2001年6月

5月 よもだ亭日乗 目次 7月
くるみand/orレーズンパン研究報告書を読む。

6月1日(金)

 今日のピザは、味にパンチが効いていて今まで作ったなかでもいちばんおいしくできたと思う。トッピングはトマトソース、玉ねぎ(粗みじん)、にんにく(中の芯を抜いてスライス)、唐辛子(薄い小口切り)、舞茸、スナックえんどう、モッツァレラチーズ。


6月2日(土)

 レッスンのあと発表会の振りつけ。あいまに夕食がわりのカロリーメイトを食べる。ペットボトルにお茶を入れて持参したお茶だけでは足りなくなってきた。帰宅してからはちみつ生姜を薄めて飲んで生き返る。これからはお茶の代りにこのよもだドリンクを持って行こうかな。


6月3日(日)

 アーモンドの木が下の方から少しずつ枯れてきている。トマトのつぼみはまだ咲かず。亭主は今夜もカロリーメイト。


6月4日(月)

 暑さと練習疲れでバテ気味。体重が減っているので体脂肪をはかってみたら減っているのは脂肪でなくて筋肉みたい〜。
 かねひろ治療院へ行って昼食抜きで帰り、おやつにベルベデーレを食べる。
 何とか元気をつけたいので鮪とろろかけご飯が食べたい。しかし本日のスーパーの魚売り場はパッとしない。干物が特売になっているけれど、干物じゃな〜。メバチマグロの切落としを少しずつ分けて食べることにする。


6月5日(火)

 ベルベデーレの準備。亭主にはちょっとアルコールがきつすぎたため、漬けるのはいちぢくとあんずだけにして、焼酎の量も半分、漬ける時間も減らす。ドライフルーツがそれほどカチカチじゃないので風味をつける程度にするのである。1回目のベルベデーレは今日のおやつでおしまい。


6月6日(水)

 とうもろこしもやしを食べてみることにする。実はポップコーン用のせいか、発芽率はあまりよくない。それでも芽の出たのだけ選んで茹でる。本には「信じられないくらい甘い。感動すること請合い」と書かれていたのでとても楽しみにしていた。
 しかし、芽の部分は苦く、実の部分は固かった。んん、何かがちがう。研究はつづく。


6月7日(木)

 昨日の夕方から無性にお肉を食べたいという衝動にかられている。立川のステーキ屋さんを調べておいて、まずは「アール・ヌーボー展」を見に東京都美術館へ行く。
 昼食は公園で幻の豚まん、ではなくて久しぶりに『上野薮そば』でせいろ(オット)と、とろろせいろ(亭主)。2階の座敷席。すぐそばで職人さんがガラス越しにそばを打っている。ピザの生地をまるく均等にのばすコツが少しわかったような気がする。その後、秋葉原、吉祥寺を徘徊して吉祥寺で休憩。
 立川まで戻るといよいよ雨は本格的に降っている。ステーキ屋さんが駅から少しはなれていることもあって、一瞬だけひるむ。しかし、モノレールにそって南下し、なんとか『テンガロン(Ten-Gallon)』へたどりつく。ウエスタン風のお店。何種類かのステーキがそれぞれ重量別に用意され、サラダ(コーンが中心で、胡椒がよく利いている)、ライス、コーヒー、デザート(アイスクリーム)が付く。亭主はヒレの150グラム(ミディアム)、オットは牛タンの225グラムと生ビールを注文する。ステーキは近よるのがこわいくらいじゅうじゅういっている。付け合わせはジャガイモとコーン、バター。ウエイターのお兄さんは弁舌さわやか系。カウンターの奥でステーキを焼いている店長は糸井重里が3割ぐらい入ったおじさん。
 どうしようもなくステーキを、しかも気どらずにワイルドに食べたかったので十分満足できた。


6月8日(金)

 ベルベデーレにふたたび挑戦。麦焼酎の量は前回の半分。ドライフルーツを漬けた時間もみじかいので、ケーキがうまくまとまるかどうかが心配の種。
 薄力粉があと少し、数十グラム足りないことに気がついて考えをめぐらしていると、かつて使い残したライ麦粉があるという声がする。賞味期限切れは今に始まったことではないので使ってしまった。
 前回よりいくぶんやわらかめ(形くずれしやすい)、焼け具合は上々(焦げすぎなかった)、やさしい味(アルコール分が減った)。色鮮やか(同じ材料でも買ったところが違う)。



6月9日(土)

 お稽古にベルベデーレを持って行った。どっしりしているので腹持ちがいい。


6月10日(日)

 あの人に会っておきたいシリーズ第?弾。森下洋子さんに続き、今日は「柳家小さん一門会」を聴きにグリーンホール相模大野へ。もちろんお目当ては柳家小さん師匠。小さん師匠の噺は「強情灸」
 食べ物に関するものでは、寿司屋にネタの数だけ専門の職人が集まるという噺があった。トロ切りのマサ、イカ切りのテツ、ウニのせのなんとか……。みんな自分の専門以外はやらない、できない。こういう人たちが四十数人も小さい店にごったがえす。わたしも許されることならずっとパン生地(ピザ生地)をこねていたい。


6月11日(月)

 ようやく食べられそうになってきたロケットと、まびいたバジルをにんにくスパゲティに加える。量が少ないし刻んだので味はわからず。
 NHK趣味悠々の「ベジタブルガーデン」、今日はもやし作りの再放送があったので、ビデオに撮っておいて夕食後に見る。カイワレは、陽にあたってあおくなると成長がとまるので、覆いをして十分にのばしてから陽にあてるのだそうだ。以後、参考にしようと思う。トウモロコシもやしのコツもぜひ教えてもらいたかったなあ。


6月12日(火)

 いつもより少し早めに起きて、朝食後、オットは牛スジカレーを作りはじめる。
 昼食後、朝のパンがなくなってしまったので亭主はくるみ and/or レーズンパンを焼く。こねすぎた(とはいえ本のとおり300回こねた)のか醗酵温度が高かったのか、焼きあがりはふくらみがいまいち。審判は明日の朝くだる。
 夕食はもちろん牛スジカレー。牛スジがやわらかくてとろりとしている。思い通りのカレーにしあがったようでオットもご満悦。納豆と長ねぎのライスペーパー巻きもオツなものでした。


6月13日(水)

 きのう焼いたくるみ and/or レーズンパン。固さはまだいいとしても少ししょっぱい。というのも有塩バターを使ったからで、今までは無塩バターを使っていたのだけれど、本にはどちらとの指定もないし、ピザのレシピに有塩バターを使うとあったので、ピザにあわせて有塩バターを買ったのだ。こんど作るときは、加える塩の分量を加減すればいい。あまりふくらまなかった原因はたぶんこれでしょう。
 ちょっと気落ちしたけれど、昼食に昨日の牛スジカレーをスパゲティにして食べて機嫌をなおす。一日たったら味がまろやかになっていた。


6月14日(木)

 トマトの葉を食べている輩がいる。糞の大きさからすると、今まで見つけたイモ虫の仕業ではなさそう。昨日の晩はだいぶ派手に食べられてしまった。葉が育ちすぎていたので、少しくらいなら食べられた方がいいか、と悠長にかまえていたが、今朝の状態を見て心配になってきた。
 小さな鏡で葉の裏を映してみる。アブラムシ(それはそれで困る)はいても大きな虫はいない。プランターを動かそうとしてそのへりを持ったらなにやらぷにぷにとやわらかいものが指に触れた。鏡に映してみると何かがまあるくなっている。ぎょっとなって大声でオットをよび、プランターから落としてもらってみると大きなイモ虫(見たくない人はクリックしないでください)だった。これが葉を食べた犯人にちがいない、と断定して隣の空き地へ島流しにした。


6月15日(金)

 オットを道連れにマクドナルドでハッピーセットを食べ、スヌーピーの小さなぬいぐるみをもらったあと、安田火災東郷青児美術館で「メルツバッハー・コレクション展 色彩の歓び」を見る。売店にゴッホの「アーモンドの花」という絵が飾られていた。
 トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団の公演初日は五反田なので、事前に調べておいた『グリルエフ』という洋食屋さんで夕食をとる。入りにくい店だとは聞いていたけれど、本当にここから入っていいの? というようなドアから入る(ちゃんとした入り口は別にあった。どうやら裏から入ってしまったらしい)。亭主は人魂のような形をしたカニコロッケ(つけ合わせはキャベツの千切りとトマト、レタス、パセリ)とライス、オットは牛タンシチュー(付け合わせは人参のグラッセとサヤインゲンと玉葱のクリーム煮)とパン、それからワイン。カニコロッケはデリケートな柔らかさで、年季の入ったナイフではうまく切れない。一方、牛タンシチューはフォークでちぎれるくらい柔らかい。


6月16日(土)

 お稽古のあとにハッピーセット。


6月17日(日)

 午後の2時から7時半まで踊りっぱなし。持って行ったベルベデーレを食べ忘れたことに、帰りに気がついた。


6月18日(月)

 こういう暑い日は蕎麦じゃ元気がつかない。スパイスの効いたもので暑さと週末の疲れをふきとばしたい、と言ったらオットが即席でカレースパゲティを作ってくれた。短時間でちゃちゃっと作ったのにこれがおいしい。夏の定番メニューになりそうな予感。おかずに冷えたトマトをロケットを添えて食べる。
 ミニトマトに実がなっている。


6月19日(火)

 久しぶりに近所を散歩してサーティワンへ。亭主は今月おすすめのハワイアンクランチ、オットはオレンジシャーベットを食べる(どちらもジュニアサイズのシングル)。ハワイアンは濃厚なココナッツベースにナッツやパイナップルが入っていて、すっかり夏気分になった。
 帰りにスーパーへよって夕食の買い物。生鮭が安い。案の定そのアラも安い。アラを100円でお買い上げ。


6月20日(水)

 早起きして開店前のマクドナルドに並び、コレクターキットを入手。朝食にフィレオフィッシュとハッシュポテトが並ぶ。



6月21日(木)

 手塚治虫の映画「メトロポリス」を新宿で観る。銀河鉄道999に似ていると思ったら監督が同じだとか。
 映画のあとで入った、地下にある広い喫茶店に、ハニージンジャーというケーキがあった。お茶だけのつもりが、名前に惹かれてつい頼んでしまった。うちの特製ドリンクも、はちみつ生姜なんて言わずにハニージンジャーにしようかしら。
 立川に戻って夕食は『マユール』へ行く。生ビール、マンゴラッシー、サモサ、パンプキンラジバブ、ポークドピアザ、サフランライス、ナン。今日は味にめりはりがなくて物足りないとオットは言う。たしかまえにパンプキンラジバブを食べたときは、かぼちゃそのものは甘いが、辛いという感想を残している。舌がなれたかな。わたしはかぼちゃやナンのほのかな甘みを堪能していたので、辛くないなんてことをまったく気にしていなかった。


6月22日(金)

 朝食後、オットは牛スジカレーを作り出す。昼食後、亭主はくるみand/orレーズンパンを焼く。このまえと同じパターンだ。そのときはしょっぱいパンができあがって、それは有塩バターにしたからだ、と言いわけをしたが、どうもわたしが塩の分量をまちがえて、小さじ1のところを大さじ1にした可能性が高い。バターにぬれぎぬを着せてしまった。  きのうパンの焼き型を買ってきたので、これからは2斤分まとめて焼くことができる。バターの件以外にも発見があって、今度こそ本当においしいパンができたような気がしないでもない。断定するのはまだ早い。
*くわしいことはいずれ研究報告書を提出する予定です。


6月23日(土)

 あの人に会っておきたいシリーズふたたび。今回は朝日カルチャーセンターの公開講座「男の詩・女の小説」、講師は谷川俊太郎さん(おめあてはこの方)と山本文緒さん。

 新宿にはおととい来たばかりのなで、あまりうろつかず、ジェラードを食べててきとうに地元へ引き返す。『カンティーナ』へ行ったら、予約で満席とのことで、シャノアール系の『リアナ・パデッラ』へ行こうと思って信号待ちしているあいだに気が変わり、まだ行ったことのない地元のイタリアンへ行くことにした。東急スクエア9Fの『ベリーニカフェ』。
 フロアを占める割合が広く、明るい。席は窓際の禁煙席。飲み物は生ビールとブラッドオレンジジュース。ここのブラッドオレンジは透明感があって、濃い味ではない(個人的にはトマトジュースのようなのが好き)。フレッシュモッツァレラチーズ入り 自家製ライスコロッケ(3個)はほくほくのお米の中にチーズが入っていて、食べるとチーズがとろりと出てくる。本日のおすすめ、スズキのカルパッチョ・グレープフルーツ風味は意外と淡白でよかった。ピッツァ・レジーナは、生地の上にチーズ、マッシュルーム、生ハム、ルッコラが載っている。色が非常に地味で渋い。セザンヌの絵を見ているよう、とはオットの意見(わたしは沙漠をイメージした)。生地は薄くてパリパリ。マッシュルームの香りがよい(缶詰でなく生)。わたしは生ハムが気に入った(しょっぱくない)。最後がサレルノ産トマトとバジリコのスパゲティ・ナポリ風(初めての店でパスタを頼むべからずという教訓に背いてしまった)。スパゲティは細く、歯ごたえはないがアルデンテで味はしっかりしている。食べているうちにトマトの酸味が増してゆくような感じもした(酸味には人一倍敏感らしい)。


6月24日(日)

 ミニトマトが花盛り。夜見るととってもきれい。


6月25日(月)

 カイワレ自動栽培装置のダイレクトメールが来た。送ってきたところはうちがもやしを作っていることなど知るはずもない。タイマーで自動的に散水もしてくれるのだそうだ。しかしなにせ大きいのである。とても「お部屋の片隅」に置いておけそうにもない。作った人には立派だが、やっぱり自分で朝夕お世話しなきゃね。


6月26日(火)

 よもだ亭本日の最高気温35度。
 夕食はマユールのパンプキンラジバブに対抗してかぼちゃのカレー。それから納豆と別館特製ちりめん山椒のライスペーパー巻き(ナンプラーをつけて食べた)、などなど。
 そろそろ水出しコーヒーの季節かな。


6月27日(水)

 駅で母と待ち合わせ、『珈琲倶楽部 田』へ連れてゆく。おめあては珈琲懐石。
 内容は、ダッチ珈琲(水出し)、アイスクリーム、珈琲ゼリー、シフォンケーキ(珈琲クリームと白いクリーム、くるみがのっている)、デミダスカップに入れてくれるコーヒーは好きなものが選べる。てきとうにブラジルとマンデリンを頼んでそれぞれ飲みくらべ。さいごには味がよくわからなくなってしまった。


6月28日(木)

 今日は一割引の日。まだ200円台だけれど枝豆を買う。でもってお昼は今年初の枝豆(と、ザワークラウト)。
 夕食はピザ。アスパラガスだけのシンプルなピザを作る。ドライイーストがうまくふくらんで、幸先がいいと思ったら、水加減でずっこける。せっかく水を少しずつ足してこねたんだからちょうどいいところでやめとけばよかった(結局あとで粉を足す)。できあがりは上々。オーブンから出して、ベランダで採れたバジルを飾る。



6月29日(金)

 NHKスタジオパークへ。行きは歩いたけれど暑いので帰りはバス。お昼はおそば、と思ったものの、駅から少し歩くしそばでは力が出そうにないので、『いんでいら』へ。亭主はキーマカレー、オットはカシミールカレーのチキン。辛さが自分の限界を超えると、辛いんだか苦いんだかわからなくなる。食べているあいだはおいしく辛さも味わえたが、あとから火を噴きそうになった。
 新宿で久しぶりに『フォション』のパン・ドゥ・セーグル・オ・レザンを買おうと思ったら、それだけがない。しばらくこないうちになくなってしまったのか、そのとき売り切れていただけなのか。そして休憩をしようと思って『皇琲亭』に行ったらお店の名前が変わっていた。レイアウトや調度品は変わっていないようす。たまたま混む時間帯だったのか、すぐに席はいっぱい、お店の人もあわただしく動きまわり、どこか落ち着かない。
 今日の新宿はどこか勝手がちがったなぁと思いつつ、重い荷物をかかえながら地元へ。なんとなくお腹がすかない。でもここで食べなければ夏バテまっしぐら。韓国料理の店をのぞいて、雑炊なら食べられそうだと思った。オットは冷麺が食べたいと思った。ついでにレバーやナムルを食べれば元気がつきそう、ということで意見が一致した。


6月30日(土)

 朝食はヨーグルトをのぞいていつもどおり。アルファルファ人参サラダとひよこ豆(カッテージチーズ、煎りゴマ、マヨネーズをかける)、チェダーチーズ入りスクランブルエッグ、パン(きのうサンジェルマンで買った名前不明)、お湯だしコーヒー(バリ)。
 お昼はお腹が空いてないような、空いているような、作るのもなんだか……というわけで、ベルベデーレとミルクティで栄養を摂る。夕方から発表会の練習。
 今日で一年の半分が終わる。年頭にかかげた目標はどうなっているだろう。



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