごぼうソース。それにフライドポテト、人参、カリフラワー、ブロッコリーが付く)にスープ、サラダ、パン(バターとマーマレードつき)、パエジャ(海老、アサリ、ムール貝、イカなど)、それぞれお好きなケーキとコーヒーまたは紅茶。ポークソテーだけでもランチとしてはじゅうぶんなくらい。きっとスペインの人はゆっくり時間をかけて食べるのだろう。ランチコースの中に「途中、お昼寝タイムつき」なんてあると良いかも。

 実家でしっかりしげやのケーキを食べ、お土産をたくさん持たされ、荷物の多さにため息をついていたら車で送ってもらうことになった。荷物をいったん家に置いて、ふたたび八王子までのせてもらい、『揚州商人』で軽い夕食。オットは冬かきラーメンを刀切麺という太い麺で。亭主は趙家煮込みラーメン。それから餃子とビール(オット)。食後は『』のコーヒーでしめくくり。

12月30日(土) 冬ごもり。

 もう食べ物はじゅうぶんあるだろうに、不思議な習性だ。年内最後、しげやでまたくるみBOXと、パウンドケーキを買った。冷凍庫の中はくるみBOXで埋め尽くされた。パウンドケーキは、おばあちゃんへのお土産。どのくらい保ちますか〜、と聞いて、お正月まで大丈夫だと確認。
 片づけをしていると体が冷える。とくに、北側の納戸と化していた部屋は、暖房をつけいても寒い。途中、コーヒーを入れて温まる。
 今年の反省会をしに『菜香』へ。やはり年末だからか、いつもより早くから賑わっている。今日は定番メニューばかりの質素な構成。ふだんが毎回宴会モードなのか。
 そして『みゆき館』へ。この年の瀬の夜に喫茶店でもあるまいか。こちらはすいており、スタッフの顔ぶれもいつもと違う。

12月31日(日) 今年は無名の牛。

 お昼は備蓄しておいた、シゲヤベーカリーのくるみBOX。部屋が寒いので、自然解凍にも時間がかかる。

夜は別館にて、恒例のすき焼き。春菊の代わりにクレソンが。

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