2005年1月

12月 よもだ亭日乗 目次 2月

1月1日(土) 

 お節を食べたあと、ひとり世田谷美術館へ。天気はいいが、刺すように空気が冷たい。
美術館は大盛況。お正月イベントのコンサートも大にぎわい。
しかし駅周辺はの店はどこも開いておらず。

1月2日(日) 

 きのうからパトリシア・コーンウェルの新作に読みふける。夕食まで節制。

1月3日(月) 

 パトリシア・コーンウェル読了。意外と早く読み終えてしまった。

1月4日(火) 

 年が明けてすでに4日。一週間ぶりにふつうのご飯再開。梅干しさん、ちりめんさんにご挨拶。

1月5日(水) 

 大和芋をすりおろして、出し汁の代わりにナンプラー+水、そして片栗粉をまぜて、フライパンで焼いた。焦げたところがひっついて、これがお好み焼きなら大失敗というところ。
 イメージとはかけ離れたものができたが、まずい訳はない。お焦げもあとからはがして、ちりめん山椒と一緒にふりかける。んまいっ。
 このフライパンがこういうものに適していないのか、や、焼くまえの加熱が充分でなかったような気がする……。まだチャンス(大和芋)はたくさんある。もういっかいやってみよう。

 さて、アルファルファの種が残り少なくなってきたので、年末にもやし研究会から注文した。送料が高いので、ひよこ豆もついでに。
 記録を見ると、前回注文してから約1年ぶりだった。ずいぶん浮気をしていろいろなところでひよこ豆を買った。ここのひよこ豆を食べるのもほぼ1年ぶり。
 で、いつもと同じくらいの時間、水に浸けて、同じ茹で時間で茹でて、食べたらちょっと硬かった。
 え? 寒くなったから? それもあるかもしれないけれど、どうも他の店のものよりしっかり乾燥させているみたい。
 そういえば、いつからか、浸ける時間も茹でる時間もずいぶん短くて済んでるなぁと思ったことはあった。ほほぉー。買うところによって豆もこんなにちがうとは。
 そういうところを見極めて、調理せないかん、ちゅうことやね。

1月6日(木) 

 元日以来、ほぼ初めて玄関より外に出る。と、家のまえに極薄のかまくらが。いちおう人が入れるくらいの大きさはある。近代工法か?

 渋谷へ。本屋に「パトリシア・コーンウェル新作」「ガラスの仮面42巻」という広告を見て興奮する。コーンウェルは読んだ。問題はガラスの仮面の方。どこかで手に入れて、電車の中で読もう。そしてちょっと早めにお昼をおさぼり喫茶『珈琲専門店 PARIS』でとる。この時間ここにいるのはおさぼりですよ。スコーン、トースト、カフェオレ、カフェラテ。カフェオレにはクリームが載っている。スコーンにも当然クリームがついてくる。夜のことを考え、クリームはひかえ目に。

 『グランマ・モーゼス展』。東郷青児美術館の常設コーナーでおなじみの人。森鴎外や夏目漱石より年上で、絵を描き始めたのは、彼らが亡くなったあと、70歳から。それで1961年に101歳でなくなるまで現役だったそうです。生活様式なんかは明治時代の日本人よりはるかに身近だもんな〜。絵を観ているかぎりでは、てっきりこの人の晩年くらいにはわたしも生まれているかと思っていた。

 渋谷からいきなり横浜の中華街へ。東横線・みなとみらい線直通で40分とかからない。元町方面から山手へ。このあたりに雪が残っている気配はない。外人墓地の隅っこに白い物が見え、「あ、雪!」と思ったら、それは猫だった。
 年明け最初のお出かけは横浜、と年末から予定していたのだが、そこへ山手聖公会の火事。全焼だと聞いていたのでしっかり建物が残っていたのは意外だった。屋根は崩れ落ちているものの、石の外壁はしっかりしている。
 横をまわっておもちゃ博物館へ。まえにも来ているのでショップ3店をちらっとのぞく。すると、そのうちの「クリスマストイズ」に、前にはいなかったTJというゴールデンレトリバーが。ご挨拶と称して駆け寄ってきて、わたしのっぺたをなめ、オットの足に乗り、しっぽで脚を叩く。それがひと通り済むと、元の場所に寝ころんで、どんなに呼んでも眉毛しか動かさない。博物館メインハウス、「トーイズクラブ」で「オリバー君いますか」と聞いたら、今日もシャンプーでご不在。そうか、木曜シャンプーの日課は変わっていないのか。代わりに、といっては何だが館長さんに会えた。

 すぐ近くの猫の美術館にも入ってみる。初老のおじさんが手で口を押さえながら入館料300円です、と言いながら、もう片方の手を差し出す。ちょっとコワイ。猫の絵やアンティークドールを見たあと、いろいろと話しかけてくるおじ(い)さんとしばし談話。雪は地面を濡らした程度だったそう。山手聖公会の火事の話にいたっては、あれが木造だったらこのへんはみんな焼けていたかもしれない、お金はかかるだろうけど、石だったから、修復も可能らしい、とのこと。八王子から横浜線(実は今日はルートはちがうが)で来たというと、おじ(い)さんの40年以上前の学生時代の鉄道事情にまで話が及ぶ。ここ、なぜか「佐野元春ゆかりの店」という看板も出ている。
 エリスマン邸の前を通りかかると入らずにはいられない。夕食があるのでお茶はなしよね〜、と言っていたのだが、そこへちょうど雨が降ってきた。雨の似合うエリスマン邸喫茶室が呼んでいる。ということで、あくまでお茶(ブレンド)だけ。このあと夕食までとくに予定はないのでのんびりここでくつろぐ。お正月も終わったばかり、そしてこの天気で、さみしいくらいに人が少ない。それだけに、土地の人の親切が身に浸みる。

 山を下りて、中華街へ。今日のおめあては、『福満園新館』の牡蠣のお好み焼き。中華街は終日開いている店が多くて、4時過ぎでも入れるのがうれしい。ふだん馴染みのない上海料理に絞って注文する。
干し豆腐と干し海老の和え物(開洋拌干絲)。干し豆腐は干した豆腐を麺のように細く切ったもので、『済南賓館』で初めて知った。 高菜の葉とカシューナッツの炒め(腰果蝦仁)。素揚げした高菜、というのが意外だった。砂糖がかかっていて、スナック風。 カキのお好み焼き(海蛎煎)。極薄のピザのよう。カキが刻んで入っていて、全体に牡蠣の味が行き渡っている。何匹分かな。 骨付き鶏肉と栗の煮込み(栗子鶏塊)。栗がいっぱい。他、上海風焼きそば(上海炒面)、黒チャーハン(黒炒飯)、生ビール中、酸梅湯。中華でも、ときどきジャンルを絞っていろいろ試してみると新鮮だ。
 みなとみらいに戻って、スヌーピータウンに初詣、そして休憩したのち、無事に「ガラスの仮面42巻」も入手して、横浜線で読了。

1月7日(金) 

 郵便局に行ったら、窓口の人が「八王子で採れたみかんです」、と言って小さいみかんをくれた。八王子といっても広いがな。「どなたかがお作りになったんですか」と聞いたら、恥ずかしそうに「あ、局長さんが」。秋には立派な菊が局内に「立って」いたり、まあいつも鉢植えの絶えない郵便局である。小さいけれど、とても甘いみかんだった。
 年が明けて買い物らしい買い物をしていないので、一日に食べた食事の内容は一昨日とほぼ同じ。そう、大和芋のお好み焼きに再挑戦。何に似ているといえば、はんぺん。今日はオイスターソースをちょこっとつけて食べてみた。
 しかしこれで焼くのは難しい。鉄板焼き専門のフライパンで、テーブルの上で焼きながら食べられたらいいだろうな。

1月8日(土) 初稽古。

 お稽古の帰りに八王子へ。ときどき思い出したようにタイ料理の店『トムヤムクン』の揚げマナガツオが食べたい、と主にオットが 言うのだが、閉店したという情報を耳にした。ビルの外から見る限りでは、看板もそのまま、エレベーターも通じている。ホームページも残っている。それでも気になるので、次に通りかかったときには勇気を持ってエレベーターで上がってみた。入り口は閉まっているものの、もしかするとたんに準備中なのかもしれないという雰囲気。そして今日、もう一度行ってみた。やはり入り口は閉まっている。開いていればディナータイム。やはり閉店か。

1月9日(日) 

 立川に沖縄料理の店『かじまや〜』。昨年できたばかりらしい。
 午後から散歩に出かけたオットと夕食時に待ち合わせて行ってみる。個人経営のお店なのでこぢんまりした所かと思いきや、とても立派な佇まい。スタッフもユニフォームを着ててきぱきと立ち働いている。
 ゴーヤチャンプルー、ヒラヤーチ(沖縄風お好み焼き)、紅芋の天ぷら、ゴーヤの天ぷら、グルクン(たかさご)の唐揚げ等々。
 ゴーヤチャンプルーはさすがに注文が多い。料理を作るのはもっぱら店長さんらしく、作っては鍋を洗い、作っては鍋を洗い、わたしたちがいたあいだだけでも何度作っていたろうか。もちろん他の料理も作っている。グルクン(たかさご)の唐揚、「カリッと揚げた魚を丸ごと食べたい」オットの悲願がようやく叶う。3枚におろしたグルクンが、身と頭と骨を別々に揚げてある。ヒラヤーチ(沖縄風お好み焼き)、よもだ亭での○○風オムレツ、○○風お好み焼きブームは依然として続いている。とってもおいしかった。
 お会計のとき、店員さんとおしゃべり。沖縄料理の店にはよく行かれますかと聞かれた。今日を入れて3回くらいだろうか。どこもかんたんに行かれるような場所ではなく、行きたいと思ってもそうかんたんによいところが見つからなくて、というようなことを言ったのだが、「ちょっとわかりにくところにありますから」と恐縮されてしまった。でも大丈夫です。また来ます〜。

1月10日(月) 

 ちょっと寝坊。太極拳があったら遅刻するところだった。お昼どき「いつもなら今ごろアンデルセンだな〜」などと思ったりする。
 今年初のおいしっくす(Oisix)便。ターサイ、紫ブロッコリーが来る。紫ブロッコリーは本当に紫色。ターサイ、そのままの形を見るのは初めて。外側の葉ほど長くて、中はすり鉢状にくぼんでいる。

1月11日(火) 

 カイワレは、刻んだ方が食べやすくておいしい。とくにパンにのせて食べる時には。

1月12日(水) 

 世田谷文学館にて「よみがえる横溝正史」。2階の常設展示室の一部を利用している。ここに置かれているムットーニさんの自動からくり人形、上演予定を見ると、1回目の上演時間を5分すぎたところ。他に入館者がいなかったので、わたしたちが来たところで職員の人が声をかけてくれて、1回目の上演が始まった。
 お昼は近くの『ベーカリーレストランサンマルク』。焼きたてのパンがお代わり自由、に惹かれたが、お代わり自由なのは、店頭に並んでいたおいしそうなパンとは別の、食事メニューにつくパンであった。そうとは知らず注文をしてしまい、ちょっとショック。いや、かなりショック。
 これできっと夕食がおいしく食べられるに違いないと励ましながら新宿へ。行く予定だったカタログハウスの店は定休日だとわかっていた。チャコットに行ってみたらこちらも定休日。これは余計なお買い物をしてはいけませんというカミサマのメッセージ……。
 南口→西口→西武新宿方面→新宿三丁目→西口と歩きまわって夕食はアイランドタワーのスパイスロードにあるインドネシア料理『ジュンバタン・メラ』。このスパイスロードには地中海、レバノン、中華、インド、インドネシア各国料理のお店が入っていて、入り口は一つ。入り口で行き先を伝えて案内される。まだ時間が早いので誰もいない……。名前は難しいので省く。サラダ、揚げた魚にココナッツミルクの入った赤いソースがかかったもの、ナシ・ゴレン、テンペ・ゴレン、インドネシア風焼そば等々。料理が次々と出てきてバイキング状態になるのは、『スラバヤ』の時と同じ。
 インドネシア料理は材料や調理法がバラエティに富んでいるので飽きが来ない。味つけも濃すぎず、わたしには合っている。もっとも他の国の料理も奥深く分け入ってゆけばいろいろあるのだろうけれど。
 高層ビル街の冷たい風は強烈だ〜。

1月13日(木) 三度目の正直

 今日は大和芋をフライパンで焼かず、オーブンで素焼きにしてみた。なんだか石膏を焼いているような感じだったが、表面はナンのようで、中はふんわりしっとり、うまくできた。大和芋のふんわり焼きはんぺん風とでも名付けよう。が、すでに大和芋残りわずか。
 さて、おいしっくす(Oisix)から届いた紫ブロッコリーは、茹でるとたちまち緑色になってびっくりということだが、炒めたところ、色に変化なし。たんに熱を加えるのではなく、「茹で」ないとだめなのねん。販売終了。

1月14日(金) 本日の大発見

 アボカドのトマトソーススパゲティ。トマトソースをよく煮込んで、最後にアボカド(適当な大きさに切る)を入れて馴染ませる。こうして食べるアボカド、豚のロースの脂身に近いところに味がよく似ている!!
 アボカドといえばたいてい生で食べるし、パスタに使うとしても冷製もの。しかもトマトと一緒で存在が薄くなりはしないかと思ったが、なんのその。
 なかなか熟れず、タイミングを見はからっていた。これなら、かえって熟れすぎていないほうが勝手がよい。
 これから、アボカドが来たらサラダにするか、スパゲティにするかで迷いそう。

1月15日(土) 

 年末の話。クリーニング屋さんの窓に「冬ソナ……」という貼り紙があった。なんのこちゃっと思ったら「冬ソナエ」。そして、先日みかけた京王電鉄の「高尾山の冬そば」キャンペーンも、知ってか知らずか、あれを意識していたに違いない……。

1月16日(日) 

 オットと待ち合わせて『サンガム』へ。お出かけの日の「ハレ」の外食とはまたちがって、おうちご飯の延長のような、家庭的なお店。いつでもどこでも開店を待ちわびるほど夕食の早いよもだ亭だが、今日は遅くなって20時。お腹はピーピー。
 チキンレシミカバブ(カシューナッツソースにつけた骨なしチキンを焼いた物)など、まだ食べたことのない料理を中心に選ぶ。ライスはなしにして、バターナンとカブリナン(カシューナッツ、くるみ、アーモンド入り)を頼む。途中、これではカレーが残ってしまいそうなので、ナンをお代わりすることにした。追加注文するまえから、他にお客もいないのに、ナンの生地をのばす音が聞こえていて、お代わりを頼んだらあっというまに出てきた。厨房で、おじさんが自分で食べる分ではなかったのだろうか。だったら申しわけなかったな、と思ったり、もしかして、お代わりするのを予見していたのかもしれない、と思ったり。

1月17日(月) 

 茹でた里芋をもらったので、ココナッツスープにしてみた。ああ、『済南賓館』で食べた里芋のクリーム煮を思い出す。

1月18日(火) 

 最後の大和芋。ふんわり焼きはんぺん風の技法が確立してちょっと欲が出て、牡蠣を入れた。
 焼き上がったふんわり焼きに、オイスターソースをつけながら食べる幸せ……。

1月19日(水) 

 アワビタケとヤーコンを一緒に炒めて、今日はナンプラー味。
 今年は、永田農法でベランダ菜園に挑戦しようと誓う。何を育てようか、計画中。

1月20日(木) 

 小振りの食パンをぶあつく切ったトースト見かけて気になっていた。ときにはアイスクリームやキャラメルソースがかかったすごいのもある。上野の『news DELI(ニューズデリ)』のハニーバタートーストは、比較的シンプル。そのすぐ近くの『アンデルセン』も、立川とはまたちがったおいしそうなパンがあって捨てがたい。でも、一度は食べておきたいハニートースト。決まった。開店直後の『news DELI(ニューズデリ)』に入り、「ハニーバタートーストとデリラテ2つずつお願いします」。そこで、ほかにもたくさんトッピングされたすごいのを勧められたが、あくまでハニーバタートースト。

 待つことしばし。店員さん、片手にハニーバタートースト、もう片方の手にお皿2枚を持って登場。「………」しばしの沈黙。店員さん、はっとしたように「2個……?」。頷くわれわれ。店員さんは慌てて戻り、しばらくしてもう1個のトーストが来る。注文をするときは、くどくなってもいいから正確さを心がけよう。
 パンの側面には焼き印が押してある。中は四角く切り分けてあって、バターの小さい塊が載り、はちみつがたっぷりかかっている。はちみつの海に浮かぶ四角い島をフォークとナイフで攻略。時間と手間をかけて楽しみ、食べ終わったころには満腹。おいしかった。ああ楽しかった。

 唐招提寺展。ご本尊の盧遮那仏と梵天、帝釈天、四天王がやってきている。鑑真和上像と東山魁夷の障壁画も。金堂修理中でここに避難しに来ているらしい。量より質の展示であった。
 中央通りにそって、銀座をめざしてひたすら歩く。秋葉原、神田、日本橋、京橋、気になるケーキ屋や喫茶店を観光気分で見つけてまわる。でも入るのは『スターバックス』ここで休憩したのち、ガード下にあるドイツ料理の店を覗く。メニューを見るとすごくおいしそう。アイスバインが1月中限定で安いというので、かなり迷うが、来週来ようということにしてその場を去る。

 今日はお祝いなので、奮発して『みかわや』の海老フライ。いくらお祝いとはいえ、値段を見ると「牡蠣フライでもじゅうぶんいいのだけれど」と思ってしまう。どんな海老フライなのかわからないのも不安。でもこういうときでないと食べられない。思いきって注文した。オットは牡蠣フライ。やってきた海老は、頭付きの大きいのが2尾。頭もしっぽもばりばり食べる。内臓が子持ちの魚のように赤い。大車海老だそうな。これなら、と満足。オットの牡蠣も、期待通りの味で大満足。
 食後に『風月堂』でお茶。年末に食べたマロン・オ・タルトはもうない。そして東京駅まで歩く。銀座からJRに乗るのに、東京駅まで歩くのがあたりまえのようになっている。

1月21日(金) 

 ヤーコンをカレー風味で炒めてみた。ヤーコンの甘みとなかなか相性がよい。
ラディッシュを、みかわやのサラダに入っていたのと同じ切り方にしてみた。スライスして千切り。先っぽだけが赤くて小さいカニ蒲みたい。

1月22日(土) 亭主、ひとりサンガム

 レッスン、発表会のリハーサル、もろもろハードスケジュールをこなし、サンガムへ。ディナーセットもいろいろあるのだけれど、好きな物を単品で選びたいという欲望が。というのは、先日ひとりで来ていた女性客がカレー一品とナンというシンプルな注文をしていたから。
 とはいえ、それだけでは足りそうもない。チキンサグワラ、バターナン、サモサも食べたい。サモサは1皿に2個。お店の人におねがいして、1個だけ作ってもらう。

1月23日(日) オット、ひとりサンガム

 今日も発表会のリハーサル。お昼にオットと『アンデルセン』でパンを食べ(けっきょく太極拳がなくなってもこの習慣はなくならない)、オットは「祈りの道 吉野・熊野・高野の名宝」の最終日である世田谷美術館へ、わたしはスタジオへ。
 リハーサルの終わったあと、わたしは甥っ子の家へ。水ぼうそうにかかった甥っ子のお相手を仰せつかり、広い一戸建てで食事つき、デザートつき、お風呂つき、客間のふかふかお布団つきで、ベビーシッターをする。
 夜、東京は雪がちらついたそうで、オットはサンガムでご機嫌の夕食。生ビール、チャオミン(ネパール風焼そば)、ベジタブルジャルファレジ、カブリナン。ムラアチャルはサービス。食後にマサラティも飲んだそうな。金額にしてきのうのわたしのほぼ倍。経済力の差だ……。

1月24日(月) 

 ベビーシッター、子どもより起きるのが遅い。起きてゆくと、食事の用意ができている。気がつくと、作った義姉はもう出かけてしまった。少し遅れて兄も出勤。
 人間ソファ状態で甥っ子を抱えておいて、珍しくテレビで朝のニュースを見る。ほおお、今年はやはり牡蠣のできが良いらしい。気がつくと甥っ子は寝ている。すでに朝の8時台で1回目のお昼寝。
 お昼は決まった離乳食があるので、わたしの好みで「まぐろと野菜の煮付け」を選ぶ。今朝は「鮭とかぼちゃのクリーム煮」を食べていたな。それにしてもおいしそう。あ、枝豆も入ってる。こんど近所の西松屋で物色してみよう。
 午後、おばあちゃん(よもだ母)におぶわれた甥っ子に見送られ、帰路につく。家ではオットが夕食を作って待っていた。

1月25日(火) 

 今日が何曜日なのかすっかりわからなくなってしまった。よそに泊まったり、昨日おいしっくす(Oisix)便を待ち受けることもなかったからだ。ゴミの日であることも忘れていた。そこでいつもの通り、火曜日の家事をして感覚を取りもどす。
 鳴門金時を、ポテトサラダ風にする。オットの提案で、蒸すのではなく、焼いてからマッシュした。この方がさつま芋の甘みが引き立っておいしい。

1月26日(水) よもだ料理

 朝からお腹が鳴りっぱなし。調子はいいみたい。
 昨日の鳴門金時スイートポテトサラダが好評だったので、残る1個も同じようにして食べる。しかしまた明日もお腹が空きそうだと思い、長ねぎをひと工夫。
 鍋にオリーブオイルとクミンシードを入れて熱したところへ、長ねぎと生姜とコリアンダーを入れて蓋をして加熱。長ねぎにほどよく焦げ目がついたところで今日はホワイトマッシュルームも入れて、カレー粉で味をつけ、最後に水で溶いたココナッツパウダー(ナンプラーもちょっと加えて)をひたひたに流す。スープにするほどたくさんは入れない。食べる直前にガラムマサラを加える。
 長ねぎのちょっと変わったカレーと言ってもいいでしょうな。

1月27日(木) 昨晩、寝ているあいだに捻挫をした。寝返りをうちながら。

 我ながら、おのれの器用さ(不器用)さに感動した。
 感じからいって中程度。歩けるには歩ける。今日は休日。お出かけの日。テーピングと湿布を施して、あまり無理をしないようにして出かけることにした。
 江戸東京博物館の「エミール・ガレ」展。こう、美術館の中で、ゆっくり歩いたり、立ち止まったりするのはけっこう難しい。テンポよく歩いている方が楽。
 両国から御茶ノ水へ。歩いて神保町へ行き、タキイで種や園芸資材をのぞく。神保町へ行っても本屋に吸いこまれないのが不思議だ。
 神保町から三越前へ。コレド日本橋の中のメゾンカイザーでパンを買う。いつもなら、ここから銀座くらいまでなら歩いてしまう。歩いてもいいかなという気持ちも半分くらいあったのだが、無理はいけない。たまにはのんびりしよう。地下鉄に乗る方がのんびりなんて変な気もする。
 先週とは別の『スターバックス』で足やすめしたのち、ガード下のドイツ料理店へ。1月のおすすめアイスバインがお目当てだったが、おすすめメニューは変わっていた。おすすめでなくなっただけでアイスバインはちゃんとある。アイスバイン(ボイル)とドイツサラダ(豆サラダ、ポテトサラダ)、ドイツパン盛り合わせ、ポテトファンクーヘン(ドイツ風お好み焼き)等々。オットはビールを堪能。アイスバインは、肉の身離れがよく、骨を見ながらこれが脛骨と腓骨か、と感心しながらつつく。お好み焼きは中華の『福満館新館』の牡蠣のお好み焼きよりさらに薄くクレープのよう。
 ガード下という構造上、列車の食堂車のようなテーブルの並びで、しかも列車の通る音がうまくはまっている。『J・Sレネップ』の天井の上、列車は走る……。

1月28日(金) 

 今日はパンディナーです。
 昨日買ったメゾンカイザーのパン。パンディナーのときは、パンにのせる野菜が中心になるので、温かいものが一品欲しくなります。 そこで、亭主が留守のうちに、オットがもらいものの虎豆を玉ねぎと一緒に煮込んでカレーを作りました。パンにつけてもおいしい。
 甥っ子の水ぼうそうやいかに、と電話をしてみたら、わたしが帰った翌日からアンヨをはじめたそうな。決定的瞬間は見られなかったが、きっとおばちゃんと遊んでいい刺激になったのだろうと思っている。うふふ。

1月29日(土) 

 スターバックスとエクセルシオール、よく行く場所に並んでいて、どちらもひいきにいしている。だいたい「本日のコーヒー」にすると、自分で選ばなくても気分が変わってよいのだが、スタバはここのところずぅ〜っと本日のコーヒーが「カフェ・ベロナ」である。チョコレートに合うということで、もっかバレンタインにむけてキャンペーン中らしい。
 わたしとしては「今日は何かな〜」と楽しみにしているので、毎回カフェ・ベロナだとちょっとさみしい。まあそれほど違いがわかる女でもないし、実際はなんでもよいのだけど、気分を変えたくて頼んでいるだけに。でも、本日のコーヒーにミルクを入れてくれる点ではいい。あとソイラテがあるのも。

1月30日(日) 久しぶりのイタリアン

 アネージのパスタを輸入している会社が経営しているイタリアンレストランへ。
 季節のメニューの牡蠣のオーブン焼きと、やはり季節メニューの冬の魚介を使ったピザ、パスタはシンプルなペペロンチーノと、フレッシュトマトとバジリコのスパゲティ。フレッシュトマトの方は、ジェンマというブランドで、ふつうのアネージより胚芽量が多い。 アネージはおいしい。好きなアネージだと思って食べているからなおいしいのか。でもスパゲティはうちで作るのが掛け値なしにいちばんおいしい。ピザがおいしくて、4種類のチーズのピッツァを追加。
 新宿駅までの道のりが寒い。新宿の冬は寒いっ。

1月31日(月) 

 なんだか食欲旺盛モードに入っている。
 オットは先日『サンガム』で食べたカブリナンが忘れられないらしい。ナッツ・レーズンなどが入った甘いナンで、ドライフルーツとナッツの入ったどっしりとしたパンが好きな人間にとっては自然なこと。似たようなものにカシミリーナンというのもあるけど、ちがいはよくわからない。

<<よもだ亭日乗 Home  <<よもだ亭日乗 目次