2002年11月

10月 よもだ亭日乗 目次 12月

11月1日(金) 寒いと口数が減る?

 寒いのでほうとう。具は言わずもがなの牡蠣。

11月2日(土) 

 かねひろ治療院に行ったらカメのヤン君はもう冬眠しかかっていた。カメの寝ぼけた顔というのを初めてみた。
 お稽古のあと、モスへ寄ったら店内がまっくら。中のテーブルや椅子が取り払われている。改装中だって。なくなるんじゃなくてよかったけれど、アジア風ピリ甘ソース野菜つくねバーガーを食べるつもりでいたわたしはどうしたらいいのでしょう。

11月3日(日) 栗おこわ今日で最後。

 スーパーへ開店直後に買い物へ行ったら、商品を並べだしたばかりで、魚がまだ出ていない。出なおすのも面倒なのでぐるぐるまわって時間をつぶしているうちに最初から出ていたかどうかは知らないがエボダイを見つけた。ちょっとお高めだけれどエボダイは好きなので夕食はこれに決まり。  オット、昼に『てんや』にてかき天丼を食す。今年はてんやで牡蠣を見ないと思ったら11月からだそうだ。
 夜、エボダイのにんにくバルサミコソースがけオーブン焼きを食べる。知っているエボダイとずいぶん違う。今まで食べていたのは干物のエボダイだったのだ。

11月4日(月) 

 前日から作り始めた帽子が完成した。が、頭が入らない。形はいちおう帽子になっているのだけれど。ダーツ幅の計算をまちがえたのが原因らしい。それなのにすべてのパーツが寸法違わずひっついてしまうのも不思議としかいいようがない。残念だけれどうちのスヌーピーにくれてやる。
 夕方、バレエ仲間と打ち合わせのためスタジオへ。打ち合わせのあと、スタジオの上の階にあるイタリアンの店で夕食。生牡蠣と牡蠣のオーブン焼きが出た。明日は健康診断なのでオーブン焼きの方をいただく。ピザは小さめで生地が薄いタイプ。薄いけれどもかりかりでもなくコシがあってしっとりしている。鰤のカマも出てきた。切り身がいくつも取れそうなほど大きい。そのほかいろいろ、「前日の食事は9時まで」というのを大幅にオーバーしてたくさん食べた。オットも食べに来させたいと思う。変装して。

11月5日(火) 毎年恒例、健康診断ツアー

 いつもの習慣で、朝起きてお湯を沸かし、朝食の準備をするところだった。
 市の総合検診女性部門はいつも胃のレントゲンで締めくくられる。終わるとちょうどバスの時刻なので水も飲まずにバスに乗り込む。駅前でオットと待ち合わせ(オットは今年から別検診)、『カンパーニャ』で昼食をとる。ここでやっと水と薬を飲む。そういうものはバリウムを飲んだあとすぐに飲まなくてはいけないことを知らなかった。亭主はボローニャソーセージのトマトクリームソーススパゲティ、オットはトマトとツナのトマトソーススパゲティ。
 栄養をつけたのち、『埼玉屋本店』へ。途中、ユーミンのご実家である呉服店を発見。何度も通っているはずなのに初めて見た。埼玉屋、豆が少ないので今年は不作かと心配してお店の人に尋ねたら今新豆の入荷待ちとのこと。
 最後に『』で休憩。コーヒーだけのつもりがついパンプキンプリン(亭主)、と鎌倉山のチーズケーキ(オット)も食べる。

11月6日(水) 愛は盲目。

 きのう『埼玉屋本店』で栗せんべいを買ってみた。おやつのストックが増えたので、今日はどれを食べようかな、と考えるのも楽しい。
 この栗せんべい、栗の形をしたせんべいのよう。そしてどことなく卵ボーロのような味がする。言われなければ栗が入っているとはわからない。それでもいいの栗が好きなんだから。

11月7日(木) 

 スーラと新印象派展を観に損保ジャパン東郷青児美術館へ。名前が変わってからは初めての訪問である。
 昼はオットの提案でタカノフルーツパーラーへ栗のデザートを食べに行く。栗の月は10月だったらしいが11月でもやっている。亭主はマロンのモンブラン仕立て、オットはマロンワッフル、どちらも飲み物つき。飾りの栗のなかに、見た目は渋皮煮のような、しわくちゃの栗が入っている。これは甘みがついていなくて料理にも使えそうなのだけれど、どうやって作るのかな。
 デザートといってもかなりの量で、カキフライかとんかつを食べる計画は今回もあきらめた。『旬花』で、亭主は五目釜飯のお膳、オットはかき釜飯ご膳を食べる。けっきょくかき釜飯ご膳にはカキフライ2個がついていたが。
 夜は谷山裕子のコンサート「猫森集会」へ。今日はオールリクエストの日で、どんな曲でも歌ってくれる。大変なのは本日ゲストの斉藤ネコさん(バイオリン)。浩子さんとはおつきあいが長いようだが、リクエストされた曲の譜面がない場合など、曲の1番でコードをメモして途中から加わっていた。音楽のテストを受けているみたいだった。

11月8日(金) amazon.co.jpのマーケットプレイスに出品してみました。

 シラスが届いた。お店の話によるとシラス漁は12月いっぱいで次は春までないそうなので、せいぜい年内にシラスをいっぱい食べておこうと思う。
 アマゾンにマーケットプレイスというものができたので、本を片づける気になった。本棚に入りきらず、箱に詰めっぱなしにして一度も取り出すことのなかった本でもいざ手に取ると情がわいてくる。出品するものとしないものにわけて、しないものは古本屋さんに引き取ってもらう。それでも本棚の中は変わらない。あー。

11月9日(土) 変な天気でした。

 お昼にしらすかけご飯を食べた。夜はお稽古、でもモスは改装中。

11月10日(日)

 ○○のチーズ焼き。具は何でもいい。今日は舞茸(オリーブオイルで軽く炒めて)の上に生鮭の切り身を載せ、すきまにアスパラを入れてチーズをかけてオーブンでチン。

11月11日(月)

 今日は月に一度のお好み焼きの日。今回が二度目。新聞を取っているとついてくる小冊子に載っていた焼き方にのっとり、両面を2回ずつ焼く。1回目は2分、2回目は3〜4分。しかも生地を押さえてはいけない。かなり忍耐がいる。こういうことはオットに任せてわたしはソース、青海苔、おかかの係。
 歌いながら焼くとタイミングよくできる……そんなお好み焼きの歌があったらいいな。

11月12日(火) 

 肩が凝る。肩凝りはいつものことだけれど、きのうは夜中に汗をかいてパジャマを着替えた。もしかして風邪かも。
 朝、布団を敷きなおして寝ながら本を読む。ご飯のときだけ起きる。

11月13日(水) 料理集に乾物煮物を掲載しました(リンク直しました)

 きのう午後から読み始めた柄澤齊の「ロンド」[amazon.co.jp/bk1]の続きを読む。かなり盛りあがっているのにまだ3分の1にも達していないのがうれしい。残りページが少なくなっていくのを今から心配している。でも今日読み終えずには寝られないだろう。お昼はじゃが芋を焼いてすました(おやつも食べた)。
 これからラストスパートだ〜。

11月14日(木) 

 「ウィーン美術史美術館名品展」を観に上野へ。
 美術館へ行くまえにお昼。『釜めし春』でオットはかき釜めし、亭主は五目釜めしを食べる。意外なことにここでかき釜めしを食べるのは初めてのこと。栗釜めしは終わってしまったのだそうだ。今年一度は食べたので悔いはない。
 「ロンド」[amazon.co.jp/bk1]を読んだ直後のためか(この本はある絵画をめぐるお話で、実在の絵の話もたくさん出てきます)、ついグロテスクな絵に見入る。アルチンボルドという人の、動植物や果物といったモチーフだけで人の顔を作り上げた不思議な絵がおもしろくて画集を買った。現代のデザイン画みたいだけれどれっきとした16世紀の人。
 夜は『ベリーニカフェ』で牡蠣のフリットでも食べようかと思いながら八王子まで戻ってくると、東急スクエアは定休日。急きょ対策委員会を開き、インド料理の『シャンティ』へ。ベジタブルマサラエッグ、ライタ(ヨーグルトのサラダ)、ナブラッタンカレーとチキンドーピアザ、それからナンとライス、グラスワイン赤(オット)、ラッシー(亭主)をたのむ。ベジタブルマサラエッグは野菜の入った卵焼きみたいなもので、インドのオムレツといったところか。とても家庭的な味でほっとする。格子状にかけたケチャップがいい……。

11月15日(金) 

 白いパンを作りたくなった。いつも全粒粉とライ麦粉を使っているので、精製された白い粉を使えば少なくとも成形はもっとうまくできるのではと思った。材料に頼ろうってところからすでにまちがっていたりして。
 白い粉を買ってきて、いつもどおりにやってみた。6分の1くらい全粒粉を混ぜてはみたものの、ほとんど真っ白で気味が悪い。なんだか生き物みたいで、このまま置いておいたらどこかへ逃げてしまいそうな感じがする。できあがりを試食。ペーターのおばあさんにハイジが白いパンを食べさせたがった気持ちがわかった。

11月16日(土) 

 今日はよもだ父、いとこ両親、そしてよもだ母も一年繰り上げての還暦パーティ。四半世紀前に還暦を祝ったおばあちゃんも加わる。
 場所は『聘珍樓』横濱本店。何度か目の前は通っているはずだが建物が立派なのでおどろいた。しかも最上階の個室で11人の円卓。企画人にいちおう含まれてはいたが、何もしてないからお呼ばれに行ったようなもの。おかげで貴重な経験ができました。

11月17日(日) 二日目も無事終了。

 おそい目覚め。朝食ののち、仮眠。昼食を抜くことは折り込み済みである。
 先生の公演を見たのち、中村屋『ルパ』で夕食。今年もまた白目米を出しているので、白目米インドカリーとマンゴージュース。

11月18日(月)

 本日も昼食抜き。
 〜森英恵の世界「胡蝶」能とバレエの宴〜を観ることになっている。ついでに「エッシャー展」も片づける。
 夕食は『かつ吉』。ビルの地下とは思えないような佇まい。オットはカキフライ定食、亭主はヒレカツ定食を頼む。定食には4種類の漬け物と大きな鉢に入ったサラダがつく。メインを待っているあいだに食べているとこれだけでお腹一杯になりそう。それから青紫蘇入りのご飯と、豆腐、なめこ、三つ葉の赤だし。カキフライは大きいのが4個。ヒレカツ一切れとトレードして1個もらうと、中から牡蠣がふたつ出てきた。ラッキー、と思ったら、どれも複数の牡蠣がまとまっている。こんなカキフライは初めて。ヒレカツは大きくてステーキのような柔らかさ。でも大きすぎて衣が……。お肉と衣を別々に食べた。

11月19日(火) やっと日常にもどった。

 またパンを焼く。
 前回は白い粉で作る感触にとらわれすぎて、ちょっとこねが足りなかったように思う。どんなできでもそれなりにおいしいのだが、いつもどこか詰めが甘い。今回はフードプロセッサーでは軽くまとめる程度にして、人力で思いきりこねた。するとまえより弾力が出て、こねているだけで自然とまるくなってくる。
 焼きあがりもにもだいぶ弾力がある。食感もお店のパンに少し近づいてきた、かな。次は何も入れずに食パンを作ってみよう。

11月20日(水)

 夏からずっと、巨峰を食べ続けてはや11月も下旬。ちょっとまえから値段が少しずつあがってきて、いやもうこの際だからなくなるまで食べようと覚悟を決めた。そんな決意を試すかのように、先週にはその巨峰のとなりに苺が並びはじめた。そして今日、巨峰の姿はなかった。ということは、今年の巨峰の食い納めはきのうか。

11月21日(木) 久しぶりにテントウムシを見た。

 コロンボ上映会。「刑事コロンボ」を観ながら、ピクニック気分で食事をする。
 シラスご飯のおにぎり、長ねぎの串焼き、ライスペーパー巻き、とまあ食べやすいものを用意するのが常である。今日は味噌汁もついたけど。

11月22日(金)

 かぼちゃのおみそしる。今日のかぼちゃは大当たりだった。

11月23日(土)

 友だちと食事。
 本屋さんで待ち合わせっていうのはまずかったかな。もう本は買っていいことにしてあるんだけれど、月の予算というのを決めてそれ以上は買わないことにしていて、このまえ古本まつりで2ヶ月分の予算を使ってしまったので……言い訳は続くよどこまでも。
 わたしの提案で『玄海』へ。祭日のデパートはものすごいことになっている。ちょうどお昼どきで並んでいない店はないくらい。玄海ではみなさんメニューのサンプルがあるウィンドウに向いて(通路に背を向けて)坐るので、少し変わった光景が展開されていた。わたしたちもそれに倣う。
 栗釜めしがあったのでつい頼んでしまった。もう少しオトナにならなくちゃ、と思ったりした。

11月24日(日)

 久しぶりのお稽古。鍛えても、怠けていても痛む足。
 近くのモスも改装してきれいになった。つくねバーガーのパンの方を頼んだ。ピリ辛だった。

11月25日(月)

 アマゾンのマーケットプレイスに出品した本が2冊も売れた。こんなに早く反応が来るとは思っていなかった。よろこんでもらえてうれしい。手放した本、また読みたくなったら買えばいい。そう思うことにする。

11月26日(火)

 今日はイカのトマトシチュー。小さいイカを丸ごと使えば火星人シチューと呼ぶのだけれど、今日のはスルメイカ。だからしいていえば巨大火星人バラバラ肝入りシチュー。

11月27日(水) アイディア募集しています。

 読書にふさわしい食べたいものって何だろうと考えた。
わたしの場合、甘い物かなぁ。箸やフォーク、スプーンなんて使っていられないから手でつまめるもの。あまりべとべとしているのも困る。すぐに食べ終わってしまうものもちょっとね。
 大福、むけている甘栗。

11月28日(木)

 きのうまで鎌倉へ紅葉を見に行こうと思っていた。明月院の後ろ庭園の公開は12月1日〜10日までだというので、予定を変更して上野へ。天気がいいのでお昼はベンチで幻の豚まんを食べる。国立科学博物館で特別企画展「光を楽しむ」を見学する。万華鏡のコーナーに、デュシャンの「泉」ならぬ「小泉」という作品があった。便器の中を覗かなくてはならない。
 立川で買い物をして八王子へ行き、『ベリーニカフェ』へ。牡蠣のフリットがあるのを確かめてから入る。今年のフリットは、牡蠣4個のほかに、れんこん、かぼちゃ、茄子のフリットがついている。これ全部牡蠣でもいいと思った。

11月29日(金) 読書の肴

 甘納豆もいいね。

11月30日(土) 明月院の後ろ庭園はもう開いているらしい。

 反省。公表するなら情報はちゃんと裏をとるべし。
 お稽古のあと、モスでモンブランを食べた。あまり期待していなかったのだけれど、甘みがくどくなくて意外とおいしかった。



<<よもだ亭日乗 Home <<よもだ亭日乗 目次