2003年9月

8月 よもだ亭日乗 目次 10月

9月1(月)

 月曜のお昼の『揚州商人』通いが続いている。今日はふたりとも生菜炒飯(レタスチャーハン)、それと皿蝦ワンタン。
 『ナチュラルハウス』で茶豆を見つける。今週はSKIPに枝豆を追加注文しているのでたぶん大丈夫。でも明日の分があってもいいじゃないかと買っておく。帰りに成城石井でずんだ大福を買おうと思ったらない。季節的に終わりなのかな。今日のおやつどうしよう。 
 オットと別れ、八王子まわりでかねひろ治療院へ行く。帰りに京八駅ビルの地下で、栗餡だんごと小さいすあまをおやつに。
 枝豆はちゃんと来た。今夜はとうもろこしも蒸した。枝豆が甘くて、これもとうもろこしみたいだった。

9月2日(火) 失敗三昧。

 今日も青いシリーズの材料(茄子、オクラ)が揃っている。きゅうりもある。ここ数回の冷たい麺での成功に気をよくして、今日は焼きビーフンで挑戦してみた。きゅうりはどうしたらいいんかいな。先に茄子、玉ねぎ、生姜などを加熱して、戻したビーフンを入れて、最後にきゅうりとオクラを加える。
 味つけは、このまえのニョクチャムなどどうかなと思い。おもむろに調味料を合わせ始める。野菜に火が通ってきだして間に合わないからニンニクは今日はいいや。ビーフンの上からかける。味見して、なんとなく物足りないので、カレー粉を入れてみる。
 野菜の分量が多いためか、味が野菜に馴染んでいない。きゅうりが浮いている。まずくはないんだけど、せっかくの材料がもったいなかった。なんとなく、とか思いつきってのは、もっと上手になってから。
 夕食ではキャベツを片づける。コールスロー風のサラダにしようと思い。フードプロセッサーの手を借りる。スライス用の刃だと思ったより大雑把に切れるので、もう少し細かい人参サラダを作るときの刃を使ってみたら繊維たっぷりキャベツ汁になってしまった。仕方がないので火にかけてナンプラーで味つけをして、サラダに入れるつもりだったミニトマトを浮かせた。
 今晩の枝豆は、ナチュラルハウスで買っただだ茶豆。茶豆って普通の枝豆より小粒なのかな。匂いは茹でているときがいちばん。そこでひらめいた。立ち食いそばみたいに、枝豆スタンドを作って、ひっきりなしに茹でている中でお客が枝豆を食べる。どうでしょう。

9月3日(水) 発表会の舞台稽古。今年も雷雨襲撃。

 先日、『ドトール』でソイ・ロイヤルティーを飲んだときに、ソイ・ラテがあるといいのに、と思っていたら、9月8日から発売だそうです。
 スーパーのパンコーナーを通りかかると、山崎製パンの、秋の味覚フェアと称して栗を使った新商品がいくつか並んでいる。弱いんですね、こういうの。ハッピーセットのオマケ欲しさにマクドナルドへ通うようなもので。

9月4日(木) 初栗。

 涼しいので、スーパーまで遠回りをして散歩する。緑地で、イガから顔を覗かせていた柴栗を拾った。他にもないかと探しているうちに蚊に刺されたのでやめておいた。今年の栗のできはいかがだろう。
 たった一粒を、茹でて皮をむいて食べた。小さいながらもちゃんと栗の味がしておいしかった。

9月5日(金) 

 南武線で登戸まで来て、そこから歩いて生田緑地を目指す。子どものころ向ヶ丘遊園地にはよく行ったけれど、こんなに広い緑地があるのは知らなかった。めざすは緑地内の岡本太郎美術館。これまでわたしの岡本太郎像は、恥ずかしながら「爆発するおじさん」でしかなかったが(あと坐りにくい椅子を作る人)、今回の「ことばがひらく 岡本太郎展」で思想家としての一面をかいま見て、その印象は敬愛する爆発おじさんへと変わりつつある。自身のお墓に使われている「午後の日」という彫刻の、あのほほえみがいい。見たときはタイトルを知らなかったので勝手に「頬杖君」と名付けた。岡本太郎がフランス語を流暢に話しているビデオも流れていた。経歴を知っていればなるほど、と思うのだが、はじめはびっくりした。日本語のときよりも話上手に聞こえる。
 「カフェテリア TARO」にて昼食。美術館・博物館付属レストランハヤシライス評論家はもちろんハヤシライス、それからコーヒーはTAROブレンド、オットはクラブハウスサンドとカフェオレ。ハヤシライスは、国立科学博物館の元付属レストラン精養軒の上を行く濃厚さ。ハヤシライスはこってり系が好き。
 展望台を見つけて登り、帰りは裏道を通って下ってきた。町田で降り、成城石井を覗いてみるとずんだ大福が1個だけある。まだ製造が終わったわけではないらしい。そしてものすごく久しぶりに『皇琲亭』へ。カウンター席に坐ったらそこに畦地梅太郎さんの肉筆画がかかっていた。
 相模大野でインド料理かタイ料理か迷い、タイ料理屋へ。辛いと書かれてあるメニューも辛さを調整できるというので、青いパパイヤサラダは辛さ控え目に、と頼んだがそれでもかなり辛かった。
 そして夜は落語。直前にチケットが取れたので、誘われるがままにやってきたら、出演する噺家さんが豪華なのでここでもびっくり。桂歌丸さん、二階席から見ても手が大きくて、指が長い。

9月6日(土) 

 今日も冷製スパゲティ。具はキャベツ、トマト、オクラ、小玉ねぎ、ニンニク、そして調味料はナンプラーとごま油。キャベツは芯に近くて白っぽいところ。これと玉ねぎを刻んでいつものごとく軽く塩もみ、そこへ適当に切ったトマトとオクラ、そしてつぶしたにんにくを投入し、ナンプラーとごま油で和える。自分で言うのも何だがおいしかった。調味料からするとエスニック調なのだが、イタリア料理店でこういう味のものを出しても違和感がなさそうな。

9月7日(日) 

 発表会の練習も追い込みに入ってきた。しょっちゅう顔を見ているのに先生と久しぶりに会話をした。
 先生:「足の調子はどうお?」
 わたし:「ポワント、ろくに立てないんですけど本番には立ちます」
 先生:「立てないのはいつものことだから大丈夫」
 そうか、捻挫したからって悩むことはなかったのだ。家にかえっておいしいご飯を食べた。

9月8日(月) 

 太極拳のあとのお昼、今日は『モス』でジャンバラヤチキンバーガーを食べた。
そして成城石井にずんだ大福が2個だけ残っていたので、思わず両手で2個つかみ取った。

9月9日(火)

 スーパーに栗が並びだした。慌てることはない、発表会が終わったらたっぷり栗ご飯を作ろうと言い聞かせる。
 その帰り道、暑いので木陰を通ろうと思い、公園から緑地に入る階段をのぼって林の中を歩いた。ここにもたくさん栗のイガが落ちている。が、目につくものの中にはほとんど実は残っていない。残っていても薄っぺらかったり、湿気で腐りかけているものばかり。まだ青々としたイガもあって、青いのは拾っても仕方なかろうと思ったのだが、よく見るとイガが割れて中から茶色い栗が顔を覗かせている。わたしが見当をつけていた茶色いイガはかなり古いのか。さっそくその周辺でまだ青いイガを拾っていると、その周辺にはイガがはじけて散らばった栗も落ちている。だんだん熱中して斜面へ分け入り、木の枝につかまって手を伸ばそうとしたとき、発表会の本番が間近かに迫っている身であることを思い出して我に返った。


 帰ってさっそくイガを取り外す。棘の下には厚い地肌(?)があり、その中にあの固い殻を持った栗がある。剥いてもさらに渋皮があるのだから、なんと身持ちの堅いこと。拾った柴栗は合計28個。小さくてどこかシジミに似ている。そして頭のとんがりがアンテナみたいに長くて宇宙人にも見える。タイミングよく今日は玄米を炊く日だったので、柴栗玄米ご飯。


9月10日(水)

 時期によって店頭に並んでいる枝豆の産地や種類は変化する。今出ているのは岩手産の黒豆の枝豆。黒豆だから真っ黒かと思うとそうではない(まえにフジッコの黒豆納豆というのを買ったらあれは本当に真っ黒けだった)。粒が大きくて香りや味は茶豆に引けを取らない。粒が大きいという点では茶豆よりポイントが高い。これは岩手のオリジナル品種で、お父さんが茶豆なんだそうです。
 別館のオット父が柴栗をたくさん拾ってきたので栗おこわを作った、というのでお裾分けをいただく。そこで納豆ご飯になり損ねた納豆は久しぶりにオクラと一緒にライスペーパーに巻かれる。ほかには野菜をバーニャカウダ風で、ニョクチャムをソースにいただく。

9月11日(木) 旧暦8月15日 仲秋の明月。

 今朝、スーパーの前を通りがかったときに空き地に生えているすすきの中から、折られて落ちているのを拾ってきた(素手ではそう簡単に折れなかった)。てきとうな空き瓶に突っ込んで、それを見ながらきのうの残りの栗おこわをお昼に食べて気分を出してから、夕方はお稽古。
 街ですすきを持った人を何人か見かけた。あれはどうも買ったものと見受けられる。すすきを買うなんて、と思うのは、一昔前に「ミネラルウォーターを買うなんて」とか、「(缶の)緑茶を買うなんて」、と思ったのと同じことだろうか。

9月12日(金)

 お昼は家でしっかりご飯を食べ、かねひろ治療院で本番前の最後の調整をしてもらう。明日の本番までテーピングをしたまま。
 スーパーでまた栗パンを見つけ、それを買ってリハーサルへ向かう。

9月13日(土) かねごん、ありがとう。

 駅前のコンビニで食料を買い込む。ここでも栗のパン。終わるまで外に出られないという意識があって、非常食の買いだめをしているみたい。そして毎年、この日はどのくらい食べているのか食べていないのかわからない。
 本番直前のリハーサルでも立てなかったが、本番は立った。……のはよかったが、立つことばかり考えていて踊りの方はどうだったのか、記憶がない。

9月14日(日)

 会期が迫っていた「てぬぐい百花繚乱6人展」へ一人で出かける。お昼は本郷の『プティフ』というカレー屋さんで、エビカレーの中辛。どこかで見たような気がするお店だと思ったらテレビチャンピオンだ。
 夕食はオットにおまかせ。数日前からの風邪で味がよくわからない。ドレッシングに何を使ったの? といちいち訊きながら食べる。一週間ほど控えていたローアルコールビールがうまい。ただし非常に喉にしみた。

9月15日(月)

 和菓子屋の『銀座あけぼの』にずんだ大福があるという情報を入手し、かねひろ治療院へ行く前に駅ビルを覗いてみた。店頭に見あたらないので店員さんに聞いてみたら、こちらの店舗では扱っていないとのこと。
 治療中にお腹がすいて、八王子っ子のかねひろさんとランチ談義に花を咲かせる。治療が終わっても何を食べるか決まらない。八王子にはなぜか英国風のパブが多い、という話をしたな〜と思いながらパブの前を通ってランチメニューの「特製キーマカレー」に目がとまった。680円。サラダ(たっぷり)、スープ、デザート、さらに100円で飲み物つき。わたしの思い描くキーマカレーに近くてうれしかった。ご飯の上に載ったポーチドエッグが予想外にお腹にもたれた。
 SKIPからは、追加注文した枝つき枝豆が届く。枝つきは500g以上、枝なしは250gで売っている。もいで量ってみると350g強あった。枝つきの方が値段が高いので、つい量ってみてしまった。

9月16日(火)

 今年の夏は家でそばを一度も食べなかった。
 夕食は秋刀魚。すだちは田舎からもらったのがたくさんある。スーパーの秋刀魚コーナーの脇に置いてあるすだち、うちのより小さくて高い(というかすだちを買ったことがないので相場を知らない)。

9月17日(水)

 緊張の糸が切れたあとの疲労は洋服を着たまま泳いでいるように体が重い。風邪のせいもあるけれど。だからいつもより頑張らなくちゃと夕ご飯も作りすぎて、お腹は苦しいは週末の食材はなくなるわ、いろいろあります。
 お鍋を洗っていると、しずくが床に落ちるような音がする、と思って振り返るとゴキブリが羽をばたつかせている。ここに居を構えてほぼ4年半、初めて出た。今までがゴキブリも出ないほどの過酷な環境だったのか、それともゴキブリもSKIP野菜がお好みか……。まだスーパーが開いている時間だったのでさっそくオットにゴキちゃんの家を買ってきてもらう。

9月18日(木) ゴキちゃん捕獲。

 「トルコ三大文明展」、すごかった。何って人が。出てきたときには入り口で入場制限をしていた。
 朝食をひかえめにお腹を調え、お昼は『釜めし春』へ。栗釜めしと枝豆を頼み、釜めしができるまで枝豆をちびりちびり。釜めしのお焦げがおいしかった。上野松坂屋の『銀座あけぼの』を偵察するが、ここにはずんだ大福はなし。ちょうど催事場で山形物産展をやっていて、ずんだ餅もあったが時間的に持ち帰れそうになく断念。
 弥生美術館・竹久夢二美術館を目指す。行ったことがあるにもかかわらず、迷う。弥生美術館は「美少年コレクション」竹久夢二美術館「竹久夢二異国趣味展」。見おわったあと、美術館入り口のカフェ『港や』で休憩。飲み物だけでは物足りない気がしてついケーキセットを頼みたくなるのだが、お腹を休めるため、亭主はコーヒーのみ。オットが抹茶セットを頼み、付いてきた羊羹をもらう。
 夜は『カンパーニャ』へ。10月に近くの一軒家へ移転するというので現カンパーニャとの別れを偲ぶ。開店まで間があったので、移転先を見てくる。工事中だが、10月にオープンする旨が書かれている。近くでうろうろして、お店の人が看板を出した直後に突入。グラスワインの白とシチリア産オレンジジュースで発表会終了とカンパーニャ移転の乾杯をし、焼きナスのアンチョビソース(本日おすすめ)、若鶏とじゃが芋のローストローズマリー風味、オホーツクサーモンのクリームソースのスパゲティ(本日おすすめ)、ブロッコリーと自家製ドライトマトのマカロニ(ペンネ)をいただく。スパゲティの歯ごたえは健在。ペンネも歯ごたえ十分。メニューも見ずにデザートに「カボチャのプリン……」と言いかけたら、「今日はランチで終わってしまいまして」と言われたので、あらためてメニューを見て、ティラミス、チョコとミントの冷たいムース(本日おすすめ)、エスプレッソを追加。お店の人、他のテーブルでも「カボチャのプリンはランチで……」と繰り返していた。次回、新しいお店で食べられるのを楽しみにしていよう。メニューはこのまま、かな。
 帰宅後、甥っ子が生まれたとの連絡が入る。生まれたのはわたしが栗釜めしを食べていた時間だ。

9月19日(金)

 欲しいものは手をこまねいて待っていても来ないこともある。しからば自ら作るべし、と思い立ったのは言うまでもなくずんだ餅。残って冷凍しておいた枝豆と、パン作りで残った強力粉がある。あえて白玉粉を買ってくることもあるまい。枝豆は鞘から出して薄皮も取り、水を加えてフードプロセッサーにかける。それから鍋に移して砂糖を加えながら加熱。塩茹でした枝豆だが、隠し味にもう少し塩を足す。その間に粉を練って適当な大きさにちぎって(強力粉なのでけっこう大変だった)茹でておき、これにずんだ餡をかけて食べた。ずんだ餅というより、ずんだ水団。思いつきで作ったわりにはおいしかった。SKIPの茶豆はもう終わってしまっている。もう季節も終わりだから見つけたら買って茹でて冷凍しておけばいつでも食べられる、かな。

9月20日(土)

 ああ、また近場でおいしいインド・ネパール料理店に遭遇してしまった。

9月21日(日)

 先日、『ヴィドフランス』で豆乳プルーンバナナジュースを頼んだとき、妙に黒ごまの味がして、でも豆乳黒ごまバナナジュースほど真っ黒でもないし、プルーンもたしかに入っているので、首をかしげながら飲んだ。
 今日、その真相を確かめようともういちど豆乳プルーンバナナジュースを頼んだ。こんどは本当の豆乳プルーンバナナジュースっぽかった。前回のは超お得な黒ごま入り豆乳プルーンバナナジュースだったのかなぁぁぁ。

9月22日(月) 寒いっ。

 太極拳のあと、駅ビルの1Fへ急行直下。ここの銀座あけぼのにもずんだ大福はないことを確認してから成城石井へ。ここのずんだ大福は健在。そしてなんとそのとなりに栗大福が。それぞれ2個ずつお買いあげ。
 ほっとしてから、1ヶ月ぶりに『コム・ベトナム』へ。オットはフォー、亭主はベトナム風焼そばのランチ。まだ冷麺のランチメニューもある。こう寒くなってはためらいがあるが、食べておきたい。
 帰宅してからおやつに大福。栗大福は、ふつうの小豆あんの中に大きめの栗がごろんと入っている。大福そのものは小さいので2つとも食べてしまった。毎度毎度、好物の食べ物の旬が終わるころには「また来年まで食べられないのか〜」とちょっと悲しくなるのだが、またちゃんと別のおいしい食べ物の季節がやってくる。牡蠣だってもうすぐ。

9月23日(火)ファーストキッチンにもモンブラン

 甥っ子とママさんのお見舞い。
 途中新宿で電車を降り、小田急百貨店地下へ。ここの銀座あけぼのでずんだ大福を買ったという噂を頼りにしていたのだが、ここにもない。すでにおはぎが並んでいる。気を取り直し、松月堂で栗きんとんと木曽のかん久郎をお土産に買う(ほとんど自分の好み)。
 病院の見晴らしのよい食堂は帝国ホテルが運営している(という表現でよいのか)らしい。さっそく見学してみると、サンプルのハンバーグはかなりのボリューム(野菜が少ないのが気になる)。施設付属レストラン研究家としては、病院に用事がなくともいずれは……。

9月24日(水)

 早起きして午前中に雑用を済ませ、午後は栗むき。栗をむくのが趣味といえるか――まあ季節の限られるスポーツだってあるわけだし。練習不足で技術の向上がなかなか図れないのが難ではある。スーパーで買った栗(茨城産)1ネット480円。皮ごとの重さは700gちょいで39個。
 夕食のメインディッシュは栗玄米ご飯、主食も栗玄米ご飯。たっぷり食べた。

9月25日(木)

 「アレクサンドロス大王と東西文明の交流展」へ。先週の「トルコ三大文明」がものすごく混雑していたので、開館時間をめざして早起きをする。11時ごろには観終わって、今回の展示とは関係ないけれども博物館所蔵作品が描かれている手ぬぐいを買う。博物館の本館改装を記念した展示も観てゆく。
 朝からはっきりしない空模様で、降っても傘をさすべきかどうか迷う。ベンチで幻の豚まんでも食べたいなと思いながら、豚まんを売っている動物園の入り口前にさしかかったら急に雨が降り出したので『上野薮そば』を目指す。公園を出て横断歩道を渡ることには雨があがったのは、きっとそば屋に呼ばれたのだろう。オットはせいろう。亭主はメニューにはなかったけどかけそば。かけそばはつゆに麺が入っているだけのシンプルさ(薬味にねぎとおろしが付いた)。 線路沿いに秋葉原−神田そして三越前、日本橋をすぎ、東京駅の前を通って有楽町まで歩く。バリラスパゲティの店、カフェ・デロンギなど、をっと目を引く店をいくつも見かける。雨さえ降らなければ歩くにはいい気候である。途中で喉が痛くなったので、また風邪をひいたかと思ったけれど、あれはたぶん車の多い通りを歩いていたから。いつからそんなに敏感になったのかは知らない。
 丸の内近辺ではあちこちにいろいろな格好をした牛の像を見かけた。丸ビル1周年の企画らしい。出光美術館の「江戸名所図屏風展」と「仙がい(崖の山がないもの)展」。意外にも宮本武蔵の「竹雀図」が見られたのはお得だった。ここでも仙がいさんの手ぬぐいを買う。
 朝早く家を出たにもかかわらず、歩くのに時間をかけたので遅めの夕食(といっても6時)は立川へ戻って久しぶりの『テンガロン』。そこでオットは懐かしの牛タンステーキとご対面。わたしは初めてのカットステーキを頼む。他にはトマトサラダ、グラスワイン赤。セットの飲み物にオレンジジュースという選択肢が増えていた。カットステーキにはおろし玉葱とにんにくと思われるソースがかかっていて、いたく気に入った。シャリアピン風とでもいうのだろうか。

9月26日(金) しつこいようですが。

 きのう銀座界隈にいながら銀座あけぼのに寄らなかったのは、歩き疲れたのもあるけれど、数日前に通販で金曜日に届くように注文したからなのでした。そのときはまだ銀座に行くことを予定していなかったので。
 4個入り520円。ほぼ同額の送料かけてやってまいりました。まわりのお餅もほんのり枝豆色。ん、もう今年は思い残すことありません。近所のスーパーに枝豆見あたらなかったので、午後外出したオットに見つけて買ってきてもらった。今年はいつが食べ納めか。

9月27日(土)

 今日明日と大々的に中央線の工事があるというので、朝から京王線を使うことにする。
 新宿高野の前を通りかかり、ここのマロンケーキのことを思い出した。毎年おいしそうなマロンケーキを見ていながら、なかなか持ち帰れないので食べられなかった。喫茶で食べられるといいのにね。大きいのが2種類あって、ひとつはシリーズで期間ごとにカボチャ、栗、さつまいもと異なる素材で作られる(名前失念)。ちょうど今は栗で、10月初めころまで。もうひとつは「旬果マロン」というもので、今日と明日だけの販売のよう。あ〜どうしよう。今買ってもこれからお稽古で夜遅くなるし、とりあえず閉店時間だけ確認しておく。今日はなんってたって新宿経由で帰るのだから。
 で、お稽古が終え、まちがえないように地下鉄でいつもと反対方向(新宿行き)に乗る。降りたところは東口寄りで、高野は近い。吸い寄せられるように行ってみると旬果マロン、まだたくさんあった。ドライアイス2時間分をつけてもらう。「本日中にお召し上がりください」ってシールが貼ってある。どうしよう。
 帰りはすでに工事中の時間。振り替え用の切符がもらえたようだが、手に持ったケーキが気になるのでパスネットで入る。帰宅後、写真を撮って明日食べよう、と思ったけれど、とりあえず記念に少しだけ。

9月28日(日) 枝豆のない家庭での夕食。

 おとなしく家にいた。おかげさまでえらく家の雑用がはかどった。工事が遅れて大混乱みたいだったけれど。
 オットと買い物がてら足を伸ばして散歩し、帰りにスーパーに寄る。やはり枝豆はなし。近所に一軒しかスーパーがないので夕食の枝豆はなし! 代わりといっては何だがアボカドを買って、トマトと一緒にサラダを作ることにする。
 帰宅後、「旬果マロン」と紅茶でティータイム。

9月29日(月) 枝豆のある家庭での夕食。

 気軽に立ちよれてしかもおいしいスパゲティ専門店が近くにあるといいな。そば屋やラーメン屋に入る感覚で。高級でなくてよいけれど、おいしいところ。
 太極拳の帰り、成城石井で、「ハッピー豆」という枝豆を買った。このまえ近所のスーパーに枝豆がなくてオットに買ってきてもらったのと同じだ。これは収穫時期が遅いのかしら。

9月30日(火) 本日も買い物のまえにひと歩き。

 もらった紅玉、どうやって食べよう。そのまま焼きりんごとか、りんごジャムっぽく加熱して食べるのもシンプルでいいけれど、ちょっといつもとちがうことがしたい。
 アップルパイ。パイは作ったことないのでいきなり生地から作るのは無理なので、冷凍のパイシートを買って作ってみた。りんごジャムの要領で、水も砂糖も入れずりんごだけで煮て、シナモンとレモンの代わりにすだちをかけて、パイ生地で包む。オーブンで焼くと薄っぺらのパイ生地が何層にもなってぶぉ〜っとふくらむのがおもしろい。
 さくさくっとしたパイ生地より、あまり食べるときにぼろぼろこぼれないしっとりタイプの方が好き(気になって食べた気がしない)なのだけれど、パイは今後の研究課題ということで。でもおいしかった。

<<よもだ亭日乗 Home <<よもだ亭日乗 目次