2001年2月

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牡蠣チョコを見る

2月1日(木)

 1年前の今日、このHPを開設したのだった。なんぞ1周年記念の行事でもしようかと思いつつまだ何も考えていない。
 今日はささやかに鱈とねぎのグラタン


2月2日(金)

 急きょ、大阪へ日帰りの旅。
 4時半起床。朝食は新幹線にて、天むす(これが食べたかった)と柿の葉ずしを半分ずつ。昼食にいただいた仕出しにも海老の天ぷらが入っていた。夕食。地元の駅ビルで鍋焼きうどん。なんとここにも海老の天ぷらが入っていた。


2月3日(土)

 きのう大阪でたくさん果物をもらってきたので、お昼はフルーツランチ。
お腹いっぱい食べたのにすぐにお腹がすいた。お稽古前にドトールでコーヒーのお供にブラウニーを食べた。


2月4日(日)

 今日は一晩寝かせたカレー(ルーはS&Bディナーカレー中辛)とカイワレのごま和え、大根酢乳清の使いみちとして、今のところ市販のルーを使うカレーが活躍している。これはお得。


2月5日(月)

 「谷山浩子101人コンサートスペシャルFINAL」へ。実家へ犬の世話をしに行っていたので夕方オットと待ち合わせる。とりあえず夕食をと思い、慣れない場所ただぼーっと歩く。渋谷から会場である青山円形劇場を通りすぎ、表参道まであるく。迷っていられないので目に入った南欧料理の店に入る。揚げナスのマリネ、ほうれん草のサラダ、パスタはソーセージとキャベツのペペロンチーノ、モッツァレラチーズとバジリコ。サラダはほうれん草とベーコンだけのシンプルなもので、薄いしょうゆ味のあたたかいドレッシングがかかっている。マリネは茄子にみじん切りのねぎがかかっていて、熱い茄子と冷たいねぎの組み合わせが面白い。ここまではなかなかよかった、とオット。パスタは柔らかい。チーズが塊のままのっかっている。これは融かしてからめておいてくれないといけない。ソーセージもおいしくない。総じて無神経な作り方である、とオットは続ける。総じてめん類にはうるさいオットである。食べ終わってちょっと時間があったので、コーヒー店にかけこんでオットはエスプレッソ、わたしはストロングブレンドを飲んだ。

 今日のメインは食べることではないので、大目に見ることに……。
 何をかくそう亭主は中学生のとき、谷山浩子に熱中していた。静かな夜がこわくて、ラジオをつけっぱなしにして寝るので家族のひんしゅくを買っていた。彼女を知ったのはそのときである。
 記憶の箱にしまわれていた谷山浩子さん。十数年後に初めてこの目で見た浩子さんは、わたしの記憶のままの浩子さんだった。


2月6日(火)

 ええい、昼はおとといの残りのカレーでカレースパゲティ、口直しじゃ。おかずはザワークラウト、大根の漬物、と思ったら容器に何やら白い物が。いそがしくて十分に目がゆきとどかなかったのでカビが生えてしまった。それでも白花豆のサラダ大根酢がある。ザワークラウト、大根の漬物はごめんなさいして容器を洗って酢水に漬けた。


2月7日(水)

 ちょっと疲れ気味。しかしプラハ国立劇場オペラ「ドン・ジョバンニ」のチケットがある。
 今回も食事の場所をゆっくり探している時間はない。しかも慣れない渋谷。カレーが食べたくなって、昔の記憶を頼りにマハラジャへ向かう。ない。歩きまわって「インド王侯料理」という看板が出ているのを見て飛び込む。店は『 Raj Mahal(ラージマハール)』。入ったのは5時前だけれどすでに先客があり、少しほっとする。
 タンドリーサラダ、ベイガンバラタ(なすとトマトと玉葱のカレー)、フィッシュマサラ(魚のカレー)、ナン、ライス(イエロー)、二人ともマンゴラッシーを注文。タンドリーサラダは玉ねぎ、ピーマン、パイナップル、トマト、カテッジチーズを串に刺して窯で焼いたもの(串は出てきたときには抜いてあった)。これがなかなかおいしいので今後の料理の参考にしようと思う。これでひらめいたのだが、カレー風味の焼き鳥があってもいいと思う(もうあるかな)。ベイガンバラタはとろりとして独特の香りがある。フィッシュマサラはココナツ風味でマイルド。ナンもおいしい。味わいながらどんなスパイスが入っているかと考えた。家でも使っているのは確かだけれど、はっきり思い出せない。今度スパイスをじかに味わって研究しよう。

 さてオペラ。時代を現代に移した新演出であることを会場に来て初めて知った。ドン・ジョバンニは世界的に有名なファッションデザイナーらしい。初めて見る本格的なオペラだったので驚いたが、歌はもちろん演技も演出も音楽もよかった。しかし一度はクラシックなドン・ジョバンニも見ておかなければ……。


2月8日(木)

 きのう、パンを買わなくてはと思い、東急本店の食料品売り場をのぞいてみた。ドゥマゴのベーカリーを覗くのは初めて。「なまこ型」と称する、レーズンとくるみの入ったパンは、大きなくるみが丸ごと(もちろん殻はない)いくつも入っているので迷わず買った。もうひとつ、全粒粉入りのパンを買った。わたしとしたことが、どちらも名前を覚えてくるのを忘れてしまった。どなたかご存知の方は教えてください。

 

<左:なまこ型?600円 右:全粒粉入りのパン半分180円>
追記 左はパン・ド・メティユ、右はパンコンプレと判明しました。


2月9日(金)

 『ラージマハール』で食べたタンドリーサラダをヒントに、今日はつけ合わせのねぎもソースにつけ込んだ、ダンドリーサワラ(サゴチ)・ねぎ。


2月10日(土)

 先日の大阪行きでもらったメロンが、やわらかくなっていた。あわてて昼食のデザートにする。んまい。発見があと一日おそかったらこの味を逃がしていたことだろう。めでたしめでたし。


2月11日(日)

 ハマグリをもらったのでクラムチャウダー玄米はいい炊き加減で、プチプチっとした歯ごたえがおいしい。


2月12日(月)

 別館へ出張料理。今日は牡蠣がお買い得。献立に迷ったときは鉄板焼き〜。


2月13日(火)

 今晩は鮭のホイル包み焼き。一緒に包んだのは鮭、玉ねぎ、長ねぎ、じゃが芋、にんにく、干し椎茸と塩・黒胡椒。できあがってから柚の搾り汁をかけて食べる。薄く切ったにんにくが、お芋のような食感になっていておいしかった。


2月14日(水)

 オットにチョコレート贈呈。「牡蠣の湖」という牡蠣の形をしたカルシウム入りチョコレートを雑誌で見つけて送ってもらったのである。見つけた喜びに自己満足。早めに頼んでおいたので、今日まで黙っているのがつらかったこと。
 いやぁ、来年からチョコ探しに苦労しそうだナ〜。



2月15日(木)

 きのうからのどが痛い。
 どうやら風邪をひいたらしい。
 のどだけで済んでいるのがもっけの幸い。
 のど飴がおいしい。


2月16日(金)

 風邪はあいかわらず。のらりくらりと家事と仕事をする。いつでも寝られるように蒲団はしいてある。
夕食にオットが雑炊を作ってくれた〜。


2月17日(土)

 風邪をひいて寝込んでいるとき(わたしが今寝込んでいるわけではありません)、人に作ってもらうお粥やおじやほどおいしいものはない。でも、あのお粥が食べたいからまた風邪をひきたい、とは思わないのが不思議。


2月18日(日)

 コーヒーの味がよくわからなくなってきた。あまり飲みたいとも思わない(それは重症)のに、惰性で飲んでいる(それも危険)。
 カレーに入れるカルダモンは、思わず口に入るとびっくりする味なので、食べるときによけていたけれども、隣の人がおいしいおいしいと言うので注意深く食べてみた。そうね、カレーのルーと一緒だとなかなか……これも風邪のせいかな。


2月19日(月)

 峠は越えた。
 昼は昨日のカレーの残りでカレースパゲティ。おととい作ったので昨日食べたのは「一晩寝かせたカレー」、今日のは「二晩寝かせたカレー」と言う。出世カレーだ。


2月20日(火)

 忙しい人と、体調がいまいちの人がそろい、昼食は賞味期限が本日までのあられを食べることになり、少し横になって起き出した後者が家にあるものだけで夕食を準備した。おかずは味噌汁(里芋、わかめ、昆布、麩、干し椎茸、鰹節)と大根酢ザワークラウト、それに納豆とめんつゆの出し殻を和えたもの。いかにも玄米ご飯に合いそうなおかずばかり。無事に玄米がおいしく炊けてよかった。


2月21日(水)

 別館へお呼ばれ。お吸い物の中に豆苗が入っていた。お店で買ってきて芽を摘んだあと、種の部分を水に浸けておくと何度か芽が出るとのこと。ならばよもだ工場でもいつか試してみよう。せっかくなら種から育てたい。


2月22日(木)

 朝食のチーズ入りスクランブルエッグ、回数をこなしているだけに一番得意だといえる。ぼーっとしながらチーズをグレイターでおろしていたら、卵の上にチーズの山ができてしまった。できてみたらなかなかおいしかった。さすがに毎朝ぼーっとするわけにもいかないので、たまのお楽しみ。


2月23日(金)

 「ムットーニの部屋」上演会のため渋谷へ。近ごろ渋谷づいている。2時の部の整理券をもらってから、買い物と食事に繰り出す。このまえ記録しそこねたパンの名前を確認すべくドゥマゴパリへ。とうぜんパンも買う。このまえも買った巨大なクルミの入ったなまこ型パン、パン・ド・メティユとこれまたクルミの入ったパンオノア。
 作品をみるのは三度めだけれどムットーニ氏ご本人に会うのはこれが初めて。三上寛に似ている? 黙っていればかっこよくてちょっと気どったお兄さんである。オートマタを動かしながら本人が語りを入れるが、緊張しているのか舌が回らない。次第に調子にのってきて、音楽と機械の動きがずれようが、人形が思ったとおりに動かなろうが、持ち前の(?)サービス精神でカバーし、みずから人形といっしょにトランペットを演奏まで披露した。それにしてもムットーニの作品を見るのにお金を払ったことがないのはなぜだろう。
 今日は何としてもおいしいカキフライを食べると決意していたので、渋谷で新規開拓という危険を冒すのはやめて、銀座の『煉瓦亭』へ。またしても亭主はエビフライ、オットはカキフライ。うまさは健在。


2月24日(土)

 昼。にんにくスパゲティが食べたいと思っても在庫がないので、きしめんで代用することにした。にんにくきしめん、というと何だかよくわからなくなるのでとりあえずきしめんペペロンチーノと呼ぶ。初めての試みなので茹で加減に課題が残ったけれど、これがなかなか。


2月25日(日)

 きのうお稽古ついでにアネージのパスタをを買っておいた。いつも買っているのは1.5mmのスパゲティーニなのだが、1.8mmのスタンダードなスパゲティを買ってきたらしい。0.3mmの差は茹でるとさらに大きくなる。いつもの調子で口に入れると、窒息しそう。


2月26日(月)

 めん類担当のオットがお昼に釜揚げうどんを用意してくれた。あたたかいうどんを茹で汁といっしょに器にあげ、うどんをつけ汁につけて食べる。今までこういう食べ方があることを知らなかった。
 今晩から実家でジェフと留守番。


2月27日(火)

 きのう、「クノール北海道ポタージュつぶ入りコーンクりーム――あらびきのつぶが2倍(当社比)――」というものを買ってみた。あらびきってことはつまり、そのまんまのつぶが入っているわけではない。お店でさんざん迷って買ったのに、よく考えればわかるだろうに。おいしいけど、まんまのつぶがゴロゴロ入っていることを勝手に期待していたわたし。


2月28日(水)

 帰ってみると、白花豆のサラダがあった。昨年植えてようやく育ってきたパセリも入っている。わが家はいいのう。



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