2003年8月

7月 よもだ亭日乗 目次 9月

8月1日(金) 信じられないけど8月。

 うらわ美術館を目指して浦和へ。大きな街だなぁ。それでいて商店街がひしめき合って賑わっている感じがいい。ぶらぶら歩くのが楽しい。美術館でまたいい展示があったら遊びに来たい。ユザワヤもある。
 駅へもどる途中、ふとラーメンが食べたい、とあるチェーン店の前でたたずんでいたが、なんとなく入りにくいので通りすぎ、線路沿い(線路下?)に『羅麺家 匠』という店を見つける。オットは匠流つけ麺、亭主は匠らーめん。ランチタイムサービスで半ライスか杏仁豆腐がつくというので二人とも杏仁豆腐。調理場の様子や調理人の動きをつぶさに観察。らーめんは、スープは魚の味がよく利いておいしい。つけ麺のスープには、小さく切ったチャーシュー、めかぶ、ネギなどが入っている。麺には海苔とレモンとわさびが付いている。麺は極太。冷たい麺を熱いスープにつけて食べるので、熱すぎなくて食べやすい。なかなかの味であった。
 ユザワヤを見つけられないまま浦和を後にして銀座へ。ニュースで旧東邦生命ビルが解体中であることを知ったがくわしい場所がわからず。ソニービルで販売前の新製品を見て、伊東屋へ行く途中、松屋の向かいの角地(ワーナーブラザースのお店があったとこ、そのむかしはカネボウのビル)がポッコリ空き地になっていた。松屋地下の『SKIP』を視察。サイトでも茶豆が売り切れているが、店頭でも本日入荷分は売り切れとなっていた。
 夕方には新宿へ。伊勢丹会館の『AEN』へ。ここはモスの関連会社のお店らしい。中は広くて落ち着いた照明。茶豆の枝豆、長芋の素揚げ、あえんサラダ、ロースカツ、じゃこめし(玄米)、エビス生ビール、ぶどうジュースを注文。長芋の素揚げは、皮付きのまま輪切りにしたものを揚げて、塩がふってある。ロースカツはやわらかくておいしい(よそで高級な部類のカツを定食で頼むよりいいお値段だった)。きめの細かいころもにもかかわらず、久しぶりのとんかつで口の中がただれる。玄米はうちで炊くときのようにはじけていないのに柔らかい。会館の同じフロアのタイ料理の店も魅力的だったなぁ。
 夜はトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団公演。これを観ると元気が出で、トゥシューズがなかなか履けるようにならないときも、イヌの介護に疲れているときも、はては捻挫で練習が思うようにならないときも、発表会頑張ろうという気になるのである。今年はTシャツを買って、公演終了後、グッズお買いあげの方特典のサイン会に並んだ。

8月2日(土) 梅雨明けた。

 2週間ぶりのスタジオ。練習を見学して振りを覚える。友だちがすばらしい振りつけメモをつくってくれていたので大いに助かった。

8月3日(日) 2週間ぶりのレッスン。

 本日我が家の室温は33度を記録したという。オットによると、熱気がこもる感じがしないので屋根改修の効果があったのではないか、とのこと。
 バレエのレッスンのあと、めずらしく早く体があいたので、帰宅して食事。オクラと椎茸を具に、オットがオムレツを作成中であった。フライパンいっぱいにひろがったのを、蓋ごとひっくり返し、蓋の上にのったオムレツをフライパンへ滑らせた。

8月4日(月) 太極拳も久しぶり。晴れて(腫れて?)お免状(初傳)いただきました。

 ラーメン熱がちょっと冷め、韓国冷麺が食べたくなりだした。さっそく立川周辺で冷麺の食べられそうなお店を探し、『妻家房』 を見つけた。赤坂を筆頭に何ヶ所かにレストランがあるが、ルミネの地下にあるそのお店は食材を売るお店で、定員6人のイートインコーナーがある。太極拳のあとエレベーターで直行する。
 水冷麺(キムチ付き)とビビン冷麺(キムチとワカメスープ付き)の2種類があったので、1つずつ注文。店員さんにビビン冷麺は辛いけれど大丈夫ですかと念を押される。ビビン冷麺は水冷麺に赤い唐辛子のたれがかかったようなもので、内容はほぼ同じ。心配するほど辛くなく、なかなかの味である。水冷麺もつけ合わせのキムチを混ぜて食べたので結果は同じ。麺はゴムみたいにコシの強いものではなく、糸こんにゃくのように細くやわらかい。『成城石井』ではずんだ大福を見つけ、おやつに買った。
 オットと別れ、かねひろ治療院へ。きのうは捻挫以来はじめてバレエのレッスンを受け、今日も太極拳をやった。まだ腫れが残っているのが心配だったのだけれど、心配には及ばず。むしろ2週間でこれだけ動けるまでに回復したのは、やはり当初の応急処置と、その後のぐうたら療法が功を奏したから、とのこと。
 帰宅後、ずんだ大福に舌鼓を打ち、夕方にはSKIPの茶豆が届いたので、さっそく食べた。

8月5日(火) 冷蔵庫が小さいので夏はいそがしい。

 朝、バナナが苦手なオットと一緒にSKIPのバナナを食べる。とろけるような甘さ……なのは冷蔵庫に入りきれなくて室温で置いておいたからか。
 お昼はSKIPのとうもろこし、小松菜はブレイズに。
 おやつはSKIPの桃。

8月6日(水)

 オットは酸味のない果物(バナナ、柿)が好きでないのだが、SKIPから届いたバナナは甘みがくどくなくておいしいという。
 夜、立川の『コム・ベトナム』へ。先月行って以来、脳裏から離れない。駅から少し歩くので太極拳のあとにランチというわけにはいかないのである。先客が2組、わたしたちを入れて3組。みんなよく食べるので、料理人(兼オーナー、かなぁ)は厨房に籠もりっきり。
 何というか、気取りがなく、初めて行ったときからくつろげてしまうお店である。大衆食堂という感じでもなく、料理の上手な知り合いの家でもてなされている感じ。今回はコースではなく、いろいろと頼んでみた。まえにも食べた三種類の生春巻きは、巻きずしみたいにきっちりと巻いてあるのが特徴。オットは中華の点心みたいに、生春巻きばっかり食べてみたいという。ベトナム風焼そばはタレが別に付いてきて、タレをつけながら食べる。タレなしでも薄味で食べられそう。白身魚の餡かけ、こんな餡かけもあったのかという新鮮さ。デザートはこのまえも食べたバナナとタピオカのぜんざいと、ベトナム風パフェ。パフェもタピオカがベースで、インド料理屋で食べた豆のデザートの練り餡のようなものが入っていた。
 家族が愛情込めて作った料理で幸せな気分になるのはわかる。初めて行った店で知らない人の作った料理をいただいて、料理だけでなく作った人にまで惚れたというのはおそらく初めてのこと。

8月7日(木)

 マイシティの『THE CITY CAFE』内の『アジアンスパイス』で軽めの夕食。実はまえに『コム・ベトナム』へ行った直後にもランチでここへ来ている。オットはアジアン麺(パイナップルご飯付き)とビール、亭主はタイ風焼そば(スープ付き)。お昼時のようにお客が集中していないので、作りたてでおいしかった。その後、オットと別れてお稽古へ。

8月8日(金) やればできるじゃん。

 朝起きて気がついたら洗面所の脇の小窓の網戸を洗い、ついでに窓を拭いていた。それから開店早々にスーパーへ出かけて今晩の枝豆を買い、オットのズボンの裾挙げをして、スパティ(今年は咲かなかった)を植え替えたところで大雨が降ってきた。すばらしいタイミング。
 雨が降って悶々としてきたので、このまえ五箇谷さんで買った絽のきものを着てみることにした。こんど友人が遊びに来たとき、これを来て五箇谷さんのところへ行けるといい。やはり日頃から慣れておかないと、突然思い立って着てもうまくゆかない。
 キャベツがたくさんあるので、お昼はキャベツとトマトのスパゲティ、夜はカレー風味のブレイズにして食べた。

8月9日(土) たいふういっかを台風一家だと思ったのはわたしだけではないと思う。

 昨日のスパゲティと同じ具(トマトとキャベツ)で本日のお昼はスチームドライス。

8月10日(日)

 わたしから話題を振ったわけではないが、スタジオで「たいふういっかって、子どものころ台風家族だと思ってた」と言い出した人がいた。やっぱり。
 捻挫から3週間。ちょっぴりだけれど、そろそろ焦りだしている。

8月15日(金)

 きのう旅行から帰ってきて今日から3日連続リハーサルってことはさらに外食が続くということ。遅くてもいい、おうちのご飯が食べたい。納豆ご飯といただきものの冬瓜スープを食べた。

8月16日(土)

 朝早く起きて実家へ行ってお土産を渡す。お昼はハンバーグとステーキのお店でガーリックステーキとサラダバー。今はなき16号沿いのヴィクトリアステーションのサラダバーが懐かしくて入った。このお店がヴィクトリアステーションと統合したらしいのだが、ヴィクトリアステーションはもう北海道地区にしかないのだろうか。野菜が茹だりすぎ。
 リハーサルのあと今日も家ご飯。納豆ご飯と昼にオットが残しておいてくれた枝豆と、作って冷凍しておいたモロヘイヤのトマトスープ。家に帰ればとりあえず何かある。

8月17日(日)

 覚悟はしていたが、旅行中、ミニトマトが夜盗虫の餌食になってしまった。お魚を上手に食べたときのように、きれいに茎だけ残っている。それでもまだ残っている苗があるので夜、懐中電灯で照らして見たら今日だけで5匹見つけた。

8月18日(月)

 太極拳のあと成城石井で売っているずんだ大福を買って帰る習慣になってしまった。今日は茶豆も買う。
 SKIPから野菜が届いたので、さっそく野菜づくし。セロリの茎とオクラは特製ソースをつけながら食べる。長野のイタリア料理店でバーニャカウダという、野菜に温かいソースをつけて食べる料理があったのでちょっとそれがヒントになっている。その特製ソースとは、にんにく、オリーブオイル、練りごま、ナンプラーで、この辺はまったくの思いつき。セロリの葉はブレイズにしたが、かなりくせがあるのでもうひと工夫。カレーにしたらいいかも。プレゼントの里芋も蒸して、特製ソースをつけて食べた。それとミディトマト。あとはいつもの人参サラダとひよこ豆、玄米ご飯と納豆と海苔、大根おろしとしらす、茶豆、ビール。

8月19日(火) おやつは長野で買ってきたくるみ餅。

 本日のお昼はスパゲティに挑戦。今までめん類はほぼオットに任せっきりであった。生のトマトはけっこう時間がかかるので、地元産の小玉ねぎ、にんにくと一緒に早めに火にかけ、パスタの茹であがりを見はからってセロリの葉を加える。隠し味にカレー粉を入れる。
 アネージのスパゲティーニの茹で時間は5分、とオットに言われたので、タイマーを5分かけ、5分たったところで普段の自分らしくもなく茹で加減など見てからお湯を切ってソースと和えた。
 味はよかった。ただいつもよりパスタがやわらかいかなと思った。オット曰く、うちでこのパスタを茹でるときはきっちり5分で決まるので、迷わず揚げるべし。茹で加減を見ているうちにあっという間に30秒くらいは経ってしまっている。
 夕食は青梗菜のブレイズ。蕪を1個薄切りにしてサラダにしようと思ったら量が多かったので、半分と茎の部分をこのブレイズに加える。それと蕪とミディトマトのサラダにエスニック風なドレッシング(ごま油、ナンプラー、酢)、きのうの里芋に梅味噌、ひよこ豆と人参サラダとセロリとベランダのミニトマト、枝豆、大根おろしの代わりにオクラとシラス、玄米ご飯と納豆と海苔、枝豆、ビール。

8月20日(水) 

 旅行にも行ったし、仕事も忙しいので今週のお出かけは近場で夕食。午後、日野から立川まで歩き、『黎明舎』で休憩しようと思ったらお休みだったので伊勢丹の『アフタヌーンティールーム』へ。大好きな温かいアップルパイと、オットはオレンジアイスティー、亭主はホットカフェオレ。オレンジアイスティーもなかなかおいしい。カフェオレを注文するとき思わずカフェラテと言ってしまった。このアップルパイ、作り方を知りたい〜。
 開店と同時に『コム・ベトナム』を目指す。あとから予約の客などが続々入ってきて、大盛況。注文を取ってもまず飲み物を作るだけで精一杯というところ。三種類の生春巻、ベトナム風フィッシュサラダ、鶏肉のオレンジソースがけメコンデルタ風、空芯菜の炒め物がなかったので代わりにオクラの炒め物、ブンチャー、海老チャーハン、ヱビスビール、ベトナム風フルーツシェイクのりんご。生春巻き以外は初めて頼む料理である。生春巻には二種類のタレがつくのだが、毎回説明を聞いてもどれをどれにつけるか覚えられない。まちがっていてもいいから両方つけてみたくなるのである。オクラの炒め物には挽肉が入っている。使っている材料は珍しくないけれど、味つけが新鮮。海老チャーハン然り。ブンチャーはベトナム料理の定番だというので試してみた。真っ白な麺と、細く切ったレタス、大根、人参、紫蘇が皿に盛ってあり、別皿に焼いた豚肉と肉団子が出てくる。これを自分のお皿に取って汁をかけて食べた。麺のさっぱりとした感じと肉の濃厚な味わいがなかなかよく合っている。
 5、6組、10数名はいただろうか。まだ空いている席はあるが、料理人一人とウェイトレス一人でこなすのは大変そう。でも何となく状況がわかっているのでみんな料理が出てくるのを楽しみにおしゃべりしている。厨房で忙しくしている店の人も、声をかけられると満面の笑みを浮かべて振り返る。待ってようやく出てきた鶏肉のオレンジソースがけは、香ばしく焼かれた鶏肉にとろりとしたオレンジ風味の餡がかかっていた。ベトナム風コーヒー(ホットとアイス)、ベトナム風パフェ、バナナとタピオカのぜんざいを追加。パフェのタピオカ、今日は緑色だった。葛きりも入っていた。気がつけば3時間以上ここにいた。

8月21日(木) 

 アフタヌーンティールームで出しているメニューのレシピが載った本があるらしい。さっそくアップルパイを確認してみなければ。
 本日も再度スパゲティに挑戦。今回は茹であがる30秒まえくらいから心の準備をしておいて、手際よくやってみた。うまかった。これだけのことなのにね〜。別に魔法を使うわけじゃないのね。
 『ドトール』でドトールでソイ・ロイヤルティーとうのを見つけて飲んだ。ソイ・ラテはないの?

8月22(金) また行っちゃった。

 今日は大学時代の友人が遠路はるばる立川まで来てくれた。立川中華街を見て、お昼を食べてから、一緒に五箇谷さんのお店へ行くことになっている。まえに五箇谷さんで買った夏のきものを汗だくになってなんとかぎりぎり待ち合わせ場所へ向かう。冷房嫌いのわたしもきもののときは大助かり。
 おいしいベトナム料理があるんだけど、やはり中華の方がいいかなと思ったら、ベトナム料理に乗り気な彼女。実は一昨日も、もしかしたら友人と行くかもしれないと思いつつ行ってしまった『コム・ベトナム』。今日は初めてのランチメニューで、お気に入りのベトナム風焼そばのセット(生春巻きと炊き込みご飯つき)。友人も同じセット。ディナーのときはたくさん食べるので、物足りなくないかなと心配したが、友人にも気に入ってもらえた。伊東屋で買った手ぬぐいを帯に挟んで前掛けにする。
 わたしはたまたま立川にきものリサイクルのお店があると知って五箇谷さんを訪れたのだが、友人もまったく別ルートで五箇谷さんと知り合いだったのだ。お店の中でスタッフの人に帯のお太鼓の形をなおしてもらう。ちょっとゆるんでさがり気味だったのだけど、アンティークなきものだから敢えてそういう着こなしをしているのと言われ、嬉しいような恥ずかしいような。自分でTPOに合わせて着こなせるようになりたいものよ。友人がお店にあった黄八丈を試着したので、一緒に記念に撮影。
 立川中華街へもどり『悟空』でお茶をして、食材店で友人はお茶と杏仁豆腐の素を買ってから別れる。
 帰宅し、オットに「コム・ベトナムの人に『先日はありがとうございました』って言われた」と報告したら、1.わたしはきのう髪を切ったので、一昨日とは髪の長さがちがう。2.きもの姿である。3.いつもメガネだが今日はコンタクトレンズであった、にもかかわらずお客を認識できるのはすごいのではないかと指摘された。たしかにそうだ。すごすぎる。

8月23(土) 

 きのう友人が、牛を飼っていたほどの自宅の庭で作ったハーブをくれたので、さっそくその日の夕食のカレーにローズマリーを入れたのだった。カレーは数日前に作って残ったのを冷凍しておいたもの。
 今日は朝から発表会のための自習やらリハーサルやら。お昼は仲間と『デニーズ』に入り、ザ・ベジタブルという温野菜とベーコンの豆乳スープと8穀のブーランジェ(パン)。夜は『モス』で新発売のジャンバラヤチキンを食べる。アスパラガスがゴロゴロ入っているのが嬉しい。匠味という超高級ハンバーガーはわたしの行く馴染みの店舗では扱っていない。

8月24(日) 

 朝目が覚めたときが疲労の極地。以前の自分ならますます疲労を積み重ねるところだが、さいきん、うまく調整して持ちなおせるようになってきている。といってもバレエの上達には至っていないのだけれど。
 夜は遅くてもご飯は家で食べるつもりで帰った。待っていたのはオリーブオイルと塩をちょっとかけて、ローズマリーをちらしてオーブンで焼いたじゃが芋。シンプルながらうまさが際だっている。

8月25(月) 食べ物の恨み

 太極拳の帰り、ずんだ大福を買いに行ったらえだまめ納豆を見つけたのでそれも買う。今日はSKIPから枝豆が届く予定なので、枝豆は買わず。
 途中オットと別れかねひろ治療院へ寄ってから帰宅。ずんだ大福を食べてひと息ついたのち、洗濯物をやっつける。まもなく野菜が届き、開けてみると、ぐわ〜ん。枝豆の代わりにピーマンが。自然には逆らえないし、そういうこともあるとはわかっているが、週末から今日の枝豆を楽しみにしていたのでかなりショック。せっかくかねひろさんにも行ってきたのに、また疲れが……。次のお届け内容の予告を出してくれるのだから、予告とちがう内容になったときにも教えてもらいたい。こんなことなら立川に数あるデパートでとびきりの枝豆を買ってくるんだった。これからは予告はあまりあてにしないようにしよう。精神衛生上のため。
 しかし、ずんだ大福も食べたし、枝豆納豆(これは明日食べる予定)だってあるし、毎日おいしいご飯を食べられるのだから感謝しよう。代わりに来たピーマンだっておいしくいただくつもりである。

 そうだ、さいきんいろいろな誘惑があってなかなか行かれない『カンパーニャ』さん、近々、現在のお店の近くの一軒家に移転するらしい。移転するまえに名残惜しんでこよう。そして新しいところに移ったらまた行くの。

8月26(火)

 今年の夏は涼しいとはいえ、やはり屋根を改修した効果はあるような気がする。だいたいその日の東京の最高気温より室温が上回らない。室温が30℃を超えても体感温度もさほど暑くない。
 本日の昼は冷製スパゲティ(オット担当)。ふつうのスパゲティはコツをつかんで来たので、今日は隣でオットの助手をしながら盗み見る。パスタを冷やす場合はふつうより長めに茹でて一気に冷水で冷やす。今日はトマトを使わず、SKIPの茄子とオクラ、地元の玉ねぎを塩もみして、ごま油とナンプラーとカレー粉と酢で和えたものをパスタと絡める。その名も青の時代のスパゲティ(このまえ茄子のビーフンを作ったらビーフンがほんとうに青くなった)。なんとなくエスニック風ということで家にある調味料を動員したのだが、おいしかった。今度はこれをそうめんに活かそう。
 さて、えだまめ納豆。極小粒に慣れているので驚くほど粒が大きい。最初の一粒はそのまま食べてみてください、とあるのでそのとおりにしてみたが、味はふつうの納豆ととくに変わらないような気がする。かなり粘りがあって青みがかっている。買ったのは山形で作られた納豆で、調べてみると他の地域にもいろいろある。枝豆好きとしては一通り食べてみなければ。

8月27(水)

 先日友人にもらったローズマリーがたくさんあるので、水に浸けて挿し木を試みている。さらに、けさ古紙回収に雑誌を出しに行ったところ、我が集合住宅の敷地内のコンクリートのすき間からミントが元気よく生えていたので、それも一本いただいて水に浸けた。去年の冬、ベランダでミントもローズマリーも枯らしてしまったのだ。食用にも使わず放っておいたのだが、暖かくなっても新芽が出ないとなると惜しくなった。うまく根が出たら今度は大事にします。
 お昼はきのうの「青の時代」を素麺にしてみた。
 さっそく自分でやってみようと、茄子を切っていたら「刻んだオクラは塩もみしないでい〜よ〜」という声が。茄子と玉ねぎを塩もみして柔らかくなったところでオクラを混ぜます、はい。
 素麺は麺そのものに塩が入っている(亭主初耳!)ので、茹でるときに塩は入れない。具の方もそのことを頭に入れて塩加減……するつもりが、塩もみするのに思い切り塩を入れて、水洗いしてしまった。
 やはり今回のはちょっとしょっぱい。でもこの青いシリーズ、定番メニューに加えられそうである。

8月28(木)歩いた、歩いた。

 目黒区美術館へ行った。目黒区民センターにはむかし何度か行ったことがあるが、同じ敷地に美術館があることは知らなかった。「聖母子と子どもたち」展を観たあと、恵比寿を目指して歩く。
 恵比寿ガーデンプレイスでお昼はおいしいサンドイッチが食べたいと思いながら、まず麦酒記念館へ行き、展示をささっと見てテースティングラウンジで、オットは飲み比べセット、亭主は入り口の自動販売機で買ったパックのオレンジジュース。すっかり気分がよくなったところで、ガーデンプレイスにある「エリオズカフェ(Elio's Caffe)」に入る。イタリア人の店員さんが元気よく挨拶をしてくれる。オットは本日の野菜フォッカチャ(ほうれん草とモッツァレラチーズ)とラテマキアート、亭主はエリオズランチ(自家製パスタ、パン3種、サラダ、飲み物、ジェラート)でランチの飲み物はカフェラテ。コーヒーの種類が豊富で、スターバックスでも初めは戸惑ったわたしには、かなり複雑である。イタリア語でラテマキアートと書かれた隣には「エスプレッソ入りホットミルク」という説明があり、他にもミルク入りエスプレッソという説明の飲み物もある。イタリア人ならすぐわかるのかな。
 さきほどのイタリア人が注文の品を持ってきて、イタリア語でなにやら「フォッカ◎◎」と言っているように聞こえた。おそらくフォッカチャはどちら? と尋ねられたのだろうと思い、オットの席を指すと、お皿を持っていた手を交差して、先にわたしの方にランチを置いてくれた。たぶん「レディーファースト云々」と言っていたのだろうと思う。お互いのメニューをほぼ半分ずつ食べる。フォッカチャはゆでたホウレンソウがたっぷり入っていておいしかった。
 今日は日もそれほど照っていないので、お散歩日和。バスで移動することも考えていたが、青山まで歩くことにする。青山にある根津美術館で「江戸の匠」展を鑑賞し、美術館の日本庭園を歩く。お庭は庭園美術館の庭園より落ち着いていて気に入っている。
 表参道の駅まで行き、当然のように『キルフェボン』へ。ちょうどお茶の時間でかなり待ちそうだったが、外の席ならすぐに坐れるという。室内派の二人だが、暑くも寒くもないので、思い切って外の席へ。マンゴーのタルトとフルーツトマトのタルトに迷い、結局トマトのタルトにする(もうマンゴーの季節も終わりよのう)。オットはリュバーブにしよう思いつつ、結局新商品のチーズとハーブのタルトにする。亭主はアッサムのミルク、オットはアールグレイ。
 さらにそこから原宿まで歩き、途中、同潤会アパートの跡を眺め、スヌーピータウンにお参りをしてから代々木まで一駅だけ電車に乗る。紀伊國屋でベトナム料理とお菓子の本を買い、東急ハンズを覗く。なんだか今までに見たことのないようなセールをやっていて、特売用の商品が所狭しと山積みにされている。目当ての商品を見つけられず、店員に「それはセール中なので今は扱ってないんです」と言われてがっかりしている客がたくさんいる。「セールはいつ終わるんですか」と聞いている人もいた。「ハンズへ行けばある」という期待を持って来るお客さんて多いと思うのだけど。枕を買うのにアドバイスを求めていたお年寄り。こんな日じゃなかったら、と思う。隣の高島屋には自分に合う枕を探してくれるお店入ってますよ。
 お腹が空くのを待っていつもより遅い時間に『とんかつ三太』へ。スタンプがいっぱいになったので割引してもらった。

8月29(金)

 きのう買ったベトナム料理の本を見ていたら、ベトナム料理で春巻きをはじめいろいろな料理に出てくるタレはこれのことか、と思われるヌクチャム(ニョクチャム)のレシピが載っていた。今日はトマトとアボカドのサラダを作ろうと思っていたので、ヌクチャム作りたさに、ドレッシングはこれにしよう、と思った。合う合わないは別として。
 ニョクマム(ヌクマム)の代わりにナンプラーを使い、あとの材料もだいたい家にあるもので代用。手順通りに作ってゆくと、見た目も香りもだんだん『コム・ベトナム』風に近づいてきた。思いのほかサラダにも合い、大根おろしにも納豆にもかけて食べた。

8月30(土)

 わたしが行けそうなモスでは匠味というハンバーガーを扱っていない。だからというわけではないが、今日はディナーセットのいちばん質素なえんどう豆のスープとガーリックトーストのセットとジャンバラヤチキンバーガー。ニョッキ入りのこのスープを前から試してみたかった。単品で選べたらいいな。

8月31(日)

 きのう、ふと見たら、中野坂上の『プレタ・マンジェ』が閉店していた。開店したときに行ったきりだ。で、オープンしたのはいつだったっけと記録を見てみたら、昨年の12月。1年経たないうちになくなっちゃった。

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