2005年2月

1月 よもだ亭日乗 目次 3月

2月1日(火) 1214g。

 いよいよ雪化粧かぼちゃに包丁を入れる。貴重品なので、記念写真を撮ったり重さを量ったり。
 大まかに三等分して、今日の分はインド風のカレーに、あとはかぼちゃのライスペーパー巻きのためのかぼちゃ餡に、残りはそのまま冷蔵庫に入れておく。
かぼちゃ餡、今回はできるだけ水を少なく、蒸し煮に近い状態で加熱する。あんがい焦げずにうまくできた。これは後日用に冷凍庫へ。 カレーはオットの係だが、作り方を習ってやってみる。今日はかぼちゃの食感と玉ねぎのとろみをを生かした水分少なめのカレー(結果的にそうなったというだけか)。このかぼちゃは当たり。ライスペーパー巻きも楽しみ。残りはどうやって食べよう。種も、若芽がおいしいと本で読んだことがある。出るかな。

2月2日(水) せっせっせ〜のよいよいよいでかぼちゃの種をまいた。

 記録的な寝坊。今からお米を浸けてもまにあうかもしれないが、いっそのこと夕食はスパゲティにしてしまおう。かぼちゃもあることなので、スパゲティはにんにくの素パスタ。椎茸とピーマンをちょっとばかり入れて。
 そして、雪化粧かぼちゃの最後の残る3分の1は、豆乳スープにしてみる。先日買った、粉末タイプの豆乳がある。

2月3日(木) 

 東京都美術館にて「ミュシャ展」。その心はハニーバタートースト。『news DELI(ニューズデリ)』へ開店を待って突入し、このまえと同じ席へ。ハニートーストを2つ。飲み物はデリラテとカプチーノ。カフェラテ、カフェオレ、カプチーノ、カフェモカ……店によって同じ名前でも別物のように中身が異なる。念のためカプチーノはどんな? と聞くと、「シナモンかかっちゃってるんですけど」という答えだった。「それはデリラテにシナモンをかけたということ?」と言ったら店員さんちょっと混乱気味に「いえ、デリラテにはシナモンは入っていません」。クリームが入っていないとわかればOK。上野駅という場所柄と10時すぎたばかりという時間帯のためか、お客はスーツ姿のおじさまが多い。でもってみんな頼むのはハニーバタートースト。わたしたちが入る間に6個は売れた(含むよもだ亭)。
 上野公園に「ハトに餌をやらないでください。 餌をやらないのがハトへの愛情です」という横断幕。餌をやらないのがハトへの愛情とおっしゃるのですね。餌をやらないのがね。愛情なのですね。じゃあ今まで売店で餌を売ってたのはなんだったんだ。

 上野をあとにして新宿へ。カタログハウスでランブルのコーヒーポットを買う。銀座のカフェ・ド・ランブルのコーヒーポット。コーヒーメーカーで入れるのが物足りなくなり、今ではやかんからお湯をたらしている。在庫があるのでそのまま持ち帰りできるとのことだったが、送料サービスなので届けてもらうことにする。『スターバックス』で休憩したのち(本日のコーヒーはスマトラ)、伊勢丹の『メゾンカイザー』でパンを仕入れ、立川へ。
 久しぶりの『マユール』。食べたことのないものを中心に選ぶ。 ★シーフードサラダ、サモサ、タンドリーチキン、★エッグ&マッシュルーム、★シークカバブマサラ、ナン、★カシミリイナン、生ビール、マンゴラッシー(★が初めてのもの)。
 シーフードサラダはエビ、イカ、大根、レタス、トマト、わかめ。エビとイカはカレーソースで和えてあり、野菜にはごまドレッシングがかかっている。カシミリイナンは中にレーズンとマッシュしたじゃが芋が入っている。

2月4日(金) 

 朝、電源を入れたらパソコンが勝手にリセットを繰り返した。年明けにも同じ事があって、そのときは幸いにもセイフモードで立ち上がってくれたので、事なきを得たが、今回はどうにもとまらない。修復インストールもだめ。不思議なことに、おもしろくないことがあって不機嫌にしているとパソコンも不調をきたす。下手すると自分まで体調を崩す。こうなったら仕方ないので、すっぱりあきらめて外出。
 午後、帰宅するとランブルのポットが届いていた。さっそくこれでコーヒーを入れて午後のお茶。
 夕食は昨日買ったパンでパンディナー。
 そして夜はふたたび発表会の練習へ。
 帰りはバス停までオットに迎えに来てもらう。パソコンが使えないと、さっさと寝るのでかえってよかった。しかし背中に寒気が走る。ちょっとだけ風邪の予感。

2月5日(土) 回復コンソール、だそうです。

 昨日、夜11時ごろ別れた仲間と朝の10時に再開。今日はふつうのレッスンのみ。
 そのあと美容院へ。思いっきり短くしてしまったので、発表会本番にはお団子が作れない。なんとかそれらしくできるように相談。そのまえに少し時間があったので、近所を散歩。新しい店が増えてすっかり変わってしまったのでは、と思っていたけれど、案外そうでもない。『news DELI(ニューズデリ)』の下北沢店も見つけた。
 家に帰ると「再インストール、しばし待て」とオットの書き置きを発見。それならば、とひとりスパゲティを茹でる。火の前に立っていると洟が出る。トマトソースたっぷり、カレーのスパイスもたっぷり、名付けてインド風アラビアータ(???)。
 夕食後、オットの指示のもとに「回復コンソール」というものを試す。パソコンがセイフモードでも立ち上がらない、ウィンドウズの修復インストールもできない、というときにはまだこの手があるらしい。言われるがままにコマンドを打ってみると、ああなんと、パソコンがよみがえった。またいつ壊れるかわからないので、まずはバックアップ。

2月6日(日) パソコンは昨晩からバックアップを続けている。わたしは休養。オットは散歩。

 あれは風邪だったのかなぁと思うくらい今日は回復している。
 大和芋のふんわり焼きはんぺん風を他の山芋で作ってみた。粘りが強いものであれば大丈夫。これならいつでも作れる。

2月7日(月) バックアップ終了。

 パソコンが使えるようになった。完全な再インストールをしていたら、まだまだ設定に手こずっているところ。買い替えるまでこれで急場をしのぐ。今日は冷え込んで、何枚着ても寒い。こたつ、効いてないと思ったらプラグが抜けていた。
 ランブルのコーヒーポットは到着以来、毎日活躍している。昼ご飯の仕度より、お茶の準備の方が手間がかかる。どっちがメインなんだかわからない。
 夕食はきのうとほぼ同じ内容。大和芋のふんわり焼きはんぺん風には、おいしっくす(Oisix)から来たニラを加えた。

2月8日(火) 

 あたらしい治療院は吉祥寺。駅から歩いて20分とちょっと。
 風邪も引いているし、このお天気なので無理は禁物。武蔵野市のコミュニティ・バス「ムーバス」を使用する。
 予約をしていたので、風邪だから行ったわけではないのだが、先生のテーマは免疫力の回復とあいなった。「せっかくだから今週末くらいまで安静にね〜」と言われ、苦笑い。
 帰りもムーバスに乗り、『リンデ』でパンを買ってまっすぐ帰宅。まっすぐといっても、体がほぐれて気が大きくなったせいか、リンデで予定外のものも買った。
 夕食は長ねぎのココナッツカレー(ブラウンマッシュルーム、里芋も入れる)と、『リンデ』のパンと先日の『メゾンカイザー』のパンの残り。

2月9日(水) 「安静にね」と言われて苦笑いした理由。

 今日は春節。旧正月。先月年明けに来たときに、春節にも来てみたいと思ったのですね。
 予報に反して曇りでやや肌寒い。「安静第一」を旨として、石川町駅に着くと、まずは『ドトール』のソイラテで温まる。

 平日とはいえ、春節ということもあって、早い時間から中華街は観光客で賑わっている。ランチタイムまで歩きまわる。立川にも支店のある中華食材の店でタロイモのライスペーパーを発見。他の店では、店のおばさんの会話から、今日は学校がお休みであること、中華街も人の入りが多いことなどを知る。
 おめあての『梅蘭』へ11時半の開店に合わせて行くと、すでに開いている。知り合いが「ここの焼そばがおいしい」というのでミーハー気分でやってきた。聞くところによると名物らしい。そしてその名物、梅蘭やきそばと、メニューを見て惹かれた豚バラ骨付き肉かけご飯(排骨会飯)を頼む。テーブルはまたたくま満席。あとから続々と詰めかける客はみな2階に案内されていた。2階はどれだけ広いのだろうと思うほど、人が吸いこまれてゆく。そして料理は上からエレベーターで下りてくる。梅蘭やきそばは丸い形に焼き固めてあって、中にもやし、ニラ、肉などのあんかけが入っている。意外に薄味で、飽きのこない味。話の種になれば、という軽い気持ちだったけれど、また食べたい。豚バラ骨付き肉かけご飯のお肉はかすかにカレー風味。これもおいしい。
 関帝廟はお参りの人でいっぱい。お参りの作法も独特で、極太のお線香の灰が粉雪のように舞っている。

 元町から山手へ。山手聖公会の屋根はビニールシートで覆われ、専門家による調査中とのこと。おもちゃ博物館のトーイズクラブを控え目にのぞく。オリバー君の気配はなし。たしかシャンプーは木曜だけれど、聞くのも何なので、いつか縁があることを願う。
 港の見える丘公園は一部工事中。寒いので一回りをして『山手十番館』で休憩。ここも島田荘司小説ゆかりのお店。
 オットはダージリンとアーモンドミルフィーユ。亭主はシナモンオレとショコラザーネ(というケーキ)。アーモンドミルフィーユは初めてかと思ったら馬車道十番館で食べている。シナモンオレやカフェオレには半立てのクリームが入っているというので、ブレンドにしようか(これも別にクリームがつくのだが)と思っていたら、店員さんが「半立て抜きにもできますよ」と言ってくれたので、半立て抜きのシナモンオレ。

 元町の『ウチキパン』で、明日の朝食のパンを買ってから、地下鉄でみなとみらいへ行き、ホテルへチェックイン。ホテルのケーキ・ベーカリーショップものぞいてパンを物色する。
 ふたたびみなとみらい線で中華街へ行き、パレード「祝舞遊行」を見学。山下町公園に人が集まって、4時からのパレードの準備や記念撮影をしている。アナウンスで、仮装行列のキャスト案内をしている。皇后もふだんは中華料理店の奥さんである。このまえ行った鯉鰻菜館の店員さんも参加しているらしい。パレードを送り出したあと『山東』へ。こちらはパレードが来るのをみな通りで待っているので、空いているうちに入る。おめあての水餃子(水餃)の他に、豆もやしの炒め(炒黄豆芽)、海老のコショウ炒め(椒塩蝦)、カキと玉子の炒め(生「虫+豪」炒蛋)。蟹の玉子炒めも評判を聞いていたが、メニューを見るといろんな玉子炒めがあって、その中に牡蠣があった。たっぷりのタマゴとたくさんの牡蠣が豪快に炒め合わせられている。水餃子には瓶に入った赤いたれがついてくる。辛そうなので慎重に浸けてみたら、辛いような甘いような不思議な味。ココナッツ入り。海老のコショウ炒めは大きめの海老が殻付きで、二人で食べるにしてはちと贅沢だった。
 爆竹の音が聞こえてきて、パレードが近づいてきたことがわかる。気がつくとテーブルはいっぱいで、どのテーブルからも水餃子の湯気が上がっている。厨房のおじさんがフランスパン大の揚げパンのようなものにかぶりついている。おいしそう。店を出てもまだ外が明るい。『萬珍樓茶舗』でお茶を飲んでからホテルへ。ホテルのベーカリーショップでパンを買って部屋に戻る。

2月10日(水) 

 朝起きて、コートも着ずにスターバックスへ朝のコーヒーを買いに行く。いくらつながっているとはいえ寒かった。
 ホテルの部屋で朝食をとるのは初めて。53階からの眺めを愉しみながら、あっという間に食べてしまう。「安静旅行」なので読書をしたり本を読んだり。チェックアウトが12時までなのでゆっくりと過ごす。
 といいながら11時過ぎにホテルを出て、ワールドポーターズ、赤レンガ倉庫方面へ。赤レンガ倉庫で入る予定のなかったカフェにおいしそうなパンプキンタルトを発見。店内にはクラゲが泳いでいたり、あたたかそうなテラスの席もある。夕食までの虫押さえという名目で入り、テラス席のソファに並んで坐る。亭主はパンプキンタルトとブレンドコーヒー、オットはタルトショコラとアールグレイ。ここは料理もケーキも手作り田舎風路線というより洗練された感じなのだが、ことパンプキンタルトのかぼちゃに関しては、その見た目に反してかぼちゃそのままの味を活かしている。しかもそのかぼちゃがわたしの好みの味。飾りには厚めに切ったかぼちゃがが載っていてけっして野暮ではない。オットの選んだほろ苦い大人のタルトショコラとも良い相性。きのうは梅蘭の排骨会飯と山東のカキと玉子の炒めがおめあて以外で思わぬ収穫だった。今日はこのパンプキンタルトがその第1号。
 山下公園を歩いていて、なぜかマリンタワーが見えないと思ったら、ホテルニューグランドの陰に隠れていた。
 少しずつ、中華街の地理にも慣れてきたので、手始めに関帝廟通りの店を1軒1軒見て歩く。あるお店から出てきた女性が、メニューを見ているわたしに今食べてきたもの(おそらく)が、とても安くて美味しくて感激したと言って勧めてくれる。「へぇ、そうですかぁ」と相づちを打っていたらいつのまにか消えちゃった。
 寒くなってきたので『悟空茶荘』に入る。この遠足で初めて、「初めて」でない店に入った。今回わたしはインヤンティー、オットは翠玉茶。インヤンティーはちょっと甘い。
 今日も夕食は早めに『福満園本館』こちらは福建・四川料理。ちなみにお正月に来た『福満園新館』は四川と上海。
 蒸し鶏の細切り胡麻ソース掛け、生牡蛎(牡蠣)の香り揚げ、生牡蛎(牡蠣)の田舎風スープ、福建風焼きビーフン、もち米の揚げ餃子、四川風チャーハン、生ビール、酸梅湯。
 蒸し鶏は胡麻ソースでなく、「蒸し鶏の冷菜白葱添え」が来て、これが嬉しい誤算だった。風邪に効きそう。
生牡蛎の香り揚げは、びっくりするほど小さい牡蠣が数え切れないほどたくさん。衣をつけてスナック風に揚げてある。『福満園新館』で食べたカキのお好み焼きも、刻んだものではなくて、この、小指の先っぽのような牡蠣だったのかもしれない。スープにも無数の牡蠣。福建海苔が独特の風味を出している。今回、ビーフンを福建、炒飯を四川風にした。髪の毛のように細いビーフンにこれまた小さな牡蠣薄味でいくらでも食べられそう。四川風炒飯は辛くて濃い味つけ。今度は福建の炒飯、四川の麺にしてみようか。
帰りにはしっかりとタロイモのライスペーパーを買って帰った。月餅もね。

2月11日(金) 

 生ものが不足気味。お昼はくだもの。
 午後、発表会の練習に行って、夜は家できわめて質素な夕食。オット製長ねぎのココナッツカレー

2月12日(土) 風邪が〜。

 冷蔵庫のものは横浜へ行くまえにあらかた片付けてしまったので、あるものを駆使する。
 干し椎茸を戻してにんにく、生姜、唐辛子などをてきとうに合わせた中に豆乳の素を入れてスープを作る。これでスパゲティを食べるのだ。どことなく中華風。なんだかラーメンのスープにもなりそう。白い炒りごまも入れる。なかなかおいしい。

2月13日(日) 風邪が〜。

 なんだかんだと一週間。一日の中でも目まぐるしく症状が変わる。レッスンの用意をして出かけたが、人混みに出たら足元がふらついてきた。急きょ引き返す。
 オットが散歩に出て、新宿の伊勢丹でパンをいろいろと買ってきた。食欲がないわけではないけれど、夕食はパンと常備食の豆と人参サラダ

2月14日(月) 去年はバレンタインデーに春一番が吹いたのだった。

 10時過ぎに起きる。もやしとかぼちゃの種を洗っていたら、雪化粧かぼちゃの種から芽が出ていた。お日様が気持ちいいので遅まきながら布団を干す。人間も日光浴。
 今年のバレンタインはおいしっくす(Oisix)が運んできた。注文をした時点でバレている。だってバレンタインだもんね。横浜のお店の生チョコレートで、横浜の思い出に浸りながら食べようと思って買ったのだけど、横浜のワールドポーターズにこのお店の店舗があってしっかりと見てきたのだった。

2月15日(火)

 まだ火曜日だというのに食材が。
 何とか味覚もお腹も満足する工夫。スイートポテトサラダも、いつもなら、さつま芋を焼いてマッシュして、レーズンとクルミを混ぜるのだが、レーズンもクルミも使い切ってしまったので、ココナッツパウダーを水で溶いたものを加えてきんとん風にしてみた。使った芋は安納芋。でじっくり弱火で焼くと、中は金色のようなオレンジ色になる。もうほとんどお菓子。皮はむいて別にして食べた。
午後にやってやっと風邪が抜けたような実感がする。あともうひと息。

2月16日(水)
アボカドのトマトソーススパゲティ

 本日のメインはアボカドのトマトソーススパゲティ。
 その理由壱:スパゲティにすると、おかずが少なくてもいい。今ちょっとおかずになる材料がない。
 その理由弐:キャンペーンでたくさん買ったスパゲティーがあともう少し。これを食べきればお好みのやや細めのスパゲティーニがまた食べられる。
 ちょっと開けかけた最後のスパゲティ、量ってみると476グラム。一人あたりその半分。食べたことはないけど『はてな亭』のランチのスパゲティはMサイズで200グラム、Lサイズで400グラム。さいきんオットが気に入っている『スパッソ』では、LLサイズ(量不明)でも食べられたという。おいしいスパゲティを心ゆくまで食べる絶好のチャンス。ただし失敗すると悲惨。
 前回はじめて作ったときの手順を思い出す。アボカドは、半分を細かくしてトマトソースの一部のように煮込み、残る半分はパスタと馴染むように薄めに切って最後の数分のときにソースへ入れる。
 なにぶんパスタの量が多いので、いつも茹でるのに使っているでソースを作って待ち受ける。茹でるときも細心の注意を払う。茹であがったパスタはいつものざるではこぼれ落ちるほど。そしてこの鍋でダイナミックに混ぜる。鍋が7分目くらいまで埋まっている。
 うまくできた……。おいしい……。
 作るときの集中力、食べているときの感動、そしてお腹がいっぱいになって頭は真っ白。
 かたじけないが、片づけはオットにしてもらった。

2月17日(木)

 東京のパシフィックセンチュリープレイス内『PAUL』でかなり早めのランチ。キッシュを食べようと思っていたらそれは11時からだそうで、早い時間はお店で売っているパンと、飲み物。プチパンをいくつかと、クロワッサンを選ぶ。まえにここでパンを買って食べたいと言ったときは願いが叶わず、そして今回はそれをふまえてキッシュにしようと思っていたところ、キッシュは食べられなかったけれど、思わぬ形で願いが実現してなんだかうれしい。たぶん、時間帯の問題なのね。さらに、さいきんちょっと気になっていたショコラ・ショーが(ホットチョコレート)あったので飲んでみた。
 大丸ミュージアムで「ロックヤーおばあちゃんの宝物 英国ドールハウス展」を観たあと、大丸の地下の食料品売り場や八重洲地下街を巡回。
 新宿では、種と園芸資材を求めて京王と伊勢丹の屋上へ。伊勢丹の屋上へ行くと、園芸コーナーとペットショップコーナーが2月20日で閉店というお知らせが出ている。とうの昔に熱帯魚コーナーはなくなり、噴水やらギリシャ彫刻のようなものが置かれていた場所も閉鎖されて永らく工事中だったが、何もなくなった今もそこに入ることはできない。まだ子どもの遊び場やベンチは残っているものの、自動販売機も姿を消している。愛する新宿伊勢丹の屋上の運命やいかに?!
 夕食は立川のグランデュオにある中華街の『随園別館』で。名物の合菜載帽(野菜の五目炒め卵焼きかけ)を注文する。これは薄皮(別売り)に甘い味噌をぬって、ネギを載せて、てきとうに切り分けたこの帽子型の五目炒め卵焼きかけを包んで食べる。形がユニークだったり、自分で包んで食べるなど、おいしいだけでなく楽しく食べられるものが目下ブームである。
 『みゆき館』でも、久しぶりにシューフロマージュが食べられて、よかったよかった。なんだかうれしくて、コーヒーをお代わりしてしまった。

2月18日(金) 

 昨日、風邪は完全に抜けたな、と思った。
 なんだか体の中がすっきりして気持ちがいい〜、と思ったら、なんだかお腹がグルグル。
 おいしいもの、食べ過ぎたかな。食欲はあったし、熱はないし、ま、お腹がびっくりしたのでしょう、ということにしておこう。

2月19日(土)

 『サンガム』で、カブリナンとバターチキンカレー。セットの方がいろいろとお得ではあるが、カブリナンが食べたくて。
なのに、食べはじめてから甘くないふつうのナンが食べたくなったりして。

2月20日(日) 

 レッスンの後、オットと待ち合わせて立川中華街『菜香』へ。新しくなった季節のおすすめの牡蠣料理がめあて。冬の根菜と鶏肉団子の豆乳鍋、カキと新筍と旬の野菜炒め青梅風味、ニラとカキのガーリックチャーハンなど。
 ちなみに昨年の12月はカキと豆苗の豆乳鍋だった。今日の根菜の豆乳鍋はとろみがあってまたひと味ちがったおいしさ。
 店を出て、同じフロアにある中華食材の店を偵察。ここにもタロイモのライスペーパはあった。

2月21日(月) パソコン乗り替え作業開始。

 おいしっくす(Oisix)から、人参、じゃが芋(紅男爵)、岩国れんこんなどが届いた。さっそく家でも豆乳スープを作ってみた。
 紅男爵は皮がうっすらと赤いく、身は白っぽくてしゃりっとした感じ。火が通ると予想に反してほっこり、味もしっかりしている。片栗粉を入れなくてもじゅうぶんにとろみもついた(でも用意していたので入れました水溶き片栗粉)。
 材料を水だけで茹でて、火が通ってから塩と豆乳の素を入れただけ。料理人の腕の入る余地はないのだが(ないだけに)、おいしい。れんこんはブレイズして食べるのがすっかり定着していたので、子どもの頃れんこんの煮物が苦手だったわたしとしてはどうかなと思った。でもこれもおいしかった。
 ほんとうは、一緒に届いた芽キャベツも少し入れる予定だったが、勢いよくぜんぶフライパンに入れてブレイズにしてしまった。あははは。

2月22日(火) パソコン乗り替え作業ほぼ終了

 これまでバックアップにはまる一晩以上かかっていたので、そのつもりでいたのだが、今度のパソコンはデータの転送速度も速くてびっくりした。
 今週は根菜がもりだくさんなので、久々のオット製グリーンカレー(人参、じゃが芋、玉ねぎ、ホワイトマッシュルーム)。

2月23日(水) 春一番

 「春一番、今日あたり吹きそうだって」とオットから聞いた。強い風が吹きそうな気配もないと思っていたら、びゅんっと風が吹いて洗濯物が踊った。
 横浜で買ってきたおやつも今日でおしまい。横浜の中華街では元宵節燈籠祭が行われている。
 れんこんはブレイズしてバルサミコ酢で和えた。
 玉ねぎは、半分にして切り口にオイスターソースを載せて蒸し煮に。

2月24日(木) 春一番ふったと思ったら〜

 今年もムットーニさんの作品を楽しみに渋谷、そのまえの、早めのランチというかブランチを吉祥寺でとることに。渋谷は誘惑が多い。吉祥寺もなかなかだけど。そして『リンデ』で迷い抜いたあげくに選んだパンとコーヒーを2階でいただく。
 井の頭線で渋谷へ。チャッコットでバレエシューズをお買いあげ。ぢつは今月はじめに一足、いつものを新調したのだが、買ったあとでよさそうなのを見つけてしまっていた。たんに面倒なのでいつも同じ型のを買い続けていたのだけど、いまいちしっくりこない。へたくそなのをシューズのせいにするわけにはいかないけれど、せっかくやるなら気持ちよく踊りたい、というわけで、今回は気合いを入れて試し履きをして買いました。
 そのあと、横浜の赤レンガ倉庫で食べた素敵なパンプキンタルトの店が渋谷にもあるので、行ってみた。おそらく、横浜で入っていなければ来ないだろうし、通りかかっても入る気が起きないというか勇気はなかったろうというくらいのおしゃれ度。ちょうどお昼どきで賑わっていて、窓ぎわの席にはお行儀のよいワンちゃんも。本日の行程から今おやつを食べるのが妥当との判断をくだし、ワンちゃんの鎮座する窓席へ。亭主はまたしてもパンプキンタルトを頼む。いちばんさいしょの感動にはおよばないが、おいしい。オットの選んだポムカナダもなかなか。
 そしてやっとこさっとこロゴスギャラリーへ。平日は整理券が不要。しかし今日は土日より人が多く、ムットーニさんもいたく恐縮していた。ちょっとお風邪をめしている様子で、新作が一品だけまだ未完成だった。これは一般に公開されることのないまま、買ってくれる人の元へ行くかもしれない。夏にはパルコミュージアムで大規模な展覧会を開催するとのこと、楽しみです。
 そして当初のランチ候補だった『Viron』でパンを買い、新大久保へ。めざすはインド・ベンガル料理の店『カベリ』。

 寒い。寒い中を明治通りまで歩く。韓国語の看板がいっぱいで、何だか日本語のよく通じる外国に来たよう。5時開店で、5時1分くらいに着いたら準備中。ま、そういうこともあるだろう。日本人好みにアレンジしない、本場のインド料理を出す、というくらいだから、きっと準備もできないうちは店を開けないのかも……なんて思い、そのへんをぶらついて戻ってきても、やはり準備中。店頭に出され、ライトアップされたメニューを眺めていたが、寒さが堪えるので今度は近くの本屋で時間をつぶして、戻ってきたがやはり準備中。そこで勇気を出して近くの電話ボックスから電話をかけ聞いてみた。「今ちかくまで来ているのですが、何時ごろ開きますか」と尋ねると、「やってますよ」という返事。「でも外に準備中と……」「あ、すみません。入ってください」。すぐに飛んでいったら「営業中」になっていた。ひっくり返したつもりのプレートが準備中になったままだったらしい。「電話くれてよかった、ありがとう」と「オーナーシェフ ホサイン」の名札をつけた男性が迎えてくれる。意外に若い。伝え聞く店の評判から、ナイルレストランのナイルさんくらいのおじさんをイメージしていた。お料理もホットなら、インド料理への情熱も並々ならぬものがある。全部お勧め、といいながら、注文したチーズナンに合わないカレーを選んでいないかどうか確認したりして。
 一人でお店を切り盛りされているうえに、ひとつひとつの料理を丹念に作るので(スパイスもそのつど挽いているとか)、食べる方はのんびり待つべし。常連らしいお客さんは注文をなかなか取りに来なくてもいっこにお構いなし、といった感じ。お腹いっぱい食べるには時間もかかる。近くて、その気になればいつでも来られるくらいのところにあればな、と思う。ホサイン氏と握手して出る。
 帰りの中央線、窓の外を見ると地面が濡れている。地元の駅に降り立つと雨。そしてバスに乗って降りると今度は雪。ありゃりゃ。

2月25日(金) どうやら都心も雪だったようで。

 雪化粧かぼちゃの種、早く発芽して完全に殻を抜け出したものを試しにちょっと茹でて食べてみた。もやしというより完全な青い双葉。苦い。はたしてこれは良薬か。

2月26日(土)

 お稽古のあと、夕食は『サンガム』というのがさいきんの傾向。今日はセットにした。帰りがけにお店の人が、お住まいはどこ? と聞かれた。町名をいうと、八王子? というので、そうだと答えると、八王子にも3月に新しくお店を出すのでよろしく、と言われた。どこだろなー。

2月27日(日)

 今日は二人で『マハラジャ』です。インド(ネパール)続きです。厭きません。

2月28日(月) ももいちご。スパゲティ。

 新宿小田急ハルクにある『スパッソ』という、スパゲティ屋さん。M、L、LLどのサイズでも税込み609円。ボリュームが売りのお店はちょっと警戒していたのだが、だんだん気になって、一度くらいは話の種に行ってみてもいいかな……と思っていた。まずはオットが偵察。細めのパスタでけっこうおいしいとのこと。
 先日わたしが通りかかったときこんな看板を見つけた。スパゲティ屋さんでいちご。1個から売っているという。大きいらしい。よくよくみると、産地は佐那河内(さなごうち)。徳島県である。佐那河内には叔母が住んでいる。
 そんなわけで、今日『スパッソ』へ行くチャンスがあったので、いちごも食べようと思ってきた。そうしたらすでにあの看板はなく、注文の際に「いちごは……?」というと、申し訳なさそうに「先月の26日までだったんですよ」とのお返事。およよ。でもスパゲティはおいしかった。
 こういう、スパゲティだけ(飲み物やサラダ、デザートはあるけど)のお店で安くておいしくておそば屋さんのように気軽に入れるお店を待っていました。

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