2003年11月

10月 よもだ亭日乗 目次 12月

11月1日(土) 

 早起きして朝のレッスンを受ける。お昼は10月末にオープンしたばかりのスパゲティ屋。単品にしておこうと思ったのに、ついホリデイランチを頼んでしまった。ま、開店記念ということで。

11月2日(日) いろいろ事情があるのね。

 よもだ亭の御用達にもなっているとんかつ屋の和幸御三家、以前からどういう関係か疑問だった。さいきんになってやっとそのうちのひとつのお店の公式サイトでその謎があきらかになった(トピックス参照)。

11月3日(月) 

 工事をはじめたころからずっと遠巻きに見ていた近所のリンガーハットに「海鮮かき」という幟が立った。見過ごせないのでお昼に買い物がてら入ってみた。オットはもちろん豪華ちゃんぽんの海鮮かきで、亭主はふつうの長崎ちゃんぽんと餃子のセット。餃子は半分こ。ちゃんぽんに餃子をつけた値段より豪華な海鮮かきには、当然のことながら牡蠣と、大きな海老、岩のりがトッピングされている。他の具はちゃんぽんとほぼ同じで、小エビも同じように入っているのだが、心なしか、海鮮かきの方が小エビの量も多いような、ちょっとうらやましい。牡蠣は小振りながらジューシーでした。
 玄米を炊きながら、SKIPから野菜が届くのを待つ。時間も遅いのであまり凝ったことは考えず、ほうれん草をブレイズにした。ほうれん草からにじみ出た水分でオリーブオイルが薄いグリーンに染まって、美しい。

11月4日(火)温かくても冷や麦。

 冷や麦が残っていたので、パスタ風に温かくして食べた。
素麺でもそうだったが、茹でてからお湯をきって具と混ぜていると麺がひっつくひっつく。温度の問題なのでしょうか。汁気が多い方がいいのかしら。どなたかご教示ください。

11月5日(水)

 評判の高い「大英博物館の至宝展」、開幕13日で入場者10万人を突破したというニュースや、サイトから発信される混雑状況を見ていると、見たい気持ちに反比例して腰が引けてくる。平日に休みを取れる強みを活かして、お天気とも相談して、開館同時を目指して今日行くことにした。
 このまえの「トルコ三大文明展」もそうだったが、東京都美術館は派手なお宝系の展示が多い。そしてそういうものが日本人は好き。出るとやっぱり入場制限していて、その列が建物を出て敷地の階段の上まで伸びていた。「ただいま70分待ち」のプラカードを持った職員の人。

 天気はかろうじて保っている。そこで幻の豚まんを買ってベンチでお昼……なのだが、いつもの場所をはじめベンチがどこもふさがっている。ようやく空いているベンチを見つけて坐る。いつもあっちっちといいながら一番近いベンチに突進するのだけれど、今日の豚まんは熱くない。
 公園内で、上野の森美術館で開かれているピカソ展のチラシをくばるお兄さん、移動のときはピカソ展ポスターを背負って音楽をかけながら自転車を漕いでいた。ご苦労さま。
 両国まで歩くことにする。いつもは電車から見ている川べりの遊歩道「隅田川テラス」にたどりつき、川の向こう側に江戸東京博物館を見て、やれやれ1時間もかからなかったな〜と思ったのもつかの間、直接ここから川を渡ることができないことがわかり、慣れない道を行ったり来たり、博物館まではけっきょく1時間以上かかった。まだ2時まえだが、館内の喫茶で休憩。

 「東京流行生活展」。特別展示室の入り口が自動改札になっている。もらった招待券は通らないので、専用のチケットに取り替えてもらう。回収されかかった招待券は手元に残しておきたいので申し出ると、半券を切るだけでなく、スタンプをおして(そこまではいい)、紙を取り出して乾いていないインク吸ってくれる。さらに自動改札には1台につき1人、人がついている。いや〜、大丈夫だろうか人件費。
 明治以降の服装の移り変わりが興味深かった。銀座で行われた通行人の服装調査の調査票などおもしろい。今ほど服装が多様化していないとはいえ、服の素材や形状まで詳しく書き込んでいる。自分がため込んでいる記録や、使っている物も大事に取っておけばいずれ博物館入りできるだろうか。100年後くらいには。展示の性質故か、きもの姿の若い女性もちらほら。

 夕食は新しいお店を開拓するつもりで、インドネシア料理屋に行ったら改装中だった。もうお腹は十分すぎるほど空いている。そこで、まえに伊勢丹会館で見かけたパイナップル詰めの焼き飯が気になっていたので、タイ料理屋を目指した。辛すぎると困るので、メニューの辛さの説明を参考に、唐辛子マークのないものを選んだ。次回あたりは唐辛子1個マークを一品くらい試してみよう。

11月6日(木)

 先日、鎌倉の長谷寺のご住職が亡くなられたという新聞記事を読んだとき、八王子のお寺の住職も兼ねておられたとことを知った。八王子も広いとはいえ、浅からぬ縁を感じたが、たまたま今日近所の住宅地図を広げていたら、八王子のお寺がそこに載っているではないか。近くはないけれど、1枚の住宅地図に載るくらいには近い。そろそろ鎌倉も紅葉の季節。
 かぼちゃがちょっぴり残っていたので、大阪のベトナム料理屋で食べたかぼちゃのサラダを参考に、かぼちゃのサラダを作ることにした。いかんせん量が少ないので、何かの足しにしようとアボカドを買ってきて、蒸したかぼちゃ(雪化粧)、アーモンド、くるみ、レーズンを混ぜ、ねりごまと酢と豆乳で作ったマヨネーズ風のドレッシングで和えた。おいしかった〜。

11月7日(金)

 今日は買い物に行かず、ありものを駆使した。
 お昼のビーフンの具は干し椎茸とキクラゲと玉ねぎ。今月末に賞味期限が迫ったパイナップルの缶詰を見て、先日「コム・ベトナム」で食べたトマトのスープを思い出した。夕食はこれだ。トマト、パイナップル、じゃが芋、玉ねぎ、にんにく、トマトと玉ねぎの水分がいっぱい出るからオリーブオイルは使わず、ナンプラー、みりん、酢で味をつけ、カイエンペッパーでアクセントをつけてみた。干しエビがあればもう完璧。

11月8日(土)

 喫茶店のはしご。どこも寒い。まさか冷房ではないと思うが送風でもかなり寒い。や、でもこのまえ赤坂見附で入ったお店は紛れもなく冷房だった。従業員は暑いのだろうけど、お客はね。長居はつらいよ。

11月9日(日)

 オット製、人参2本たっぷりカレーを食べた。

11月10日(月) 風邪かな〜

 実に久しぶりの太極拳に疲労困憊。
 お昼は、カキ天丼をはじめた『てんや』をのまえを通りすぎ、『揚州商人』で、二人ともレタス炒飯スープ付き。カウンター席で、ガラス越しに自分たちの炒飯ができあがるのを眺めていた。
 SKIPから白菜がどんと届いたので、またベトナム風のスープに挑戦。寒いので生姜や唐辛子も欠かせない。しかしカサに惑わされて水を入れすぎた。

11月11日(火) にぎってないのにおにぎり。

 コンビニ各社が力を注ぐ、ちょっとお高めのおにぎりはどうも気合いが入りすぎていていて2つは食べられない。何とか焼きの鮭とかでなく、ふつうの具で勝負してくれないかな。デパートの地下にあるおにぎり屋さんには塩だけのおにぎりもある。しかし豚の角煮を入れたおにぎりがこんなに市民権を得て、いろんなお店にあるのには驚いた。

11月12日(水)

 終日外で過ごすときなど、ふたりの歩数に数千の差が出ることはあたりまえのようになっている。さして身長も違わないのに、わたしの方が多い。よほど歩幅が狭いのか歩き方がへたくそなのか、たぶんその両方だと思っていたのだが、先日、家を出るときにオットの歩数計(Aとする)の電池が切れていたので、使われずに眠っていたわたしの歩数計(Bとする)を貸したことがあった。その日のふたりの歩数にはいつもほどの差がなかったので、試しにオットはA電池を替えてから、AとBの両方をつけて歩いた。するとあきらかにAはBより歩数が少なく表示された。今日はわたしがAと、今自分が使っている歩数計(C)をつけて買い物へ行った。たかだか往復3000ちょっとの距離なのに、AではCの半分しか歩いていないことになっていた。
 今日はオットがごぼうと人参のゴロゴロカレーを作ってくれた。

11月13日(木)

 とりあえず宿題を忘れてのんびりと出かけることに。
 恵比寿で「クジラの島の少女」という映画を鑑賞する。申し出ればひざ掛け毛布を貸してくれる。初回なのでのんびりゆったり。美術館もそうなのだけど、いいものをじっくり心ゆくまで鑑賞したいといつも思う。もちろん、混んでも自分が心にゆとりを持っていられるようになれば言うことなし。
 今日のところはビールを飲まず、この前と同じ「エリオズカフェ(Elio's Caffe)」で軽い昼食。相変わらず複雑な飲み物のメニューで、ふたりとも思っていたものとちがうものを頼んでしまう。今日はレディーファーストじゃなかった。持ってきてくれたのはまえと同じ人だけど。

 恵比寿から線路沿いに渋谷をめざす。むかし職場の先輩に連れて行ってもらった喫茶店を探していたら、まさに歩いていた通りにあった。お茶まだ時間が早いので、青山通りを歩いて気になる店を見てまわり、やっぱり元の喫茶店まで戻ってきた。8年ぶりくらいかな。パンプキンタルト、中身が2層に分かれていて非常においしかった。

 早めに八王子に戻り、ここでも気になる店探し。タイ料理のお店2件、これはすぐにみつかった。それから結婚した年に一度というから5年ちかくまえに来た『アジョワン』というカレー屋さん。かなりお年のおじいさんがやっていたので、気になりながらも今日まで確かめることがなかったが、見つからず。あらためて明るいときに探しに来ることにする。
 『カンパーニャ』のあった場所は、すでにレコード屋さんになっていた。移転先は5時半からで準備中。待ってもよいのだけれど、ピザが食べたいので東急スクエアの『ベリーニカフェ』へ行こうとしたら、東急スクエアそのものがお休み。こことはタイミングが合わないことが多い。で、他のお店も5時半からというところが多いので、そそくさと『リアナ・パデッラ』へ。

11月14日(金)

 無性にニンニクだけのシンプルなスパゲティが食べたくなった。
 さすがに「だけ」、というのは何だが、ブロッコリーがあったので、ブロッコリー入りニンニクスパゲティを作った。

 おいしかった。

 あっというまに食べ終えて、寂しかった。そのくらいおいしかった。

11月15日(土)モンブランはぐっと我慢した。

 甥っ子に会いに病院へ。
 帝国ホテルが運営する食堂でランチ。洋食ランチはスズキのポワレ・マスカット入りクリームソース(サラダ、デザート、コーヒーつき)、和食ランチは牛タン麦トロ定食(お刺身つき!)。祖母(新・曾おばあちゃん)、よもだ母(新・おばあちゃん)、わたし(新・おばちゃん)は洋食ランチ、よもだ父(新・おじいちゃん)は和食ランチ、おじ(新?)は特製オムライスカレー。
 さすがにボーイさんの身のこなしはホテル仕込みである。どれもこれも「これでもか〜」というボリュームで、あれを毎日食べていたら大変だろうなとも思った。
 赤ん坊を前にみんなカメラ小僧と化した。

11月16日(日)

 ほんとうに食べたいのか、食べなきゃならんのかと言われれば答えは……だが、いくつか気になる栗のデザートがスーパーにあって、ついに今日そのひとつ、栗のタルトを食べた。もちろん半分ずつ。

11月17日(月) 記録もまとめて書くといろいろと……

 日曜日(16日)の話で恐縮です。湯がいたごぼうとブラウンエノキ(茶色いエノキダケ)を練りごまで和えて食べたら、これってクリームソースで食べるきのこスパゲティに似ていた。これは使える。

11月18日(火)

 SKIPの野菜に柿が入っている。オットは柿を食べないので亭主が独り占め。なんかごちそうしなくちゃなー。

11月19日(水)

 ブロッコリーがあるので今日もブロッコリー入りにんにくスパゲティ。
 具が少ない分、パスタの量を増やす。はじめのうちは1人100gだったのに、大盛り125gがあたりまえのようになって、さらに今日は150g。満足満足。
 夕食の中華風餡かけ(白菜、きゅうり、キクラゲ、干し椎茸)もなかなかよい出来だった。満足満足。

11月20日(木)上野(レンブラント)→アメ横→上野(ダイヤモンド)→御徒町→秋葉原→立川
《こんな本があったのか》
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 天気が良くないので美術館めぐり。
 上野駅構内の美術館入場券売り場に長蛇の列。おそらく大半は大英博物館なのだろう。改札を出て信号待ちしていると、今日も上野の森美術館のお兄さんがピカソ展の宣伝をしている。
 国立西洋美術館の「レンブラントとレンブラント派」展。インターネットで見つけた割り引き券をプリントしていったのだが、東郷青児美術館のゴッホ展との共通券の方がかなり安いことがわかり、そちらを購入。
 かつて上野公園案内所の隣にグリーンテラスという小さな食堂があった。今そこは公園キオスクという売店になり、その奥のみどりの案内所がグリーンサロンという、休憩・食事処も兼ねたところになっている。のぞいてみると、「不思議なビーフシチュー」という不思議なメニューがあった。それはそれとしてお昼は『上野藪そば』で、かき南蛮と鴨南蛮。鴨南蛮の方が値が高い。牡蠣はぷっくり、そしてうっすらこんがり。食べながらさきほどの「不思議なビーフシチュー」談義。ビーフシチューなのにビーフが見あたらなくてみんなが首をかしげるとか……?
 ふたたび公園に戻り、国立博物館の「煌きのダイヤモンド」展。そのあとさらにアメ横を通りすぎ(『釜めし春』で牡蠣釜めしを確認!)て『福助』で休憩。いつも受付で食券を売っているおばさんが奥で取材を受けていた。

 御徒町、秋葉原で駅のスタンプを押してから立川まで戻る。夕食まで時間があるので本屋をぶらぶらしていて、上記のパスタの本を見つける。なんてタイムリーなんだ。ここの本屋にくるとそのつもりがなくてもつい本を買ってしまう。魅力的な本がすぐに目につく本屋、目的の本があるのに探すのが大変な本屋、本屋にも相性がある。
 夕食は『コム・ベトナム』で、今日も新しいメニューに挑戦。
・3種類の生春巻き 今日の生春巻きは皮の固さもちょうどよい(実は前回は戻しきれていないようでちょっと固かった)。
(初)牛サテ(ピリ辛あんかけビーフン) 注文のとき「辛いけど大丈夫ですか」と念を押されたが、まえから食べてみたかったので注文した。クセはあるが、タイ料理ほどは辛くないとも言っていた。ベトナムの人にもタイ料理は辛いという認識があるらしい。思ったより辛くなかった。
(初)ミーガー(ベトナム風ラーメン) 澄んだスープの中華麺で、鶏肉ともやしが入っている。付いてきた唐辛子の輪切りを少し入れたら、これがかなり辛い。
(初)空芯菜の炒め物 まえに何度か注文してもちょうど仕入れてなくて食べられなかった。「今日はあります」と言われた。
・白身魚の蒸し物 今日はカレイ。 いつものように分解してしゃぶり尽くす。 ・ベトナムワイン(ダラット)赤グラス。
 いつもより一品少なくて物足りないような気もするが、大皿料理を食べたので、あとはバナナとタピオカのぜんざいと、ベトナムコーヒー(ブラック)を追加。

11月21日(金)

 お昼はレタスの素パスタ。ふと、ウナギの稚魚をオリーブオイルで煮るスペイン料理を思い出し、シラスも入れてみる。今日は控え目にパスタ1人125g。
 SKIPで野菜を頼んでいると、ふだん自分では買わないような野菜も入ってくる。白菜などがそうで、白菜というと鍋か漬け物くらいしか思いつかず、そのどちらも我が家では作らないのであまり買ったことがない。だもんで、毎回あーでもない、こーでもないとレシピを考えるようになった。その甲斐あってか、思いつきを実際の料理にうまく実現できるようになってきたのではないかと思う。いろいろな料理を外で食べてヒントを得ているおかげもある。
 で、その白菜だが、先日あんかけにしたばかりなので、今日は水なしでそのまま蒸すことにした。じゃが芋と玉ねぎを見つけたので、生姜と一緒にそれらを細かい千切りにして入れてみた。油はいっさい使わず。味つけはナンプラー、酢、みりん。じゃが芋を入れたのはわれながらいいアイディアだった。
 あまり得意になっているとまた大きな失敗をやらかしそうなのでこの辺で。

11月22日(土)

 お稽古のあと『スパゲッティ屋DON’A』で、夕食。
 増量は200円増し、ということで、普通サイズのスペシャルポパイ(ほうれん草、茄子、ベーコンのニンニク味)。

11月23日(日)今日はバス停5つ先まで歩いた。

 わたしの生態をよく知る人が聞いたら耳を疑うかもしれないが、ちかごろ歩くのが楽しくて仕方がない。
 オットと一緒になってからいろんなところへ出かけて歩くようになった、というだけでも周囲は驚いたが、買い物へ行くとわざわざ家とは反対方向まで遠回りしてくるだとか、バス停を2つ先まで歩いてからバスに乗る(それだけで60円ちがうというおまけつき)とか、待ち合わせまでに時間があるとその辺を歩いてくるとか、暇さえあれば理由を作って歩いている。
 中野から歩いてきたオットと本郷で待ち合わせ、本郷のベトナム料理屋で昼食(生春巻き美味)を食べたあと、東京大学総合研究博物館で「シーボルトの21世紀」展を観る。弥生美術館でもらったスタンプ帳に、ここもスタンプ設置場所として載っていたので半分はそれが目当て。そのあと水道橋まで歩き、そこで別のスタンプラリーのスタンプを押して帰宅。
 夕食は質素に、よもだプレート(アルファルファ人参サラダとひよこ豆と高糖度トマト)、☆玄米ご飯にシラスと納豆と海苔、大根おろし。

11月24日(月) 暖房器具を出す。

 太極拳のあと、『てんや』でオットはカキ天丼。亭主はえびづくし丼。カキ天丼は牡蠣が3つで、そこから1つ失敬するのは悪いので、オプションでカキのてんぷらを1個追加。
 SKIPから野菜届く。柚子がおまけに入っている。追加注文した肉厚の生椎茸はそのままオーブンで素焼きにして、柚子醤油につけて食べる。ほうれん草はブレイズフライパンを熱してからほうれん草、オリーブオイル、塩を入れ、すぐに蓋をして封じ込こめる。シナッとしかけてきたらできあがり。

11月25日(火) 洗濯物が乾かない。

 お昼はニラを使って餡かけ汁ビーフンに。ビーフンの扱いはまだまだ不慣れなので今日はオットが担当。オイスターソースが効いていて味も香りもいい。
 夜はかぼちゃパイ(かぼちゃと玉ねぎとにんにくを軽く炒めてパイシートに載せて焼く)、とチンゲンサイを水なしで蒸したもの、ほか。
 明日は健康診断で、案内を見ると10時半からとなっている。今年から胃のレントゲンがなくなり、それでも朝食は抜いていかなければならないのにおとなしくしていられるだろうか。

11月26日(水) 洗濯日和というかお出かけ日和というか。

 時間までじっとしていると空腹が気になるのでせっせとお洗濯。そして徒歩で市民センターまで行き、健康診断を受ける。身長を測る際、こちらが姿勢を決めるまえに測られてしまった。おかげで去年より背が低くなった。身長は慎重に、なんてね(体重は減っていた)。あっけなく20分で終わり、散歩をしながら途中買い物をして帰る。
 帰るとちょうどお昼どき。例年だとカンパーニャでランチなのだが、今日は家でスパゲティを食べる。ホールトマトの缶詰が残っていたのでオットがナポリタンを作った。

11月27日(木) 

 新宿駅からずっと地下道を歩いて東郷青児美術館の「ゴッホと花」展へ。東郷青児美術館所蔵のゴッホの「ひまわり」、セザンヌの「りんごとナプキン」は今回の展示に出ていた。いつもはガラス越しなので風通しが良い。この2点といつも一緒のゴーギャンの絵、今日は見あたらず。それにしてもこんなに「ひまわり」がたくさんあるとは知らなんだ。
 オットの風邪が佳境に入りつつある。ふたたび地下を通って京王モールのお粥屋さんに入る。オットは豚肉とれんこんのゴマ醤炒めのお粥(小豆ベース)亭主は生湯葉と青菜とじゃこのお粥(五穀米ベース)、それと海老春巻き。これで体を温め、新宿内の移動はひたすら地下を利用する。
 八王子に戻り、『ベリーニカフェ』へ。今日は東急スクエアも開いている。ベリーニも貸し切りでない。メニューを見るとカキのフリットは出ていないが、ともかく入る。以前は威勢の良いべらんめえ調イタリア語が飛び交っていたが、今日は静かだ。
 ポルチーニ茸と健康野菜たっぷりの食べるミネストローネ 
 スモークチキンとルーコラの蕎麦粉クレープロール 上品で味わい深い
 モッツァラレラチーズ入りライスコロッケ いつもの味
 木の子のハーブマリネ シンプルなにんにく味。まえにも食べている
 健康野菜の菜園風ペペロンチーノ 塩味がきわめて薄い。ひょっとして……
 若鶏ラグーとゴボウの黒胡麻ソース生スパゲティ 鶏挽肉と黒ゴマで中華のような味。パスタはもちもちっとした食感
 ベリーニ(ハウスワイン)赤グラス(オット)、言わずとしれたブラッドオレンジジュース(亭主)
風邪で体力を消耗するオットが甘いものを欲し、ケーキとコーヒーを追加。

11月28日(金)

 じゃが芋、玉ねぎ、茄子が少しずつ残っている。ならばカレーにしようと買ってきたのが中村屋のインドカリーソース。
 納豆しらすかけご飯をお昼にまわして、昼食後に下ごしらえをする。
 そんなとき、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴って、S急便のおじさんが「AGNESI」というラベルのついた箱を届けてくれた。はて。どうやらアネージのパスタのキャンペーンにあたったらしい。この秋、アネージを買うとパッケージにハガキがついていたので、せっせとまとめ買いしては応募していたのだ。中にはトートバッグ、エプロン、ショートパスタ、パスタソースが入っていた。
 さて、中村屋のインドカリーソースはどうだったかというと、お店で食べるのとはまたひと味ちがい、こちらの方がよりインド風に近い感じがした。お店で食べているのはわたしの中では日本のカレーという印象があるので。

11月29日(土)

 めぼしい野菜は昨日使ってしまった。お昼はなーんもない。あるのはアネージパスタくらい。一昨日のごまのスパゲティに触発され、先日ちらっとひらめいたアイディアを元に、練りごまソースのスパゲティを作ることにした。お昼まえにきのこを1品買ってくるつもりで。
 ところが、今日は朝から雨。お昼の材料1品買うためだけにこの雨の中を往復20分歩くのはやめて、家にあった干し椎茸と、キクラゲ……はもうなかったのでヒジキを戻して炒め、愛用の絹こし胡麻(白)を戻し汁で伸ばしたものをパスタにからめてみました。
 わたしにしては大冒険だったけれど、和風カルボナーラといった感じでかなりいけます。

11月30日(日)

 きのう久しぶりにカルディで緑豆を買った。もやしにするのではなく、おやつを開発するため。東急スクエアの抽選権にあとちょっと足りなかったので買い足した、という方が正しい。で、もらったのはポケットティッシュ。
 そして本日のおやつ。まずはそのまま茹でて、砂糖と塩を入れ、茹であずき風にしてみた。大きさも小豆と同じくらいだし、うぐいす色の茹であずきという感じ。
 ベトナム料理の本にも緑豆を使ったデザートが載っている。『コム・ベトナム』のパフェに入っている黄色いあんこや、インド料理の店で食べた豆のデザートももしかすると緑豆だったのかもしれない。
 水に浸けて皮をむけば、中はうすい黄色をしている。たくさん茹でてあんこにしておけば、たくさん使い道がありそう。

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