2003年10月

9月 よもだ亭日乗 目次 11月

10月1日(火) 

 秋しらすの気配がいっこうにないのだそうです。自然相手のお仕事って大変だなぁ。鰯は鯛より値段があがってしまったというし。牡蠣はどうかなぁ。そのまえに栗。もっと食べないと。

10月2日(水) 祝!初カキフライ。

 先週、丸の内界隈で見かけた牛さんたちは「カウパレード東京in丸の内2003」というイベントの牛さんたちであった。カウパレードは世界中で行われていて、丸ビル1周年の記念に東京で開催することになったらしい。カウパレードのサイトをつらつら見ているうちに、これは全種類見てまわらねば、という使命感が湧いてきた。
 東京駅に降り、駅構内に赤べこの張り子を発見。しかしこれは会津の観光案内べこちゃんで、カウパレードとは関係はないが、密かにカウパレード第0号とする。丸の内北口を出ると目の前にいたので、サイトからプリントした地図を頼りに、丸の内、大手町方面を見てまわる。通りがかりに足を止めて珍しそうに見ている人、まったく気づかずに通りすぎる人、さまざま。

 いったん丸の内に戻って丸ビルへ。丸ビルの周囲を歩いても、地図に載っている牛が見あたらない。どうもビル内にいるようだ。時刻は正午前。このあたり、お昼はものすごく混みそうなので早めに昼食をとることにする。丸ビル5階のハンバーガーショップを覗きに行くと、このフロアにカウパレードの牛がいた。サンドイッチもおいしそうなのでこのハンバーガーショップにする。二人ともアボカドサンド。パンの種類はオットがライ麦パンで、亭主はカイザーロール。ライ麦パンは食パンの形で表面が軽くトーストしてある。カイザーロールの方は半分に切ったパンそれぞれに、具が乗っているのだけれど、一方にアボカドとキャベツ、一方にレタスとトマトという状態。厚さと形状からして具をすべて載せてパンで挟むのが難しい。このままでは上から具とパンを別々に食べてゆくしかなさそう、と試行錯誤しながらかぶりついていたら、テーブルにある説明書にはアボカドを押さえつけてパンで挟みこんでかぶりつきなさい、というようなことが書いてあったが時すでに遅し。おいしくてボリュームたっぷり。これなら1つを半分こにしてもよかったな。

 無事に丸ビル内の牛を全部見つける。丸ビル周辺ではパンフレットも配っており、カメラを手に牛を見て回る他の人々もちらほら。そこから有楽町方面を見てまわり、先週見た牛さんたちももう一度撮影し、残す最後の牛のいる日比谷公園へ向かう前に、写真を見ながら見落としがないかチェック。広い日比谷公園のどこにいるかわからないので見落としはしたくない。無事に確認を取って日比谷公園へ向かうと入り口の交番の脇であっさりと見つかった。主催側の企画ではなく、自主的に見てまわったところに非常に達成感があった。

 個人的に懐かしい日比谷シャンテ内で休憩することに。喫茶店で主に栗のケーキをチェックしてまわり、最終的に『サロン・ド・テ・モロゾフ』へ。クリームを使わない、素朴なタルト・オ・マロンが気に入りました。栗きんとん入りの月餅のよう。

 広島では牡蠣の水揚げが始まったそうなので、さっそく各方面を偵察。小田急レストラン街『とんかつ和幸』にカキフライあり(9月末にはなかった)。『旬花』は松茸フェアの最中でで栗釜飯もまだなし。心は決まったのでほどよい時間を待って『とんかつ和幸』に突入。枝豆の湯葉巻き揚げ、赤ワイン、ふたりともカキフライ定食。定食のご飯は150円増しで麦とろにできるというので麦とろ指定。

 今夜は谷山浩子のコンサート。そのまえに時間があるので高島屋へ。『玄海』にも行ってみた栗釜飯なし。『とんかついなば和幸』にカキフライあり。

10月3日(金)

 このまえ多摩動物公園へ行ったときに、1日ちがいで見ることができなかった虎の赤ちゃんにはいつのまにか「センイチ」という名前がついていて、今月9日に大阪へもらわれていくことになったそうだ。もう間に合わないなぁ〜。元気で暮らせよ。  おやつは紅玉をりんごジャムになる手前でシナモンをかけて食べました。

10月4日(土)

 気軽に立ちよれるパスタの店……すでにいくつかあるようで、外出先の近くにあったので入ってみました。店内はカウンター席のみで、あまり待たずに、味の水準もそこそこ、しかもオシャレ、ときた。パスタの茹で加減はわたしの好み。味つけはやや濃い。チェーン展開しているお店のソースはすでにできあがっているものだから、調理人の味の采配をふるう自由度が少ないしこうなるのは仕方ないかな。自分の好みに合うお店を探すのも、勉強のうち。

10月5日(日) 今日もいい天気。

 お稽古へ行く途中、買い物しようと荻窪のルミネを通ったら、銀座あけぼのにずんだ大福があって、思わず買ってしまった。ルル〜。

10月6日(月) 牡蠣、栗、枝豆。

 太極拳のあとのお昼はスパゲティ。ここは昔からあるお店。行ってみるとすでに牡蠣のメニューがあり、オットは迷わず牡蠣メニューのなかから牡蠣のトマトソーススパゲティを、亭主はカニのクリームソーススパゲティを選ぶ。ランチは大盛り無料なので、大盛り。
 記録を辿ってみると、今年のはじめにも駅の反対側にある店舗でオットは牡蠣のトマトソースを食べている(このときは欲張らず普通盛り)。牡蠣はどうも季節の初めがおいしいような気がする、とオット。
 そして今日も枝豆を見つけて購入し、夜は炊き込み用のむき栗を使って玄米を炊いた。炊き込み用のむき栗というのはだいたいにおいてひかえめながら甘く味つけがしてある。だからふつうの白いご飯を炊くつもりで栗だけ入れるとご飯と栗の甘さとのギャップがかなり大きい。こういう栗を使う場合はやはり出汁を使って炊き込みご飯にしたほうがいいのね。だって炊き込み用なんだから。

10月8日(水) 

 新宿高野のマロンケーキ、もうひとつ食べたかったのは「モン・ジャポネ」というモンブランのバリエーション。トッピングは今年獲れた国産の栗を使ったマロンクリームで、ほぼ2週間ごとに土台の部分の素材が変わる。このまえは何を勘違いしたのか、パート1(9/12〜9/25ポテトスフレにマロンクリーム)、パート2(9/12〜10/9 黒糖風味のダックワースにマロンクリーム)、パート3(10/10〜10/23カボチャスフレにマロンクリーム)のうちパート2だけがマロンなのだと思っていた。
 それはいいとして、買う機会をうかがっていたのだが、これを二人で食べるのはなかなかの骨である。そこでこのパート2の期間になんとしても友だち&ベビーに会いに行くことにした。それが今日。
 旬果マロンもよかったけれど……ダックワースとの相性はなかなかのもの。偶然なことに友だちがダックワースが好きで気に入ってもらたのもよかった。この間、赤ちゃんはお昼寝中。もっともまだ大人の食べているものにあまり興味をしめすお年頃ではないのだけれど。

10月9日(木) 

 髪を切った。もともと無精だしバレエでアップにするのでここ数年ずっとロングにしていた。まあ来年の発表会までには何とかなるでしょう。

10月10日(金) 体育の日といえばやっぱり今日ですよね。

 カンパーニャは今日から新しいお店で営業のはず。さていつ行こうかな。

10月11日(土) 横浜から寝台に乗って大阪に着いた〜。

 寝台急行銀河、ここでも殺人事件が起きているのである。むろん、推理小説の世界で。思ったほど寝心地は悪くなく、深夜に事故があって遅れたことにもまったく気がつかなんだ。
 夕食は、右も左もわからない大阪で、心斎橋のベトナム料理屋に飛び込んだ。

10月12日(日) 通天閣のビリケンさんとご対面。

 一昨日、自宅を出るまぎわになって、部屋に飾っているビリケンさんの視線を感じ、大阪にいることを思い出したのだった。地図を見ると行ってこれない距離でもない。時間を捻出して営業終了間際に展望台へ。
 夕食は宿泊先の近くで見つけたイタリア料理の店。近所に住んでいたらご贔屓にしたいところ。お店の人がピザをカットしながら語りかけてきた。ちょっと大きなお店では、店員さんは東京と変わらないイントネーションで話しているようだ。エスカレーターは、東京では右側を開けて左側に立っていたけれど、大阪はどうも逆のよう。

10月13日(月) 新大阪から新幹線に乗って新横浜に着いた〜。

 朝食は昨日に続いて宿泊先近くの『珈琲館』へ(本当は別のお店に行こうと思ったら、開店時間になっても開店しなかった)。『珈琲館』に限ったことではないが、大阪のお店はどこも広いぞ〜。道も広い。外国みたいだ。
 で、昨日もらった100円割引券、今日も来る予定ではなかったので部屋に置いてきてしまった。帰ったら東京でも使えるけれど、ちょっと残念。お店を出たらものすごい豪雨と雷。これが東京まで行ったとは。
 夕食は新大阪構内のレストランでカキフライ定食。さらに記念にたこ焼きを買って新幹線の中で食べた。

10月14日(火)

 体重が見事に1キロ増えていた。

10月15日(水) ぐらっ。

 お昼は蕪の葉がたっぷりあったので、昨日は蕪と蕪の葉、今日は蕪の葉と玉ねぎのにんにくスパゲティ。
 夕食は、レパートリーがマンネリ化してきたのでオットに助けを求めた。蕪とじゃが芋と玉ねぎをせいぜい4等分にして鍋にどぼん(プラス昆布とキクラゲ)。そして豆乳を加えて煮込む。

10月16日(木)

 マンネリとまで言われるくらい定番化したのは○○のトマト煮。
 ○○には野菜、きのこ、何でも入る。にんにく、玉ねぎなどは基本材料としてあれば使う。トマトもふくめて適度な大きさに切って、にまとめて入れ、オリーブオイルをたっぷりかけて(塩少々も忘れずに)蓋をして弱火にかけると、おいしい○○のトマトスープができる。好みでカレー粉を入れてもいい。
 トマトソースのスパゲティもこんな要領。

10月17日(金)

 『人体の不思議展』。展示されているのはすべて、本物の人体である。あまりのリアルさに、ついついそのことを忘れてしまう。現代の高度な技術を持ってすればリアルな模型を作れてしまうだろう、という思いこみがあるせいか。エジプトのミイラなどの方がよほど、あれがかつて本当に生きていたのかと感慨にふけることができる。今回の展示品はプラストミック標本といい、新しい技術だというから、そう昔の人たちではないはず。展示会の規模は大きくないにしても、すべて本物、いったい何体分の人体が提供されているのだろう。そんなことを思いながらも、けっして自分の中の見ることのできない自分を見るつもりで懸命に見た。
 会場の東京国際フォーラム付近には、このまえまでカウパレードの牛さんがたくさんいたのに、今は跡形もなし。
 夜は『煉瓦亭』でカキフライを食べる予定であった。ドアを開けてくれたお店の人に念のためカキフライの有無を尋ねた。カキフライはまだ扱っておらず、来週からはじめる予定ではあるが、こう暖かくては味もまだおいしくないのでは、とのこと。出なおすことにして、『みかわや』へ。もうすでにカキフライを食べているし、味が今ひとつかもしれなくてもやはり食べたいのである。ニューメルサ店の方にはすでに三陸産のカキフライの看板が。お店に入って栗のクリームスープというメニューも発見。やせ我慢は体に良くないので頼んでしまう。銀座のフランス料理にふさわしいお値段で、ふだん食べつけないごちそうを緊張して食べたときのような味だった(つまり栗の味はよくわからなかった)。牡蠣も味はおいしいが、牡蠣自体の味はやや薄いように感じた。やはりこれからか。

10月18日(土)

 実家に祖母が来ていたので、『飄禄玉』*1*2へ。鯉の洗い、鱒の唐揚げ、鱒ずし、鯉の味噌汁、麦とろご飯など。唐揚げ、我がおばあちゃんもまるごと骨まで食べてしまった。以前には犬が飼われていたけれど、姿がなく、犬小屋もなくなっていた。

10月19日(日)

 何かの通販で丹波の黒大豆の枝豆(11月発送)というのを見て、頼みはしなかったものの、こんな時期まで枝豆が食べられるのかと明るい気持ちになった。そしてオットがきのうスーパーで丹波の黒大豆の枝豆を見たという。今朝もウェブサイトで、千葉県で丹波の黒大豆のオーナーを募集しているという記事を読んだ。
 今日、オットがさっそくスーパーで買ってきたのは、まさにその千葉県産のものであった。粒が大きいので、おつまみなどと言わず、真剣勝負で食べるべし。香りより味覚で勝負の枝豆です。

10月20日(月)

 太極拳のあと、お昼は『家族亭』できのこづくしそば。
 枝豆は、見たらその場で買うことにして、まず成城石井をのぞいてみた。さすがにもう普通の枝豆は置いていない。が、生のむき栗を発見。賞味期限が早いので、明日にでも栗ご飯にするつもりで買う。ずんだ大福、栗大福もお買いあげ。ちなみに本日はご近所の銀座あけぼのにもずんだ大福あり。
 さあ、では近所のスーパーで千葉県産丹波の黒大豆の枝豆を買おう! と乗り込んでいったら今日はどこにも見あたらなかった。しばらくのあいだ、めげずに観察しておくことにする。

10月21日(火) 本日は高カロリー。

 SKIPから届いた紅玉がある。まえに買っておいたタルトの型もそろそろ賞味期限が近づきつつあるんだっけ。と100円ショップで買ったタルトのお菓子の本を眺めていたら、ありました。さつまいもとりんごのタルト。材料を見るとめずらしいことに役者はすべて揃っている。
 お昼のあいだにさつまいもを蒸かしておいて、それをつぶしながら加熱したりんごとレーズンとバターを混ぜる。それで十分おいしかったが、気分を出すためにメイプルシロップをちょっぴり。おやつの時間に合わせて型に入れ、グレイターでおろしたアーモンドをふりかけ、オーブンへ。おいしそうな匂いがしてきたので、気持ちちょっと表面を焦がそうとつまみを切り替えたらきな臭い匂いが。あっというまにアーモンドが焦げてしまった。
 ほんの一瞬落ち込んだが、食べてみたらおいしかった。焦げなんて何のその、であった。

 さらに夕食、SKIPから連続して玉ねぎが来るので、野菜と一緒についてきたレシピにヒントを得て、玉ねぎパイを作ることにした。またまた偶然、残ったパイ生地が冷凍庫に。玉ねぎと椎茸を炒めて生地に載せて焼くだけ。玉ねぎだけでもおいしいのに、パイに載せただけでずいぶん違う。ピザでもいいのか。ピザやパイ生地のかわりに油揚げなんてどうだろう……。
 夕食ネタその2。きのう買ったむき栗を入れて玄米を炊いた。この栗、愛媛産なのに、わざわざ中国まで行ってむかれてきたのだそうです。日本では栗むき職人、成り立たないんでしょうかね。むきたてには味は及ばないけれど、生栗は良いです。
 夕食ネタ3。今日はありました。千葉県産丹波黒大豆の枝豆。なぜか月曜日の半額以下の値段。味も値段に比例していた。

10月22日(水) 

 千葉県産丹波黒大豆の枝豆。また値段と味が元に戻っていました。よかったよかった。

10月23日(木) 

 東京ステーションギャラリーの「浮世絵にみるアヴァンギャルドと現代」。開館と同時に一番乗り。貸し切り状態になるかと半ば期待していたが、あとからポツポツと人が入ってくる。しかしこの美術館で超混雑を経験した記憶はない。
 昼食を食べるために丸ビルへ。たくさんあるいておいしく夕食を食べたいので、このまえのハンバーガーショップでアボカドサンド(パンは全粒粉)ひとつと飲み物を頼んで、サンドイッチを分けて食べる。
 サントリー美術館のある赤坂見附まで歩く。ほぼ1時間。「働く女 遊ぶ女 日本絵画に見る女性の躍動美展」を鑑賞したあと、交差点のところで見つけた喫茶店で休憩。銀座みゆき館にあるのと同じ和栗のモンブランがある。同じ系列、というかお仲間というか、そんな感じみたい。
 丸ノ内線に乗って新宿で中央線に乗り換えるつもりでいたが、地図を見ると四谷乗り換えの方がよさそう。でも四谷ならいっそのこと歩いてしまえということに。およそ30分。
 立川に着くと雨。洗濯物を出してきてしまったよ。雨宿り兼ウィンドーショッピングをしてから『コム・ベトナム』へゆくと、「調理設備の点検のため今日の夜の営業はお休みします」の貼り紙。ぐわん。体がエスニック受け入れ態勢になっていたのでそのまま『マユール』へ。サモサ、ミックスライタ(ヨーグルトのサラダ)、カレー(マトンサグワラ、パンプキンラジバブ)、ナン、ライスの他に、ベジタブルジャルフレジという野菜の炒め物を頼んでみた。見た目は酢豚のようなあんかけ野菜炒め風。食べてみるとぴりりとしてインド風。
 開店10周年で、帰りにはずれなしのくじ引きを引いた。二人とも3等で、焼きたてナンをお持ち帰りということだが、明日まで持つと言われてもお腹もいっぱいなので、代わりに4等のサービス券をいただいた。

10月24日(金) 

 好評につき、またさつま芋のタルトを作ってしまいました。

10月25日(土) コーヒーが値上がりしていた。

 モスライスバーガーのハヤシ、食べました。ライスとハヤシソースだけかと思いきや、ヒレカツと卵(スクランブル?)が入っていたのが意外でした。カレーと卵の相性、わたしにとってはあまり良くないのだけれど、ハヤシはどうかな。

10月26日(日)

 紅玉は早く食べないと痛みやすいし、週明けにはSKIPから野菜が届くので、そのまま食べた。目の覚めるような酸っぱさ、これもなかなか。

10月27日(月)

 『玄海』をのぞいてみたが、栗釜めしはなし。去年はすでに10月10日に食べているのだけど〜。牡蠣釜めしもないのでは入る動機づけがないので、同じ新宿高島屋内にある『とんかついなば和幸』でカキヒレ定食とロースカツ定食。
 帰りに地下の生鮮食料品売り場を見てみたら丹波黒大豆枝豆があった。近所のスーパーで売っているのと産地もブランドも同じ。しかしこちらはデパート価格で500円。近所なら高いときで398円。でも明日買えるという保証はないので買っておいた。

10月28日(火) 枝豆オーナーへの夢。

 きのう買った枝豆、今日の夕食に茹でて食べたのですが、おいしかったのでほっとしました(だって1袋500円なんだもの)。ちなみに今日スーパーではこの枝豆、みかけなかったので買っておいてよかったと思いました。
 いちど、収穫したばかりの枝豆をその場で茹でて食べてみたい。

10月29日(水) 

 先日、いつもお世話になっているシラス屋さんが釜あげ名人としてテレビに紹介された。
 テレビに出ると注文が殺到するのでお早めに、というお知らせをいただいていて、ビデオに撮っておいた。うちの母と同い年のお母ちゃんが、ぐらぐらと煮え立つ大きな釜を前に仁王立ち。かっこええわ〜。

10月30日(木) 

 気がつくと昭和記念公園のコスモス祭りも終盤。数ヶ所に点在するコスモス畑のなかにはすでに刈り取られ、春にむけて種まきの準備に入ったところもあるそうな。すでに昨日から神田古本まつりも始まっているが、この天気を逃してはなるまい。
 シラスの釜あげ名人の番組にすっかり影響され、おにぎりを買ってゆくことにする。立川でおこわ(もちろん栗入り)とおにぎり(シラスはないけど)を買って歩いて行く。立川駅からは多少歩く(最寄り駅は西立川駅)うえに、立川口からコスモス畑までも距離があるので、毎年目的の場所につくまえから飢えている。見るまえに食べてゆっくりコスモスを見る。残っているコスモス畑も終わりかけかなと思ったらまだまだ花盛りでよかった。

 立川に戻り、『黎明舎』でお茶。そのあと久しぶりに伊勢丹の地下をのぞくと2種類の枝豆が。ひとつは京都の丹波黒豆の枝豆。もうひとつはどこの何だったかな。有無を言わさず丹波決め、そのほかの買い物を済ませて夕食に向かう前に買う。200gで500円。千葉県産よりさらにお高い。

 先週は設備点検で臨時休業だった『コム・ベトナム』へ。ディナータイム第1号であった(そしてずっと貸し切り状態)。他にお客がいないのでのんびりゆっくりさんざん迷ってメニューを決める。食べたもの、食べていないもののチェックリストでも作っておこうか。頼んだのは三種類の生春巻、バンベオ(米粉の蒸し物)、鶏のレモングラス焼き、白身魚とトマトのスープ、フーティユ南蛮、ベトナム風炊き込みご飯、ベトナムワイン「ダラット」白のグラスと、フルーツシェイクのパイン。春巻きと炊き込みご飯とシェイク以外はどれも初めて。スープは鱈、トマト、オクラ、もやし、パイン、香草、干しエビ、梅干し(?)など、わたしに意外な組合せで、ニョクマムがベースのかなり濃厚な味。バンベオは米を蒸してくず餅のようにかためたものに、干しエビとスープがかかっている。甘いものをかければデザートにもなりそう。フーティユ南蛮は白い平たい麺に、海老とひき肉が載っている。表現は変だがインスタントラーメンを上品にしたような……だからインスタントラーメンが恋しいときはこれを食べるほうがいいかもしれない。
 ここへくるといくらでも食べられる。お腹にもたれないし、体調もいい。で、遠慮なくタピオカぜんざいとベトナムコーヒーを追加。

10月31日(金) 

 何でも影響されやすいわたしは、シラス釜あげ名人に習い、スパゲティ茹であげ名人を目指すべく、タイマーを使わずに勘でスパゲティを茹でてみようかと思った。30年どころか100年くらいかかりそうなので、おとなしくタイマーを使いました。
 しかしきのうのフーティユに入っていたこんがりしたニンニクが忘れられず、ソースを作るまえにちょっとだけニンニクを焦がしてみた。
 きのう買った枝豆は紫ずきんという。枝豆はどれもおいしいけれど、この丹波育ちの丹波黒豆枝豆は独特の味わいを持っている。

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