2000年9月

8月 よもだ亭日乗 目次  10月

9月1日(金)

 前回の横浜旅行の朝食はホテルの豪勢な食事だったので、今回は冒険を楽しむことにする。ちょうど出勤時間で、ホテルの下の階にあるオフィスに人が吸いこまれている。クイーンズスクエアの方まで行ったあげく、ランドマークタワー2階のハワイコーヒーの店『マウカメドウズ』に決めて引き返す。オットはトーストセット(ホットカフェラテ)+サラダと、亭主はフレンチトーストセット(マウカメドウズブレンド)+サラダ。トーストにはイチゴジャム、フレンチトーストにはフルーツが付く。
 旅行の主目的である中国文明展は、夏休みが終わったとあって子どもは少ないが盛況である。年齢層が高い。石に刻まれた漢字を熱心に見ている人もいる。漢から倭に送られた金印に似た金印があって、インダス文明でみた印章を金で作ったらすてきだろうな、などと夢想する。
 スヌーピータウンで買い物をしたあと、その下に見つけたそば屋に入る。もり蕎麦となめこおろし蕎麦(とろろは少し飽きた)。 薬味は練りわさびだが、蕎麦の味は合格。つゆは鰹の香りが強い。
 夜は横浜そごうの地下にあるカレー専門店『シド』で夕食を取ることにし、みなとみらい21を後にする。注文はシドチキンカレーと、今日のおすすめのシュリンプカレー。ビールを頼んだら、キリン一番絞りの缶とグラスが出てきた。今うちで飲んでるのと同じ。最初にご飯が来る。オムライス型で抜いて、植えにかりかりの玉ねぎが載っている。付け合わせはソテーした人参とピーマン。カレーはおなじみの容器に入って出てくる。薬味は3つのガラス容器に刻んだピクルスとらっきょうと福神漬け。スパイス の香りや辛さは控えめの欧風カレー。鶏肉がこくがあっておいしい。鶏で味を出したのではなく、すでに味の出ているルーにソテーした鶏肉を加えた感じ。チキンと海老はわずかに味が違って、海老の方が甘みのある感じだった。小さなサラダが付く。


9月2日(土)

 疲れを癒すつもりの夏休みの遊び疲れ。お稽古を休み、足の治療に行く。ふだんから筋力のなさを指摘されていて、今年は夏バテでさらに筋力が落ちている。それが全部足に出てきてしまう。
 夕食は別館でお世話になる。別館では冬瓜のスープがよく出るが、今日のは生姜風味の冷たいスープ。見た目がデザートのよう。


9月3日(日)

 発表会の通し稽古。夜、お腹をすかせてへとへとになって帰ってきた。何か食べなければと思うのに食欲がない。お風呂に入って落ち着いてから、オットが温かい素麺を作ってくれた。ちょっと変わったラーメンのよう。これがとてもおいしかった。


9月4日(月)

 パンを買い忘れたので朝食のパンはそば粉のパンケーキを作る。そば粉を適当に水で溶いてフライパンで焼くだけ。
 近所のスーパーの月に一度の一割引はなくなってしまったのだろうか。一割引のときに買おうと思っている常備品(オリーブオイルなど)がそろそろなくなってくるんだけれど。今日は夕食の材料と、巨峰を買う。帰ってくるとフレッツISDNの工事が終わったとの連絡が入る。
 夕食はとろろ玄米ご飯、納豆、カポナータあさりの酒蒸し(すだちをかける)、大根おろしとしらす(すだちをかける)。
 明日からのパンがないので久しぶりにドライフルーツとナッツのケーキを作る。粉をふるいにかけたり、卵を泡立てる必要は一切なし。材料をすべてドボンとボールに入れて混ぜるだけ。


9月5日(火)

 今年のすだちは皮が厚くて水分が少ないのは、雨が少なかったからだそうだ。親の田舎の恩恵を受けている身なのでありがたく力を込めて絞る。熟して黄色くなればもちょっと絞りやすくなるかな。


9月6日(水)

 秋だ。ほぼ一ヶ月ぶりにカッテージチーズを作る。アルファルファ工場も再開した。


9月7日(木)

 「美しき昆虫の世界展」は夏休みが終わったので貸し切り状態だった。入り口からずっと蝶の標本が並んでいて、さすがに全部ていねいに見るのは疲れてきたなと思うころにめずらしい外国のカブトムシやクワガタの展示コーナーにたどりつく。スタッフも暇そうで、まるでこちらが展示物になった気分。わたしたちがケースをのぞく先々で蓋をあけて、触らせてくれる。生きた蝶が舞う温室では蝶がオットの肩にとまったので記念撮影。
 夜は先月行ったばかりの『ボンベイ』。この前はセットで注文してかなり量が多かったので、欲張らず単品を吟味する。トマトとパニールのサラダ、チキンカリー、サブジカリー、生ビール、マンゴラッシー。カリーのお供は二人ともライス。ビールのおつまみにこの前と同じ塩味の揚げ煎餅のようなものが出る。かすかに湿ったような歯触り。サラダのパニールはサイコロ状で、カテッジチーズよりずっと固く固まっている。さいころのトマトとレタス。ドレッシングはスパイスが利いている。チキンカリーはさっぱりしたトマト味でおいしい。骨付きチキンだが、骨も軟らかいので最後に食べてしまった。サブジカリーは、タマネギ、なす、ピーマンが入っていて、ぴりりと辛い。汁気が少なくて中華炒めのよう。ライスにはかすかに黄色い色が付いている。


9月8日(金)

 夕食は久しぶりのクラムチャウダー。でも貝はアサリ。たしかアサリにはタウリンが含まれていると何かで読んだことがある。疲れたときにはアサリにしよう。


9月9日(土)

 タウリンの効き目はいまいちか。


9月10日(日)

 知り合いからのご招待でオペラ「イドメネオ」を見に中野ZEROホールへ行く。オペラが5時から始まるので3時に『バーラット』で夕食(?)をとる。こんな時間でもすでに二組入って賑わっている。近ごろ二人とも胃の調子が芳しくないので慎重に吟味した結果、マドラスチキンとナブラタンのカレーセット、飲み物は二人ともマンゴラッシーを注文。チキンはココナッツ風味の酸味とスパイスの効いたカレーで、ナブラタンはコーンやインゲン、カリフラワー他ミックスベジタブルが入った甘口。ひたすらよく噛んで食べた。


9月11日(月)

 胃が重い。今読んでいる「吾輩は猫である」の苦沙弥先生の胃弱が伝染したような気分。夕食はメインのかぼちゃのポタージュと大根おろし(これがまた苦沙弥的)だけにしておく。


9月12日(火)

 涼しくなってからかつてのお湯だしコーヒーにいったん戻ったものの、ふたたび水出しにしてそれを温めて飲んでみた。水出しはホットでもクセがなくておいしい。
 ところで、コーヒーを口にするとときどき納豆の味がすることがある。自分の舌のせいか、それともコーヒーを入れる加減でそうなるのかわからない。まえに喫茶店で納豆味のコーヒーに遭遇したとき、すぐにオットにも味見してもらったらやはり納豆の香りがすると言ったので、気のせいではないと思う。


9月13日(水)

◎教訓その1。ココアはお湯でペースト状によく練ってから入れよう。
 コーヒーの量を減らすため、代りにココアを飲もうと思いたつ。温めた牛乳にいきなり入れたらココアがだまになった。
◎教訓その2。ゼラチンは水でよくふやかしてから使おう。
 卵が4つも割れていたので思いつきでババロアを作ることにした。これまた温めた牛乳にいきなりゼラチンを投入。分量に対して少なめだったゼラチン、いったいどれだけ溶けこんだだろう。鍋を洗ってたら固まったゼラチンがくっついていたけれど。


9月14日(木)

 久しぶりにアルファルファが朝食に上る。にぎやかだねぇ、緑があっていいねぇ、しゃきしゃきしてておいしいねぇ。
 午後、立川に出かけて鰹節屋で鰹節削り器と鰹節を買う。木製の箱型の削り器はあるが、もっと手軽に使いたいというオットのたっての願い。「通販生活」に出ているのと同じメーカーのものでレバーを回して削るタイプ。新型ではないけれどかなりお安いので決めた。ご主人が実際に鰹節を削らせてくれて、商品の特徴から使い方まで親切に教えてもらい、削った鰹節も食べさせてもらった。
 夜は『タパス』へ。歩きつかれてお腹ぺこぺこの状態で開店の6時を待ちかねたように入る。一番乗りだったけれど今晩は予約も入っているようですぐに賑わった。デザート付きの「マドリードコース」で、1皿目がマッシュルームのセゴビア風とシャンファイナ(夏野菜の煮込み)、2皿目が魚介類のパエリア、パンは食べ放題で、デザートはフラン(プリン)とクルマ・カタラナ(カスタードのデザート)とエスプレッソ。オットは生ビール(エビスと推察)を飲む。マッシュルームは、上にニンニクとソーセージのようなもののみじん切りがかかっていて、オリーブ油をかけて焼いてある。食べ終わった後、パンに残りのオリーブオイルをつけて食べるのがまたおいしい。
 今日はお客が多いのでなかなかパエリアが出てこない。かなりお腹が空いていたので待つあいだにビールをパンをおかわりする。うちに帰ってお腹がすいたらどうしようなんてことまで考えたが、パエリアは一気にその心配を吹き飛ばした。エスプレッソもなかなかでした。


9月15日(金)

 朝食のスグランブルエッグのかわりに、おととい作ったババロアを食べる。飲むゼリー程度には固まっていて、味は悪くない。二度と同じものは作れない迷作となった。


9月17日(日)

 連休は発表会の練習に明け暮れる。いつのまにかオリンピックも始まっているらしい。休日はバスが早く終わってしまうので駅からタクシーで帰宅の途中、運転手さんが「サッカーは強いね」と話しかけられた。オリンピックのことだと見当はついたけれど、こちらはテレビを見なくなって久しいので話が続かない。世情に疎いとタクシーに乗るのも大変。


9月18日(月)

 鰹節の削りたては香りが強く、えらく生々しい。市販の削り節に慣れているとあまりの違いにおどろく。
先日の連休より前の大雨のときに拾った栗のイガが自然に割れてきた。みごとな栗が2つ入っていたので、穴をあけてで焼いた。思えばかなり危険だが、去年はちゃんと焼けたので、今回栗がひとつ爆発したときは本当にびっくりした。粉々になって鍋についた栗の実はおせんべいのようだった。

9月19日(火)

 近所のスーパーでは、気に入って買い続けているそばに限って姿を消す。そこそこおいしいそばを見つけて、茹で加減がわかってくる頃にはなくなってしまう。まさかうちだけで買い占めているわけでもないけれど、近所にスーパーは一軒しかないので困っている。
 そこで先日インターネットでそばを購入した。山形のそばである。お昼にさっそく茹でる。香りがいい。
 明日の母親の誕生日にも、インターネットでコーヒー豆を注文した。ギフトでは希望の日にあわせて直前に豆を煎ってもらえる。なんと便利になったことだろう。


9月20日(水)

 インターネットで注文した山形のそばはお試しセットで二種類のそばが入っていた。昨日食べたのが山芋そばで、つなぎに山芋が使われている。今日のお昼は六割そば。ん、こちらの六割そばをまとめて注文することにした。


9月21日(木)

 天気がいいので、ケーキと梨を持参して久しぶりに葛西臨海水族園へ。前に行ったのがおととしの10月のはじめだったから、だいたい同じ季節に同じところへ行きたくなるらしい。ここのペンギンはいままで見たことのある東京周辺の水族館のなかではいちばん生き生きと暮らしている。
 飲み物を買って公園の原っぱにレジャーシートをしいて、お弁当を食べる。暑い盛りのそば屋めぐりも楽しかったけれどこれから寒くなるまではお弁当の季節です。
 そしてついにエスプレッソメーカーを買った。コンロに載せるための金網も買う。コーヒーを減らそうなんて思っている人間のすることだろうか。でも入れる手間をかければ飲む回数は減りそうだし、もとよりエスプレッソは量が少ないし、いいことにする。
 たくさん歩いてお腹も空いた。夏バテからはとうに復活している。和食が食べたい、栗ご飯があれば文句なし。ところが新宿では、あてにしていたニュートーキョーグループはただいま松茸フェアでどこも松茸一色(いちおう御用達は一通り見て確認)。途中、とんかつ和幸で牡蠣フライを発見するも、まだ心の準備ができていないので写真だけ撮って通り過ぎる。伊勢丹のレストラン街へも行ってみる。栗ご飯はあったが、ちょっとお上品すぎる雰囲気。セゾンプラザまで足を伸ばし、めぼしいものはないので疲れ果てて、小田急まで戻り、『旬花』に入る。かに釜御膳とあさり飯膳、肉じゃが、生ビールを注文。お腹が空いていたので肉じゃがを頼んだのだが、とても大きなじゃが芋だったので満腹。お腹が空きすぎているとたくさん食べられないのかもしれない。それにしても栗が一粒もない。過去の記録を見ると10月の末にここで栗づくしの膳を食べている。松茸フェアが10月末までということだから、栗はそれからかしら。秋になったら栗ご飯が食べられる店を確保しておこうと心に決める。


9月22日(金)

 実家へ行ったら母親の誕生日に送ったコーヒーを入れてもらった。けっきょく自分が飲みたくて送ったようなものだ。


9月23日(土)

 頭が栗おこわに冒されている。お稽古に行く途中、デパートの食品売り場でついに買ってしまった。でも蒸した餅米の上に甘い金時豆と甘い栗が載っているだけ。ご飯だから甘いのはいけません。饅頭茶漬けを食べたという森鴎外は別格。


9月24日(日)

 エスプレッソに挑戦。説明書によると最初の数回は“器具のため”に入れ、捨てるようにとある。どこに捨てろとは書いてないし、もったいないので飲んだ。お湯を入れると熱くて素手では器具をセットできない。挽いた豆を入れすぎて締らない。



  

9月25日(月)

 昼間は実家でよく働いた。くわしいことは犬に書かせることにして、帰りに駅ビルのデパートで栗おこわを買って帰ろうなどとたくらんでいた。湯気の立ち上るところを目指して行ったが、そこはシュウマイの店で、なんとおこわがないのである。最近なにかと話題のこのデパート、うちの地元では頑張って営業をつづけている。おしいなあ。おこわがあれば収益はぐんとあがるんだがなぁ……。
 とりあえずおこわが買えなかったことを電話で連絡してから帰る。家ではかぼちゃの簡単グラタンを焼くばかりとなっていた。定番おかずは大根おろしにしらすとおかかを載せて、すだちをかけたもの。けずりたてのおかかをこんもり載せると、もうすだち以外の調味料はいりません。この辺(東京近辺)では、すだちはお店にあっても高いしまとめて買えない。流通がむずかしいのか、それとも使う習慣がないから出まわらないのか。絞るのがめんどう? すだち専用の絞り器があれば欲しい。やはり産地の徳島県に頑張っていただいてすだち絞り器を開発してほしい。愛称を募集してくれたら、一生懸命考えよう。


9月26日(火)

 今日は発表会の会場での照明あわせ。時間ぎりぎりに着いたので、駅を出て目の前のパン屋さんでパンと飲み物を買う。駅周辺はとてもにぎわっているし、会場となるホールはイトーヨーカドーの上だから、当日は食糧を買い込めたらいいなと思う。でもきっとそんな時間はないし、いちど化粧をしたら外には出られない。あと一回、本番前に行くのでよく下見をしておこう。今日買った神戸屋の黒豆パンは不思議な味わいだった。
 それでも帰るころにはお腹が空いて、地元の駅前のコンビニで栗おこわおむすびを買う。栗は牡蠣よりはかない命なので、とにかく見たら買う。オットにも少しだけおすそ分け。
 今夜は星空がきれい。


9月27日(水)

 買い置きしておいたスパゲティ(アルチェネロ)の賞味期限がちょっと過ぎていた。涼しくなって食欲も出てきたので昼食は久しぶりににんにくスパゲティと、定番おかずの大根おろしにしらすとおかかを載せて、すだちをかけたもの。
 夕食に使ったすだちは種なしで、種のあるものとは時期がちょっとずれるらしい。皮がうすくて最後の一滴まで絞れる。


9月28日(木)

 よもだ亭の定休日。何がなんでも栗釜めしを食べるつもりである。国立科学博物館のダイヤモンド展を見るという立派な名目で、目的地は上野に決定。
 現地に乗りこむ前に、小石川後楽園へ。ノートパソコンを持ってこんなところで仕事をしたら気持ちいいだろうな……と貧乏性的な夢想をする。ここの鯉はかなり太っている方。庭園の景色とビッグエッグの調和が妙。
 お昼は『上野薮そば』。この前と同じくせいろうととろろせいろう。涼しくてもやはりおいしい(隣の席のお客もいつきてもおいしいと言っていた)。
 店を出た後、足はそのまま『福助』へ向く。しばらくご無沙汰しているのでどうしても食べたい。夜は釜めしがひかえているので早く食べておこうという魂胆。食欲はとどまるところを知らない。亭主はいつもの白玉クリームあんみつにするつもりが、白玉がなかったのでクリームあんみつを注文し、オットは福助あずきに初挑戦。福助あずきはほんとうにあずきだけで、甘みの加減がいいのでおいしい。家でもあずきを茹でて常備しておけばいいおやつになるかもしれない。
 ダイヤモンド展を見て、アメ横に戻って鰹節その他買い物をし、5時には『釜めし春』へ。場所は昼に確認してある。釜めしは二人とも栗釜めしとなめこの味噌汁、それから炊上がるまでお腹をなだめるためにウドの酢味噌和えと揚げ出し豆腐、オットはビールも注文する。メニューを見ると、10月からは牡蠣釜めしも登場する。しかし栗は9月から11月までと期間が短いので浮気はすまい。わたしたちが注文したあとすぐに栗釜めしは売り切れてしまった。食べられてほんとうによかった。作家の久保田万太郎がここをごひいきにしていたそうで、湯のみには彼の句が書かれている。ということは、久保田万太郎とは同じ釜の飯を食った仲か。


9月29日(金)

 実家へ。昼は近所のファミリーレストランへ行く。メニューもすっかり秋らしさを打ちだしているが、悩める栗ご飯はない。牡蠣フライがあった(単品380円)。そして牡蠣フライのランチもあった。でもさきに一人で勝手に食べてうらまれては困るので、「ヒレカツと焼き茄子の煮浸しの和膳」というのにした。


9月30日(土)

 朝食で今飲んでいるコーヒーは、ドトールのエスプレッソ。エスプレッソにも使えて、ミルクをたっぷり入れる朝食の深炒りを、と探していて、なんだ、じゃあエスプレッソ用の豆でいいじゃないかということになった。かなり渋い。
 (記録追加)お稽古に行く途中、アンテンドゥへ寄ってパンを買った。袋に入れてもらってよく見ると、パンから落ちた大きなクルミの粒がトレーの上に残っている。あ、それも入れてくださいとも言えず、その場でつまんで口に入れる勇気はさらになく、あれがどうなったのかとても気になっている。



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